Twitchは、Amazon傘下の「Twitch Interactive」が運営するライブ配信プラットフォームです。ゲーム実況を中心に、音楽、雑談などさまざまなコンテンツが配信されています。
ゲームに特化した環境や視聴者との交流のしやすさ、豊富な収益化の仕組みを備えており、世界中からユーザーが集まる人気のライブ配信プラットフォームです。
本記事では、Twitchの特徴や使い方などを詳しく解説します。
Twitchでは、PCだけでなく、スマホやPS4/PS5などのコンシューマーゲーム機からも直接配信が可能です。
スマホの場合はモバイルアプリ、PS4/PS5の場合はブロードキャスト機能を使用することで、初心者の人でも簡単に配信を始められます。
ゲーム実況に特化しているTwitchですが、近年では雑談配信や歌枠、スポーツなどの配信も増加傾向にあり、ゲーム以外のコンテンツを楽しむ視聴者も増えています。
Twitchはゲーム実況に特化したプラットフォームのため、視聴者の多くがゲームのプレイ動画や実況を目的に訪れます。YouTubeのように幅広いジャンルの動画が混在していないため、ゲーム配信を探している視聴者が興味のある配信を見つけやすい環境になっています。
また、Twitchはライブ配信がメインであり、視聴者はリアルタイムで配信者と交流できることを期待して訪れます。他のプラットフォームと比べてコミュニケーションが活発で、視聴者との距離を縮めやすいのが特徴です。
ゲームに興味のあるユーザーが多く、視聴者と直接交流しやすいTwitchは、これからゲーム実況者を目指すなら最も活用すべきプラットフォームです。
Twitchでは、配信者側が切り抜きを許可している場合、視聴者にクリップ(ショート動画)を作成してもらえます。
作成されたクリップは数日間限定で公開されるため、ライブ配信をしていないときでも視聴者を集めるチャンスになります。
クリップをSNSで拡散すれば、Twitch以外からの新たな視聴者の獲得につながるため、マーケティングとしても有効です。
Twitchのチャンネル概要欄は自由にカスタマイズでき、テキストだけでなく画像やリンクを挿入することができます。
SNSリンクや使用しているデバイスの紹介ページ、ECサイトへのリンクなどを掲載でき、視聴者に自身の活動やおすすめの機材などをアピールできます。
Twitchは、Amazonアカウントをはじめ、SteamやDiscordなどの外部サービスと連携ができるのも魅力です。
たとえば、Discordと連携し、サブスクメンバー限定のチャンネルを開設することで、自分のファンをゲームに参加させる参加型配信などもできるようになります。
ほかのサービスと連携することで、配信の幅が広がり、視聴者と一緒にチャンネルを盛り上げていくことが可能です。
Twitchの視聴者は10〜30代が中心で、特にゲーム好きの若い世代が多いのが特徴です。
ただし、Twitchは13歳以上でなければ登録できないため、小さな子供は少なく、ゲームをしっかり楽しめる世代が集まりやすい傾向があります。
日本国内では、月間400万人以上がアクセスしており、20~30代の利用者が全体の約75%を占めています。
また、Twitchは主にゲームのライブ配信に特化したプラットフォームであるため、視聴者の平均滞在時間も約2時間と長めです。長時間視聴するユーザーが多いため、ファンを獲得しやすい環境になっています。
Twitchは収益化のハードルが他のプラットフォームと比べて低く設定されているため、これから配信活動をはじめる人にもおすすめのプラットフォームです。
収益化の条件は以下のようになっています。
※上記の条件を過去30日間で達成する必要があります。
Twitchの収益化の仕組みやコツについては以下の記事で詳しく解説しています。
Twitchはゲーム実況に特化しており、視聴者の関心が明確なため、配信のターゲットを絞りやすいのが特徴です。
YouTubeは多種多様なコンテンツが存在し、視聴者の興味関心が分散しやすいため、ゲーム実況を配信してもターゲット層に届きにくい傾向があります。一方、Twitchはゲーム好きの視聴者が集まる環境が整っており、狙った層にリーチしやすいため、ファンを獲得しやすくなります。
