「配信 パソコン スペック」で検索をかけると、ほとんどの場合デスクトップPCがおすすめされます。
しかし近年、配信活動にも耐えられる高性能なノートパソコンも発売され始めたため、遂にノートパソコンでも配信活動が可能な時代が来たと言えるのかもしれません。
そこで本記事では、配信活動に適したノートパソコンのスペックや選び方や、ノートパソコンとデスクトップPCの違いについて解説していきます。
配信に必要なCPUのスペックは、最新世代(2024年現在では第14世代)のCore i7、もしくはRyzen 7の5000〜7000番台で末尾がXのCPUがおすすめです。
Core i7搭載のノートパソコンを選ぶ場合、第14世代が最新であるもののノートパソコンの種類がかなり限定されてしまうため、気に入ったものがなければ第13世代のものでも問題ありません。
※世代が古くなるにつれ性能は格段に下がるので、たとえCore i9搭載のノートパソコンを買う場合でも必ず世代は第13世代か第14世代を購入するようにしましょう。
反対にRyzenの場合はRyzen 7の5000番台以上の末尾Xを選ぶことが絶対条件です。
Ryzenには接尾辞(XやGなど)があり、XもしくはX3Dが配信やゲームに適した高性能なCPUを表しています。
※もしも細かいことがわからなければ、上記の情報を自身が行いたい配信内容と合わせて店員に質問すれば伝わります。
最終的には予算と相談しながら自分で購入するノートパソコンを決めることになるので、その時のために世代やシリーズの知識は最低限持っておきましょう。
GPUとは、ゲームや配信においてグラフィックなどの画像処理を円滑にする機器です。
グラフィックボードと言う呼び名であれば耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
これまで多くのノートパソコンにはこのグラボが搭載されていなかったのですが、昨今ではグラボ搭載モデルのノートパソコンが多く登場しています。
グラボが搭載されたノートパソコンであればOBSで「ハードウェアエンコード」を設定でき、動きが重くなりがちなOBSの処理をグラボに任せることができます。
もちろんゲームの画像処理の精度も格段に上がります。
Apexなどの比較的重たいとされるゲームを配信上で遊びたいのであれば、Geforce RTX 40シリーズ(可能であればGeforce RTX 4070 / 4080 / 4090)を積んでいるノートパソコンを購入しましょう。
※雑談配信や歌枠配信、軽いゲーム中心であればGeforce RTX 4060でも問題ありません。
ノートパソコンのメモリは32GB以上をオススメします。
メモリとは今処理を行っているタスクを詰め込むためのスペースだと思ってください。配信ではOBS Studioやゲーム(Vtuberであればモデリングソフト)など、複数のタスクを同時に処理しなければなりません。
メモリ容量が多い場合(32GB以上)であればそれだけのソフトを同時に開いてもエラーは起きづらいですが、メモリ容量が少ない場合(8GBや16GB)は優先度の低いタスクから順番に強制終了されてしまいます。
結果としてOBS Studioが落ちてしまったり、配信がカクついて動かなくなるなどのエラーが発生するので、メモリ容量は妥協しない方が良いでしょう。
※ただゲームを遊ぶだけであれば16GBでもギリギリ動きますが、配信のことも考えるとまったく足りません。必ず32GB以上のノートパソコンを購入しましょう。
ノートパソコンのストレージは、基本的に500GBか1TBあれば問題ありません。
ストレージ容量も多ければ多いほど便利ではあるのですが、初回からストレージ容量が高いノートパソコンを購入しようとすると当然他の機能のスペックも高まり、必要以上に価格帯が上がってしまいます。
ストレージを増やすだけであれば後から外付けSSDなどを増設した方が費用を抑えられるので、ノートパソコン自体のストレージは500GBあれば一旦は問題はないでしょう。
ディスプレイのリフレッシュレートは最低でも165Hzのものをオススメします。
リフレッシュレートとは、1秒間に何回別の画像を表示できるかを示す数値です。パラパラ漫画を想像してもらうと、数値が高い(1秒間に切り替えられる画像の枚数が多い)と動きが滑らかになることが理解しやすいのではないでしょうか。
以前は144Hzあれば十分と言われていたのですが、昨今ではGPUやCPUのバージョンアップに合わせてゲーム(特にFPS系)も高リフレッシュレートで楽しむことを前提としたものが増えてきています。
