キャプチャーボードの使い方|配信・録画までを4ステップで解説

最終更新 2025-03-14
キャプチャーボードの使い方

目次

キャプチャーボードの使い方はかんたん

キャプチャーボードは、家庭用ゲーム機(Nintendo Switch・PlayStation 5など)やスマホの映像を配信・録画するために欠かせないツールです。

キャプチャーボードとは?メリット・選び方・おすすめ製品を徹底解説

PCやゲーム機との接続が必要なため難しく感じるかもしれませんが、適切な準備と設定を行えば、初心者でも簡単に使いこなせます。

本記事では、キャプチャーボードを使って配信や録画をする方法を4ステップで詳しく解説します。

STEP1:機材・ソフトを用意

キャプチャーボード

ゲーム機やスマホの映像をPCに取り込み、配信や録画を行うために必要なツールです。
キャプチャーボードを選ぶ際は、以下のポイントに気をつけて選びましょう。

ポイント 説明
対応デバイス・OS ゲーム機・スマホ・PCの対応を確認。Windows専用やOSアップデートの動作確認も重要。
解像度・フレームレート 映像の品質を左右。Switchなら1080p/60fps、PS5で4K配信なら4K/60fps対応モデルを選ぶ。
内蔵型 / 外付け型 内蔵型(PCIe):遅延が少なく安定(デスクトップPC必須) / 外付け(USB):手軽で持ち運び可。
パススルー機能 遅延なしでゲーム画面を表示可能。FPSや格闘ゲームでは必須。
配信ソフト対応 OBSなどの配信ソフトで使えるか確認。専用ソフトのみ対応の製品もあるため注意。
付属ソフト 動画編集ソフトが付属するモデルなら、追加コストなしで編集可能。

PC

キャプチャーボードを使って配信や録画をする場合、PCゲームと違い、ゲームの処理はゲーム機が行うため、PCへの負荷は軽減されます。

ただし、高画質な配信や録画を行うには、用途に応じた高性能なCPU・GPU・メモリを備えたPCが必要です。

▼キャプチャーボード使用時のPCスペックの目安

配信・録画の用途 必要なPCスペック
フルHD(1080p)・60fpsの録画 Intel Core i5 / Ryzen 5、GTX 1650以上、メモリ8GB
フルHD(1080p)・60fpsの配信 Intel Core i7 / Ryzen 7、RTX 3060以上、メモリ16GB
4K録画(60fps) Intel Core i7 / Ryzen 7、RTX 3070以上、メモリ16GB以上、SSD
4K配信(60fps) Intel Core i9 / Ryzen 9、RTX 3080以上、メモリ32GB以上、NVMe SSD

デバイス(ゲーム機・スマホなど)

キャプチャーボードを使用するには、接続するデバイスにHDMI出力端子が搭載されている必要があります。使用するデバイスが対応しているか、事前に確認しておきましょう。

「Nintendo Switch Lite」はHDMI出力がないため、キャプチャーボードと接続できません。配信・録画には通常の「Nintendo Switch」を使用してください。

スマホ・タブレットにはHDMI出力がないため、変換アダプタ(Lightning-HDMIやUSB-C-HDMIなど)が必要です。

配信・録画用ソフト

キャプチャーボードで取り込んだ映像を配信・録画するには、専用のソフトが必要です。

「OBS Studio」は無料ながら高性能で、多くの配信者に利用されています。YouTube・Twitchでのライブ配信や、高画質な録画に対応しており、カスタマイズ性が高いため、初心者にもおすすめです。

【OBS Studioの使い方】初めてOBSを使う方にも!OBSの初期設定から配信・録画を行う方法を解説

モニター

ゲームをリアルタイムでプレイするには、遅延の少ないモニターが必要です。

デュアルディスプレイ環境にすると、片方のモニターでゲームをプレイし、もう片方で配信ソフト(OBSなど)を管理できます。
コメント確認や設定変更がスムーズに行えるため、より快適な配信環境を整えたい方におすすめです。

STEP2:キャプチャーボードを接続

キャプチャーボードとPCを接続

外付け型:USB接続の場合

外付け型(USB接続)のキャプチャーボードを使用する場合は、キャプチャーボードとPCをUSBで接続します。
01-外付け型キャプチャーボード

内蔵型:PCI Express接続の場合

内蔵型のキャプチャーボードを使用する場合は、PCケース内部のPCI Expressスロットにキャプチャーボードを設置します。
02-内蔵型キャプチャーボード

キャプチャーボードとデバイスを接続

Nintendo Switchの接続方法

Switchはドックにセットし、電源アダプタを接続した状態で使用します。

  1. Switchをドックにセットし「TVモード」にする。
  2. Switchの電源アダプタを接続する。
  3. ドックのHDMI出力にHDMIケーブルを接続する。
  4. HDMIケーブルをキャプチャーボードのHDMI入力に接続する。
  5. キャプチャーボードのHDMI出力からモニターに接続(パススルー機能搭載のみ)。

PlayStation 4・5の接続方法

PS4・PS5はHDCP(著作権保護)が有効になっているため、キャプチャーボードで映像を映すには無効にする必要があります。

  1. PlayStation 4・5の「設定 → システム」からHDCPを無効にする。
  2. PlayStation 4・5のHDMI出力にHDMIケーブルを接続する。
  3. HDMIケーブルをキャプチャーボードのHDMI入力に接続する。
  4. キャプチャーボードのHDMI出力からモニターに接続(パススルー機能搭載のみ)。

