Vtuberを始めるのであれば、アバターにはこだわりたいですよね。
Vtuberの人数は2022年時点で2万人を突破し、今もVtuberとして活動を始める人が後を絶ちません。そのうちのほとんどは、事務所に所属していない個人勢Vtuberとなっています。
個人勢は、企業からの助力が得られないため、モデルの作成を含む全ての準備を自分1人でしなければなりません。
本記事では個人で0からVtuberを始める方に向けて、Live2Dや3Dバーチャルアバターを含むアバターの作り方を詳しく解説します。
Vtuber活動を始める際に、最初に決めるべき重要なポイントは、2Dモデルを使用するか3Dモデルを使用するかです。
それぞれのモデルには違いがいくつかあり、メリットとデメリットがあります。2Dモデルと3Dモデルの違いについて理解し、モデル作成の土台を固めましょう。
2Dモデルとは、イラストや絵を加工してそのまま動かすモデルのことです。平面のイラストを加工して動かすことで、立体的に動いているように見せられます。
平面のイラストを動かしているため、完全に横を向いたり後ろを向いたりすることは基本的にはできませんが、「Live2D Euclid」などの特定のソフトを利用すると、2Dでの立体表現も可能になります。
2Dモデルのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット:
デメリット:
-立体表現が難しい
-手足を連動させて動かすことはできない
3Dモデルとは、イラストを元に専用のソフトで立体化させたモデルを指します。
3Dモデルは、立体的な表現に長けており、横や後ろを向いたり手足や全身を使った立体表現ができます。
2Dに比べて処理が多いため、要求されるPCスペックは高くなる点には注意が必要です。
メリット:
デメリット:
ここでは、モデル作成ソフト2種類を例に挙げ、2Dモデルの作成方法を中心に解説を行います。それぞれのソフトの特徴を踏まえて、自分好みのモデルを作成しましょう。
まず最初に解説するのは、「Live 2D Cubism」です。
Live 2D Cubismは、300以上の商用タイトルで使用されており、有名Vtuber企業やゲーム作品など、幅広い分野で採用されています。
Live2D Cubismは、描いたイラストをパーツごとに分割し、それぞれのパーツに動きを加えることで、滑らかなアニメーションを表現できるのです。
作成されたデータは、様々なアプリケーションと連携でき、Vtuberソフトや、ゲーム制作など様々な用途に対応しています。
Adobe Character Animatorは、Adobeが提供しているソフトで、パペットを選び、音声と動き、感情を追加すれば簡単にアニメーションを作成できます。
また、自分の動きに連動するリグを追加すれば、リップシンクや顔とボディのトラッキングも実現でき、Vtuberとしての配信ができます。
Adobeから出ている公式のソフトなので、Adobe Illustrator や Photoshopからキャラクターを簡単に読み込めることも強みの1つです。
次に、3Dのモデル作成ソフト3種類を例に挙げ解説をします。記事の内容を参考に、それぞれのソフトの特徴を踏まえて、自分に合ったソフトを見つけましょう。
まず最初に紹介するのは、VRoid Studioです。
VRoid Studioは、pixivが提供しているソフトで、髪や顔などのパーツをドラッグ&ドロップするだけでデザインができるため、初心者でも簡単に3Dモデルを作成できます。
衣装では、基本となるテンプレートの他に、アレンジテンプレートも用意されており、服を組み合わせて着る「重ね着」もできます。
メガネやねこみみなどのアクセサリーも、ワンクリックで追加することが可能で、形や長さ、丸みなど複数のパラメータで自由に形を変形できるのです。
2つめに紹介するのは、Live3Dです。
Live3Dは、全世界で100万人以上のユーザーをもつVtuberのモデリングソフトで、Vtuberモデルやアセットの種類も豊富にあり、トラッキング性能も高いです。
さらに、3Dアニメーションやアバターエモートの作成も可能で、配信の幅を更に広げられます。
なお、ライブ中に使用できるエフェクトやフィルターも多数用意されているほか、独自の Twitch拡張機能(Virtual Effects)があり、配信をより自分好みに彩ることが可能になっています。
最後に、Blenderについて解説をします。
Blenderは、上記で解説した2つのソフトと比べて、ハードルが高いソフトです。
環境の構築や、顔や身体の3Dモデリング、骨入れやテクスチャの色塗りなど、専門の知識が必要になります。また、全ての工程を自分で1から行うため、初心者は手を出しにくいかもしれません。
ハードルが高い分、モデル作成の自由度は一番高く、自分のモデルを全て1からこだわって作りたい人、モデリングなどの専門工程を粘り強く行える人にはおすすめのソフトです。
ここでは、モデル作成を依頼するための専門サイト3つについて解説を行います。Vtuberモデルを自分で作成するのが難しい場合は、他者に依頼してモデルを作成してもらいましょう。
まず最初に解説するのは、「SKIMA」です。
SKIMAは、イラスト・デザインに特化したコミッションサービスで、商品購入や依頼相談、Live2Dのモデルや立ち絵販売など、イラストの取引が盛んに行われています。
萌え系のアニメやゲームの絵柄が多く、VTuberらしい絵柄が好きな方におすすめなほか、SNSに作品を投稿しているクリエイターも多く、最新の絵柄が分かりやすくなっているのです。
2つ目に紹介するのは、「nizima」です。
nizimaは、Live2Dが運営しているマーケットで、イラストやLive2D用イラストの売買、イラストの作成依頼が可能となっています。