たとえば、特定のゲームを配信する場合、Twitchではそのゲームに関心を持つ視聴者が自発的に訪れるため、より深く関わるファンを作りやすくなります。加えて、視聴者とのリアルタイムな交流が活発なため、コミュニティが形成されやすく、リピーターの獲得につながるのも特徴です。
視聴者を獲得しやすい環境が整っており、狙った層に刺さる配信ができるため、安定したファンを増やしやすいのがTwitchの大きな強みです。
TwitchとYouTubeでは、収益化の条件に大きな違いがあります。
それぞれの収益化条件は以下のとおりです。
収益化条件 | Twitch(アフィリエイトプログラム) | YouTube(パートナープログラム) |
---|---|---|
フォロワー / 登録者数 | 50人以上 | 1,000人以上 |
総配信 / 再生時間 | 過去30日間で8時間以上 | 過去12ヶ月で4,000時間以上 or ショート動画1,000万回以上 |
配信日数 | 7日以上 | なし |
平均視聴者数 | 3人以上 | なし |
Twitchのほうが収益化のハードルは低く、初心者でも収益化しやすいのが特徴です。
しかし、条件が緩いからといって、誰でも簡単に収益を得られるわけではありません。 Twitchはゲーム実況が中心のため、人気ゲームに視聴者が集中しやすく、視聴者を獲得するには配信のクオリティや独自性が求められます。
また、視聴者が定着するには、継続的な配信と視聴者との交流が不可欠です。条件が緩いためにライバルも多く、競争に勝ち抜くには根気強く努力することが必要になります。
TwitchとYouTubeでは、設定できる最高画質に違いがあります。
配信プラットフォーム | 最高画質設定 |
---|---|
Twitch | フルHD(1080p / 60fps) |
YouTube | 4K(2160p / 60fps) |
Twitchはライブ配信に特化したプラットフォームのため、高すぎる画質設定はサーバー負荷の増加や配信の遅延を引き起こす可能性があります。そのため、より多くの配信者や視聴者が快適に利用できるように、最高画質をフルHDに制限しています。
YouTubeではライブ配信でも最大4K(2160p / 60fps)まで対応しており、美麗なグラフィックを求める場合に適しています。
ただし、高画質のライブ配信は視聴者の回線速度やデバイスのスペックに依存し、遅延やカクつきが発生しやすいため、4Kや8Kの超高画質で映像を提供したい場合は、安定した画質で視聴できるYouTubeの動画投稿を活用するのがおすすめです。
これまでYouTubeなどの動画視聴の需要が高い傾向にありましたが、近年はライブ配信を行う配信者が増加し、それに伴い視聴者の関心も高まっています。
ライブ配信の最大の魅力は、配信者と視聴者がリアルタイムで交流できることです。
Twitchでは、コメントを通じた会話やエモートを使ったコミュニケーションが活発に行われており、視聴者は動画を観るだけでなく、配信者と一緒に楽しむ感覚を味わえるのが特徴です。
特にゲーム実況では、視聴者が配信者と一緒にプレイできる「参加型配信」が人気を集めています。こうした視聴者との距離の近さが、コミュニティの形成を促し、ライブ配信の需要をさらに高めている大きな要因となっています。
これまでは、動画視聴やライブ配信の主なプラットフォームとしてYouTubeやニコニコ動画が主流でした。しかし、ゲーム実況に特化したTwitchの登場により、多くの配信者がTwitchへ移行し始めています。
特に近年増えているのは、Twitchを専門にするのではなく、ゲーム実況のみTwitchで配信するスタイルです。YouTuberやVTuberがゲーム専用チャンネルとしてTwitchを活用し、通常の動画投稿はYouTube、ライブ配信はTwitchと使い分けるケースが増えています。