スマホの接続方法

iPhoneの場合
  1. 「Lightning - HDMI変換アダプタ」を準備する。
  2. iPhoneと変換アダプタを接続する。
  3. 変換アダプタのHDMI出力にHDMIケーブルを接続する。
  4. HDMIケーブルをキャプチャーボードのHDMI入力に接続する。
  5. キャプチャーボードのHDMI出力からモニターに接続(パススルー機能搭載のみ)。
Androidの場合

AndroidスマホはHDMI出力対応機種が必要です(非対応機種もあるので注意)。

  1. 「USB-C to HDMI変換アダプタ(MHL対応)」を準備する。
  2. Androidスマホと変換アダプタを接続する。
  3. 変換アダプタのHDMI出力にHDMIケーブルを接続する。
  4. HDMIケーブルをキャプチャーボードのHDMI入力に接続する。
  5. キャプチャーボードのHDMI出力からモニターに接続(パススルー機能搭載のみ)。

HDMI変換アダプタがない場合、ミラーリングソフトを使うことでスマホの映像をPCに映すことが可能です。

OBSでスマホ画面をキャプチャして配信・録画する方法

STEP3:配信・録画ソフトの設定

PCとキャプチャーボード、デバイスの接続が完了したら、配信・録画ソフトを設定し、ゲームの映像をPCに表示します。
ここでは、「OBS Studio」を使って映像を映す方法について解説します。

手順1:「映像キャプチャデバイス」を追加

「ソース」欄の「+」をクリックし「映像キャプチャデバイス」を選択します。
03-映像キャプチャデバイスを選択

手順2:名前を入力

新規作成で名前を入力(例:「Switch映像」)し、「OK」をクリックします。
04-名前を入力

手順3:キャプチャーボードを選択

「デバイス」一覧から使用しているキャプチャーボードを選択します。
05-キャプチャデバイスの選択

手順4:映像を確認

映像が表示されたら「OK」をクリックします。
06-ゲーム画面の表示

OBSの映像キャプチャデバイスが映らないときの対処法7選!原因を突き止めて解決しよう

OBSのおすすめ設定を解説|簡単設定で高画質、高音質を実現する

OBS配信画面の作り方を解説!おすすめソフトも紹介

STEP4:ゲーム画面を配信・録画

OBSにゲーム映像が映ったら配信・録画の準備は完了です。
OBSの「配信開始」ボタンや「録画開始」ボタンをクリックすることでゲームの映像を配信・録画できます。
配信する場合は、「設定」→「配信」タブから配信サービスを選び、アカウントを連携しておきましょう。

OBSでマイクの設定をしておくことで、配信や録画に自分の声を入れることも可能です。

OBSでTwitch配信するための設定を徹底解説!設定の保存方法もあわせて紹介

OBSでYouTube Liveに配信する際の設定と配信を方法を徹底解説

【初心者向け】OBSのマイク設定はこれだけでOK!高音質にするフィルタも解説

特別編:パススルー機能で遅延を抑える

キャプチャーボードを通してPCに映したゲーム映像には、わずかな遅延(ラグ)が発生します。
パススルー機能を搭載したキャプチャーボードであれば、キャプチャーボードとモニターを直接接続し、遅延の少ない環境でゲームをプレイ可能です。
07.パススルー機能
出典:AVerMedia公式サイト

アクションやFPSなどの反応速度が重要なゲームでは、遅延がプレイに影響するため、パススルー機能搭載のキャプチャーボードを選びましょう。

キャプチャーボードを使って好きなゲームを配信しよう!

今回は、キャプチャーボードの使い方について接続方法からゲーム画面を配信ソフトに映すまでを解説しました。キャプチャーボードはさまざまなデバイスの映像を配信・録画することができるようになるため、配信の幅が大きく広がります。色々なゲームを配信したい人はぜひ使ってみてください。

OBS配信をより面白くするために

配信で視聴者のコミュニティ形成をうまく行うことで、日常の配信をより面白いものにすることができます。
そのような観点で最もおすすめな配信ツールがCastCraftです。

大きく分けて、  

  • 視聴者を覚えるYouTube/Twitchコメビュ
  • 配信画面演出のScreen
  • 収益化のための機能

の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。

機能 目的
YouTube/Twitchコメビュ 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート
Screen 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする
収益化 視聴者を大事にする形で収益化する

CastCraftのYouTube/Twitchコメビュで視聴者ごとにコメントを蓄積することで視聴者全員を覚えて、配信中のダッシュボードで分かりやすく情報を表示することで、視聴者が常連化していくためのやり取りをサポートします。
CRM候補1

特定の条件に当てはまった視聴者やコメントに対して、Chatbotやリッチな画面演出で視聴者をインタラクティブに楽しませる仕組みも作ることができます。
ペンライト

さらに、視聴者を大事に定着させながらも配信活動のための収益を上げる仕組みも提供しています。
収益管理

CastCraftは上記のような機能により、配信者(ゲーム配信者やVtuber)が視聴者との関係を深めることを手助けします。

導入している配信者さんの事例としては、

等がいらっしゃいます。

導入されたチャンネルの総登録者数は1.6億人を超えており、これまで164万回以上の配信で使われています。

CastCraftを活用すれば、視聴者との関係をより良いものに進化させ、あなたの配信コミュニティをより濃いものにできます。
日々の配信をより楽しくするために、ぜひ導入を検討されてみてください。

CastCraftのダウンロードページ(利用無料)