Live2D用素材とイラストに特化しているため、Vtuber向けの依頼を探しやすいです。プレビュー画面にて、モデルを実際に動かして確認できるので、自分の理想のモデルを探しやすくなっています。
料金表示については、分かりづらい部分があるので注意が必要です。
最後に紹介するのは、「ココナラ」です。
ココナラは、日本最大級のスキルマーケットで、沢山のジャンルの中から商品購入・依頼相談・公開依頼が可能です。
検索オプションや依頼相談のフォームが充実しており、クリエイターの絵柄の幅も広いため、自分好みの絵柄を探しやすくなっています。
Vtuberとして配信を行うには、トラッキングソフトが欠かせません。ここでは、2Dモデルと3Dモデルのトラッキングソフトを紹介します。
各ソフトの特徴を理解し、自分に合ったソフトを選びましょう。
ここでは、2Dモデルのトラッキングソフト2種類について紹介します。
1つ目に紹介するのは、「Vtube Studio」です。
Vtube Studioは、Live2D専用のフェイシャルトラッキングソフトで、スマホやPCなど様々な端末に展開しています。
トラッキングの性能も高く、アイテムや位置調整といった機能も備わっています。また、OBS向けの透過出力機能など、配信者へ向けたサポート機能も実装されているのです。
2つ目に紹介するのは、Animazeです。
Animazeは、「FaceRig」の後継ソフトとなっており、全体的な性能が向上しています。
また、このソフトのみで3DモデルにもLive2Dモデルにも対応しており、アバターの表現の幅も拡大しているのです。
背景変更やエモート再生機能など、様々な機能が実装されていますが、別で用意したモデルを導入するには、手順が少し複雑になる点には注意が必要です。
ここでは、3Dモデルに特化した3種類のトラッキングソフトについて紹介をします。
最初に紹介するのは、「Luppet」です。
Luppetは、バストショット特化のトラッキングソフトで、VRM形式の3Dモデルに対応しています。アバターの体型に応じた細かい設定が可能で、LeapMotionの基準位置や倍率の調整もできます。
また、「iFacialMocap」と連携することでパーフェクトシンクにも対応でき、色々な表情をすることが可能になるのです。
次に紹介するのは、「3tene」です。
3teneは、VRM形式の3Dモデルのトラッキングソフトで、WebカメラやLeap Motionを使ったフェイシャルトラッキングが可能です。
WindowsとMacの両方に対応しており、Steamからも入手できます。OBJやFBXの3Dオブジェクトを配置することで、表情やモーションを1クリックで再生できる便利機能も含まれています。
最後に紹介するのは、「VSeeFace」です。
VSeeFaceは、海外で制作されたソフトで、日本語化に対応しています。
トラッキング性能がとにかく高く、大きく体を動かしてもモデルとしっかりと連動してくれるのです。LeapMotionやirtual Motion Capture Protocolにも対応しているため、Unityとの連携まで可能になります。
全体的に性能は高く、VRMのアバターを利用する人には、おすすめできるソフトの1つです。
本記事では、Vtuberモデルの作り方を中心に紹介をしました。最初のステップでは、2Dと3Dどちらにするか選びます。
モデルの方針が決まったら、次のステップとして、モデルを自分で作成するのか、他者に依頼するのか決めましょう。本記事を参考に、自分に合ったソフトやサービスを選び、Vtuberとしての活動の幅を広げましょう。
視聴者を定着させるためにソフトに期待できることとしては、初見の視聴者を配信に定着させ、常連を積み上げていくような効果です。
そのような観点からおすすめなのがCastCraftです。
大きく分けて、
の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。
機能 | 目的 |
---|---|
コメビュ | 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート |
Screen | 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする |
収益化 | 視聴者を大事にする形で収益化する |
CastCraftでは、初見と常連を一目で判別できるだけでなく、視聴者データを蓄積して視聴者全員を覚えてメモを付けることができます。
ゲーム配信中に来てくれた初見の人が雑談配信のときにまた来てくれたら、その参加実績に気づくことが簡単になり、より新しい視聴者が定着しやすくなります。
さらに、配信で行われた未読スパチャ/未読ビッツ/その他投げ銭などの重要情報をコメントビューアー上部に固定しておき、読み上げたかどうかの既読管理ができます。
CastCraftのScreen機能では、視聴者の行動に応じて画面を盛り上げる演出を盛り込むことができます。
たとえば、下記のようなエフェクトを特定のコメントや視聴者の行動に応じて画面に出現させることができます。
自由自在な文字エフェクトもつくれます。
お手持ちの画像やGIFにもアニメーションを付けてエフェクト化することができます。
また、視聴者を大事にしながら収益化を図ることができます。
上記のような機能により、CastCraftは配信者(ゲーム配信者やVtuber)が視聴者との関係を深めることを手助けします。
導入している配信者さんの事例としては、
等がいらっしゃいます。
導入されたチャンネルの総登録者数は1.3億人を超えており、これまで120万回以上の配信で使われています。
CastCraftを活用すれば、視聴者との関係をより良いものに進化させ、あなたの配信コミュニティをより濃いものにできます。
日々の配信をより楽しくするために、ぜひ導入を検討されてみてください。