昨今ではVtuberへの注目度合いも高まり、個人でVtuber活動を始める人も増えています。
それに併せて個人勢Vtuberを取り巻く環境も大きく変化してきており、今では企業に所属しなくとも3D配信用の機材を安価で購入できたり3D撮影可能なレンタルスペースを簡単に借りられる環境が整っているため、3Dモデルを持ちたいと考える個人勢Vtuberも増えているようです。
そこで本記事では3Dモデルの作り方が分からない個人勢Vtuberのために、3Dモデルを作成する方法について解説していきます。
3Dモデルと聞くと「作るには専門的な知識が必要になる」「かなり費用が掛かる」と考える方も多いですが、実は3Dモデルは専門知識が無くても無料で作成することも可能です。
本項目では、3Dモデルを簡単に自作できるソフトを紹介していきます。
VRoid Studioは、用意されているアイテムから簡単に3Dモデルを作成することができるソフトです。
身体の形から顔を構成するパーツなどを使用してモデルを自由にカスタマイズでき、元々あるアイテムだけでも充分に個性を持ったモデルの作成が行えます。
元々用意されているアイテムでは理想のアバターが作れないと感じた場合は、BOOTHなどのマーケットプレイスでVroid Studioで使用できるアイテムが無料~数百円で購入することもできます。
無料~低予算で思い通りの3Dモデルを作成できる点が、VRoid Studioの最大の特長です。
VIVERSEは、無料で3Dアバターを作成できるソフトです。
本来はVIVERSE内にある仮想空間内で使用するためのアバターを作る機能ですが、作成したモデルをそのままVRM形式で保存することができるため、VIVERSE以外のプラットフォームでも使用することが可能です。
ゲームアプリやフリーゲーム内に登場する3Dアバターのようなクセのある見た目にはなってしまうものの、かなり簡単に3Dモデルを作成することができるため、お試しで簡単に3Dアバターを作りたい方にはオススメです。
前の項目では簡単に3Dモデルを自作する方法を解説しましたが、自作の3Dモデルを使用する場合には確認しておかなければならないことがいくつか存在します。
本項目では、自作した3Dモデルを活動で使用する際の注意点を解説していきます。
3Dモデルを作成する方のほとんどは、自作した3DモデルをVtuber活動で使用することを想定しており、いつかはYouTubeやTwitchなどで収益化したりグッズ販売をしていこうと考えていると思います。
その際に必ず確認しなければならないのが商用利用が可能かどうかです。
収益化を目指してVtuber活動を行っていきたい方は、3Dモデルを作成したサイトの利用規約を必ず読み、商用利用が可能か、もしくは許されている範囲がどこまでなのか’(グッズ販売は許可されていない可能性もあるため)を確認するようにしましょう。
3Dモデルを作成したサイトで商用利用が許可されている場合でも、BOOTHなどから追加した素材を使用した場合は注意してください。
外部からダウンロードした素材が商用利用可能かどうかは制作者が素材のダウンロードページに記載しているため必ず確認し、不安であればスクリーンショットで保存しておきましょう。
「自作しようとしても上手くイメージが湧かない」「誰かが作ったモデルでも気にならない」という方であれば、汎用モデルの購入がオススメです。
数千円〜1万円弱の金額で完成度が高い3Dモデルが使用できるようになるため、より簡単に安価でVtuber活動を始めることができます。
注意点としては、あくまで汎用モデルのため既に他の方が活動で使用している可能性があることと、3Dモデルを使用したグッズ作成などが禁止されている可能性が高いことです。
本格的な活動を始めるまでの仮の姿として利用するなど、割り切って使用する分には良いかもしれませんので、気になる方は1度どういうものがあるのかこちらから確認してみてください。
BOOTH等で販売されている3Dモデルの中には、キャラクターモデルを制作するための素体モデルというものが存在します。
素体モデルには最低限の形状、構造、表情しか設定されていないため、そのままではVtuber のアバターとして使用することができません。汎用モデルと間違えて購入する方も多いので充分に注意してください。
Vtuberのモデルとして使用できるデータかどうかを見分ける際には、VRMモデルが購入できるかどうかで判断すると間違えることは少なくなります。
自作では思い通りの3Dモデルが作成できなかった方や、企業勢Vtuberと同じレベルのクオリティで活動が行いたい方は、スキルマーケットでクリエイターに制作依頼することをオススメします。
数万円で自分の思い通りの3Dモデルが制作して貰えてモデリングまで行って貰えるので、自分が掛ける手間をかなり減らすことにも繋がります。
本項目では、クリエイターへ3Dモデル制作を依頼する方法や依頼できるサイトを紹介していきます。
SKIMAは、デザイン依頼やVtuberモデル制作などに特化したクリエイターが多いスキルシェアサイトです。
2Dモデルや3Dモデル、イラスト作成やグッズ作成の依頼まで行えるVtuberには嬉しいサイトのため、モデル制作だけではなく今後も活動の幅を広げていきたいのであればSKIMAを利用することをオススメします。
ココナラは規模が最も大きいスキルシェアサイトです。
特化サイトではないためモデル制作の金額やクオリティも千差万別ですが、登録者の多さから好みのクリエイターを見つけやすいという特長があります。
3Dアバター制作やモデリングに対応しているクリエイターも多く、価格も他サイトと比べるとリーズナブルなので1度は覗いてみることをオススメします。
Lancersは、日本で最初の、そして日本最大級のクラウドソーシングサイトです。