Twitchでゲーム実況を始めるには、まずアカウント登録が必要です。以下の手順で登録を進めてください。
ブラウザを開きTwitch公式サイトにアクセスします。
画面右上の「登録」ボタンをクリックします。
ユーザー名、パスワード、生年月日、電話番号またはメールアドレスを入力します。
「登録」ボタンをクリックします。
登録したメールアドレスまたは電話番号に認証コードが届くので、入力して認証を完了します。
画面右上のアイコンをクリックし、「設定」を選択します。
アイコンやバナーを設定し、配信ページをカスタマイズします。
Twitchで配信をはじめるには配信ソフトが必要です。配信ソフトは無料で使用でき、カスタマイズ性の高い「OBS Studio」がおすすめです。
Twitchの配信は、PC・スマホ・ゲーム機のいずれかで可能です。
PS4/PS5ではブロードキャスト機能を使用することで、PCを使用せずに直接配信可能です。
Switchなど配信機能のないゲーム機の場合、キャプチャーボードを使用してゲームの映像をPCに取り込む必要があります。
自分の声を配信に入れるために、マイクやヘッドセットを用意しましょう。
ヘッドセットはゲーム音とマイクが一体化されているため、気軽に使うことができます。
外部のマイクは、より高音質で配信したい場合におすすめです。
Switchやスマホなどの映像をPCで配信する場合、キャプチャーボードが必要です。
キャプチャーボードを選ぶ際は、遅延を抑えることができるパススルー機能搭載の製品を選びましょう。
OBSを起動し、「設定 → 配信」タブを開きます。
「サービス」を「Twitch」に設定します。
「アカウント接続」または「ストリームキーを使用する」を選択し、Twitchアカウントと連携します。
「アカウント接続」から連携する場合は、「ユーザー名」と「パスワード」が必要になります。
「ストリームキーを使用」から連携する場合は、Twitchの「プライマリストリームキー」が必要です。
Twitchのトップ画面から右上のアイコンをクリックし「クリエイターダッシュボード」を選択します。
左側のメニューから「設定 → 配信」を選択します。
「プライマリストリームキー」をコピーします。
コピーしたプライマリストリームキーをOBSにペーストしてTwitchアカウントに接続します。
OBSにソースを追加し、ゲーム画面をキャプチャします。
PCゲームの場合は「ゲームキャプチャ」、キャプチャーボード経由の場合は「映像キャプチャデバイス」を使用します。
次に、「設定 → 音声」タブからマイクを設定します。
OBSの「配信開始」ボタンをクリックしてライブ配信を開始します。
Twitchにアクセスし、ライブ配信が正常に行われているか確認しましょう。
今回は、人気のライブ配信プラットフォーム「Twitch」の特徴や使い方などを解説しました。Twitchはゲーム配信者にとって必須のプラットフォームです。配信方法や収益化の仕組みなどをしっかりと理解し、ゲーム実況者として活躍していきましょう。
配信内ので視聴者のコミュニティと向き合うことで、配信をより良いものにできます。
視聴者と向き合うために最もおすすめな配信ツールがCastCraftです。
CastCraftの機能を一部ご紹介します。
このような機能により、配信者が視聴者との関係を深めることができます。
『こんなに便利なツールは他に無いので、配信者のみんなは1回騙されたと思って使ってみてほしい!!!』
『導入していたおかげでアンチの対策に非常に役立ちました。いつも本当に色々と助けられている機能があり、感謝しております。』
『知り合いの配信者が遊びに来てくれた時も見逃しにくいので、大変助かっています。』
『CastCraft様にはどれだけお世話になっているかわかりません!配信生活をもっと楽しいものにしてくださってありがとうございます。』
CastCraftが導入されているチャンネルの総登録者数は1.6億人を超えており、これまで164万回以上の配信で使われています。
日々の配信にCastCraftを導入して、より楽しい配信コミュニティを作っていきましょう。