昨今のVtuber業界は技術の進化が凄まじく、音楽ライブやオフイベントの開催などこれまでは実写でしか行えなかったことを3Dモデルを活用して次々に実現しています。
これらの3D技術は今や企業に所属するVtuberだけのものではなく、特定の機材やソフトの使用、スタジオのレンタルを行えば個人のVtuberでも活用することができます。
本記事では個人で3Dモデルを作成する方法から、作成した3Dモデルで撮影を行う方法まで解説していきます!
3Dモデルはイラストをベースとした2Dモデルと違い、3次元の立体化されたモデルのことを指します。
主に全身を動かす企画や音楽ライブなどで使用することが多く、企業勢Vtuberのほとんどが今や3Dモデルを持っています。
2Dモデルと比較した際の、3Dモデルのメリットとデメリットは以下の通りです。
3Dモデルのメリット
3Dモデルのデメリット
まるで現実に存在するかのような立体表現が行えるものの、その作成や配信には莫大な費用とコストが掛かってしまうことが3Dモデルの特徴です。
3Dモデルを使用すれば、音楽ライブなどの大規模イベントから、個人であれば踊ってみた動画の作成などの身体を動かす撮影を行うことができます。
そのような大規模なイベントや企画でなくとも、単純に自己紹介動画を撮影したり、ちょっとしたお知らせを3Dモデルで行うなどの普段使いにも活用することができます。
現在では全身にセンサーのついたアクタースーツを着なくとも、両手両足首にセンサーをつけて、フェイシャルトラッキング用のモーションキャプチャーをつければそれだけで3Dアバターを動かすことができます。
その技術を活用することで、今ではスタジオ外の撮影(Vlog撮影)なども行うことができるようになっているため、アバターが現実世界で旅行をしているような動画を撮影することも可能になっています。
3Dモデルを0から作成するのは、専門的なソフトの知識なども必要になるため、一般的には現実的ではありませんが、各ソフトを上手く使用することで、まずはできるだけ手間をかけずに3Dモデルを作成してみるのもいいでしょう。
VRoid Studioは、ピクシブ株式会社がリリースした3Dモデルを作成するためのソフトです。
その特徴は、すでに用意されたプリセットアイテムを組み合わせることで簡単に3Dモデルを作成できる点です。
ゲームでキャラクタークリエイトを行う感覚で3Dモデルを作ることができると考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
また、用意されたアイテムだけでなくペンツールでモデリングを行うこともできるため、イラストが描ける方であれば簡単に好みのカスタマイズも行うことができるため、おすすめのソフトです。
どうしても用意された素材ではなく、自身でオリジナルの3DVtuberモデルを作成したいという方にはBlenderがおすすめです。
0から作っていくことになるため難易度は非常に高いですが、Blenderは日本語で3Dモデルの作成方法をまとめてくれている記事が多くあり、わからないことは検索すればすぐに解消できる環境が整っています。
慣れてくれば直感的に使用できるようになるため、まずはVRoid Studioで仮アバターを作成し、並行してBlenderの使い方を覚えていくという方法もおすすめです。
「自分で作っても満足いくクオリティにならない」「時間を節約したいという」という方は、最初からクリエイターに作成を依頼してみましょう。
本項目では、簡単にアバターの作成依頼ができるサイトを2つ紹介します。
SKIMAは、簡単に個人のクリエイターにイラストやモデル作成依頼が行えるコミッションサービスサイトです。
依頼価格は100,000円〜150,000円と高価ではあるものの、SKIMAにはイラスト作成からモデリングまで一括で担当してくれるクリエイターが多いので、予算に余裕がある場合は依頼してみましょう。
反対に5,000円〜10,000円で作成を請け負ってくれるクリエイターは、商品の内容に「Vroid Studioを利用しての3Dモデル制作」と記載されていることが多いため、自身で作成するクオリティと大きく違いがない可能性もあります。
依頼する際は、商品の内容をよく読んで依頼するようにしましょう。
ココナラは、個人のクリエイターに簡単に制作依頼が行える日本最大のスキルマーケットです。
登録しているクリエイターの数が多いため、好みの絵柄で作成してくれるクリエイターに出会える確率も高いためおすすめです。
また、ココナラではクーポンの発行も頻繁に行われているため、費用を抑えて依頼を行うことも可能なため、1度登録してみることをおすすめします。
個人でスタジオもレンタルせず、最低限の機材で3Dモデルを動かしたい場合はmocopiがおすすめです。
mocopiはSonyが開発した超小型モーションキャプチャデバイスです。
その最大の特徴は、たった6個のセンサーとスマホアプリを連動させるだけで場所を選ばずどこでもトラッキングを行えるという点にあります。
録画やデータの送受信、トラッキングの状態をリアルタイムに外部ソフトウェアに反映させることもアプリ1つで行えるため、外ロケや企画をメインに活動したい方におすすめです。
価格も49,500円(税込み)と、モーションキャプチャデバイスの中では比較的安価です。
HaritoraX 1.1は、長時間の使用が可能なモーションキャプチャデバイスです。
内臓バッテリーだけで10時間連続で使用でき、USBで充電も可能なためモバイルバッテリーを使えばさらに長時間使用できる点がHaritoraX 1.1の特長です。
機材はヘッドセット、コントローラー、肘用センサー、腰用センサーなど最大11点分のセンサーがあり、リアルな動きを再現できます。
価格は拡張機能なども全て含めると合計で53,700円(税込み)と、こちらもモーションキャプチャデバイスの中では比較的安価です。
Uni-motionは、ボディスーツが必要なく、乾電池で動くため充電も不要な完全ワイヤレスのモーションキャプチャーデバイスです。