企業からの案件が多いサイトのため、登録しているクリエイターも実績とスキルを持ったデザイナーやクリエイターが多く在籍していることがLancersの特長です。
本職でクリエイターをしている方が副業で登録していることも多いため、実力のあるクリエイターを探したいときには適しているかもしれません。
自作の3Dモデルを使用する際の注意点を前の項目で紹介しましたが、スキルマーケットでクリエイターに直接依頼を行う際にも注意点が存在します。
本項目では、クリエイターにモデル制作依頼などを行う際の注意点を解説していきます。
ほとんどのクリエイターはサービスの概要欄に「依頼する際に書いて欲しいテンプレート」を用意してくれています。 ここに書かれている内容は、クリエイターが依頼を受けるかどうか判断するために必ず必要な情報です。
依頼者がクリエイターと初めてやりとりを行うのが依頼時となるので、最初の依頼で失礼や不備がないよう、用意されているテンプレートはしっかりと全て埋めるようにしましょう。
クリエイターへ3Dモデルの制作を依頼する際は、テキストベースでやり取りをすることが多くなります。
そのためどうしても「自分の頭の中にあるキャラクターイメージ」を伝えるのは難しくなってしまいます。
キャラクターの詳細を伝える際には、参考イラストや好みの色、方向性などをできるだけ言語化するか写真や画像として具体的に共有できるようにしておきましょう。
3Dモデルを用意してもらっても、そのままでは配信で動かすことが出来ません。3DモデルをYouTubeやTwtchで動かすためには、Webカメラとトラッキングソフトが必要になります。
Webカメラはあくまで動きを連動させるために必要なだけなので高品質なものは必要ありませんが、トラッキングソフトは使用するものによって特長があります。
本項目では使用しやすいトラッキングソフトをいくつか紹介していきます。
LuppetはLeapMotionと組み合わせて使用できる、バストショットに特化したトラッキングソフトです。
WebカメラとLeapMotionがあれば上半身を動かすことができ、多くのVtuberが雑談配信やゲーム配信で使用しています。
体験版は無料で使用可能なものの透かしが入る仕様になっており、透かしを消すためには6,000円でライセンスを購入する必要があるので注意しましょう。
3teneは無料で使用できるトラッキングソフトです。
有料版が存在するものの、無料でも配信活動に使用するには充分な機能が揃っていることが3teneの特長です。
最初から表情や身体のモーションが入っているため、ボタン操作でアバターを動かすことも可能ですが、腕を動かそうとする場合はLeap Motionを使用する必要があります。
VSeeFaceは、海外発のトラッキングソフトです。
トラッキング性能がかなり高く、大きな動きでもなめらかに動かすことが可能です。
他にもLeapMotionにも対応しているので腕や指のトラッキングに対応させることもでき、Unityとの連携も行えるのでかなり高クオリティな配信を行うことが可能です。
外部ツールと連携して活動をどんどん発展させていきたい方にはオススメのソフトです。
現在は個人勢Vtuberでも3Dモデルを使用して高クオリティな配信が行えるようになっているため、2Dモデルだけでなく3Dモデルも持っておいた方が良いとされています。無料~数万円以内で3Dモデルは作成できるため、本記事を参考にして1つは3Dモデルを所持した状態で配信活動を行うようにし、配信のレパートリーを増やすようにしましょう!
視聴者を定着させるためにソフトに期待できることとしては、初見の視聴者を配信に定着させ、常連を積み上げていくような効果です。
そのような観点からおすすめなのがCastCraftです。
大きく分けて、
の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。
機能 | 目的 |
---|---|
コメビュ | 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート |
Screen | 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする |
収益化 | 視聴者を大事にする形で収益化する |
CastCraftでは、初見と常連を一目で判別できるだけでなく、視聴者データを蓄積して視聴者全員を覚えてメモを付けることができます。
ゲーム配信中に来てくれた初見の人が雑談配信のときにまた来てくれたら、その参加実績に気づくことが簡単になり、より新しい視聴者が定着しやすくなります。
さらに、配信で行われた未読スパチャ/未読ビッツ/その他投げ銭などの重要情報をコメントビューアー上部に固定しておき、読み上げたかどうかの既読管理ができます。
CastCraftのScreen機能では、視聴者の行動に応じて画面を盛り上げる演出を盛り込むことができます。
たとえば、下記のようなエフェクトを特定のコメントや視聴者の行動に応じて画面に出現させることができます。
自由自在な文字エフェクトもつくれます。
お手持ちの画像やGIFにもアニメーションを付けてエフェクト化することができます。
また、視聴者を大事にしながら収益化を図ることができます。
上記のような機能により、CastCraftは配信者(ゲーム配信者やVtuber)が視聴者との関係を深めることを手助けします。
導入している配信者さんの事例としては、
等がいらっしゃいます。
導入されたチャンネルの総登録者数は1.3億人を超えており、これまで120万回以上の配信で使われています。
CastCraftを活用すれば、視聴者との関係をより良いものに進化させ、あなたの配信コミュニティをより濃いものにできます。
日々の配信をより楽しくするために、ぜひ導入を検討されてみてください。