VRヘッドセットとUni-motionを組み合わせることでスーツなしでもフルボディトラッキングすることができ、ジャンプや逆立ちなどの激しい動きも反映させることができるのでUni-motionの特長です。
価格はオプションも合わせて49,500円(税込み)です。
初めてモーションキャプチャーデバイスを使用する方であれば、今回紹介した40,000円から50,000円台のものを試してみることをおすすめします。
モーションキャプチャースタジオを利用することで、個人では使用できない機材や空間を使用した高クオリティな撮影を行うことができます。
ただし、スタジオレンタルは莫大な費用がかかるため、利用へのハードルを高く感じてしまう人も少なくないかもしれません。
そこで本項目では、モーションキャプチャースタジオでできることを紹介していきます。
モーションキャプチャースタジオでは、個人では用意が難しい高性能なカメラを大量に使用することで、解像度が高くノイズが少ない映像の撮影が行えます。
国内最大級と言われているカバー株式会社(ホロライブの運営会社)のモーションキャプチャースタジオでは、最新のVICONカメラが100台設置されたスタジオが複数あると言われています。
ホロライブは3D音楽ライブなどのイベントを多く開催しており、映像レベルの高さは毎回世界から賞賛されているほどです。
実は、50万円ほど支払えば私達でもホロライブに近い環境(カメラ約100台が設置されたスタジオ)を借りて撮影することができます。
企業勢Vtuberと同じ環境で、アバターが滑らかに動く動画を撮ることができるだけでも、スタジオを使用する価値はあります。
3D撮影が可能なスタジオを貸し出している企業は、映画の3D撮影や映像制作を行なっているところも少なくありません。
中にはスタジオだけではなく編集担当やアクションアクター、ダンサーなどを手配してくれるスタジオも存在します。
追加料金は掛かるものの、他の個人Vtuberに負けない特殊な動画を作成したい場合は、事前に動画編集に関してもスタジオと相談してみましょう。
スタジオを利用すると、映像に反映させられる大道具や小道具、美術セットを借りることもできます。
アクション撮影も可能なスタジオであれば吊り装置を借りられるスタジオも存在するため、空を飛ぶライブ演出を行うこともできます。
これらの小道具は個人で用意することはほとんど不可能なため、スタジオを利用する際はどんな道具があるかも事前に確認しておくと良いかもしれません。
大規模な撮影を行う際は、どうしても家では設備や広さが足りないため撮影スタジオを借りることになります。
撮影スタジオは利用するだけでも1日50万円ほどかかり、そこからアクターの手配、追加のモデリングや動画の編集まで頼む場合はさらに費用がかかります。
予約する際は、事前にどこまで依頼するか、何の撮影を何時間以内に行うかなどのプランをしっかり立て、余計な追加費用が発生しないように十分に注意しましょう。
モーションキャプチャーシステムには、光学式や慣性式、ビデオ式などいくつかの種類があります。
それぞれにメリットデメリットはありますが、スタジオを借りて3D撮影を行う際は必ず光学式を選ぶようにしてください。
光学式は位置精度とリアルタイム性が非常に高く、ほとんどの企業勢Vtuberが使用している方式です。またVtuber撮影だけでなく、ハリウッド映画のCG制作にも光学式が採用されているため、その精度は折り紙付きです。
せっかく費用をかけたのに満足いく撮影ができなかったということがないように、どの方式を採用しているスタジオかは必ず確認するようにしましょう。
Vtuberとして活動していく上で、3Dモデルは必須になりつつあります。3Dモデルがあれば配信の幅が広がり、さらにそのモデルの動きが滑らか且つ高画質であればあるほど、視聴者の興味も得やすくなります。3Dモデルを用意して、Vtuber活動をさらに活発にしていきましょう!
視聴者を定着させるためにソフトに期待できることとしては、初見の視聴者を配信に定着させ、常連を積み上げていくような効果です。
そのような観点からおすすめなのがCastCraftです。
大きく分けて、
の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。
機能 | 目的 |
---|---|
コメビュ | 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート |
Screen | 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする |
収益化 | 視聴者を大事にする形で収益化する |
CastCraftでは、初見と常連を一目で判別できるだけでなく、視聴者データを蓄積して視聴者全員を覚えてメモを付けることができます。
ゲーム配信中に来てくれた初見の人が雑談配信のときにまた来てくれたら、その参加実績に気づくことが簡単になり、より新しい視聴者が定着しやすくなります。
さらに、配信で行われた未読スパチャ/未読ビッツ/その他投げ銭などの重要情報をコメントビューアー上部に固定しておき、読み上げたかどうかの既読管理ができます。
CastCraftのScreen機能では、視聴者の行動に応じて画面を盛り上げる演出を盛り込むことができます。
たとえば、下記のようなエフェクトを特定のコメントや視聴者の行動に応じて画面に出現させることができます。
自由自在な文字エフェクトもつくれます。
お手持ちの画像やGIFにもアニメーションを付けてエフェクト化することができます。
また、視聴者を大事にしながら収益化を図ることができます。
上記のような機能により、CastCraftは配信者(ゲーム配信者やVtuber)が視聴者との関係を深めることを手助けします。
導入している配信者さんの事例としては、
等がいらっしゃいます。
導入されたチャンネルの総登録者数は5,000万人を超えており、これまで110万回以上の配信で使われています。
CastCraftを活用すれば、視聴者との関係をより良いものに進化させ、あなたの配信コミュニティをより濃いものにできます。
日々の配信をより楽しくするために、ぜひ導入を検討されてみてください。