なので、今後のことを考えるのであれば最低でも165Hz、可能であれば240Hzに対応したディスプレイを搭載したノートパソコンを購入すると良いでしょう。
ノートパソコンは商品ごとにサイズが12型、13.3型、14型、15.3型、15.6型、16型、18型と分かれているのですが、配信用であれば15.6型以上のテンキーレスがおすすめです。
理由は以下の2つです。
ゲームにおいてキーの押し間違いは可能な限り避けたいものです。特にFPSであれば誤射でチームメイトに迷惑をかけてしまう機会は配信者として少ない方がよいでしょう。
ディスプレイも可能な限り大きい方がゲーム画面も見やすいので、配信で使用するノートパソコンのサイズは最低でも15.6型をオススメします。
Legion 5i Gen 9 16型カスタマイズモデルは、ここまで紹介してきたゲーミングノートPCに必要なスペックを全て兼ね備え、かつサイズも16.0型のため大迫力でゲームを楽しめるノートパソコンです。
価格もこのスペックであれば十分お値打ちと言えるので、まずはここを基準にして検討してみてください。
CPU | GPU | メモリ | ストレージ容量 | リフレッシュレート | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7 14650 | GeForce RTX 4070 | 32GB | 1TB | 165 Hz | 約24万円 |
AORUS 16X ASG-53JPC64SPは先ほど紹介したLegion 5i Gen 9 16型カスタマイズモデルとスペックとしてはほぼ同等ですが、AIによる処理機能や冷却システムが高性能でよりゲームに特化したゲーミングノートPCです。
「配信向けとはいえゲームへの没入感も欲しい」と考える方にオススメです。
CPU | GPU | メモリ | ストレージ容量 | リフレッシュレート | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7 14650 | GeForce RTX 4070 | 32GB | 1TB | 165 Hz | 約30万円 |
Sword-17-HX-B14VFKG-4619JPはサイズが17型で大画面であり、リフレッシュレートも驚異の240Hzという高スペックなe-sports向けのハイスペックゲーミングノートPCです。
FPSをメインで配信する方にオススメです。
CPU | GPU | メモリ | ストレージ容量 | リフレッシュレート | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7 14700 | GeForce RTX 4060 | 32GB | 1TB | 240 Hz | 約27万円 |
OMEN by HP 16-wf1004TX パフォーマンスプラスモデルは、Sword-17-HX-B14VFKG-4619JPと比べてサイズが16,1型と小さくなるものの、GeForce RTX 4070が搭載されている面でより鮮明な映像体験が期待できるゲーミングノートPCです。
ゲームの画質にこだわりたい方にオススメです。
CPU | GPU | メモリ | ストレージ容量 | リフレッシュレート | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7 14700 | GeForce RTX 4070 | 32GB | 1TB | 240 Hz | 約33万円 |
Predator Helios Neo 16 PHN16-72-N76Z46は、今回紹介する中では最安値のノートパソコンです。
GeForce RTX 4060、メモリが16GBと他のゲーミングノートPCに比べるとスペック面は下回りますが、雑談や歌枠、軽めのゲームを配信するスタンスであれば一切問題ありません。
初期費用を抑えて配信活動を行いたい方にオススメです。
CPU | GPU | メモリ | ストレージ容量 | リフレッシュレート | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7 14700 | GeForce RTX 4060 | 16GB | 1TB | 165 Hz | 約17万円 |
ALIENWARE m18 R2は、紹介するノートパソコンの中では最大サイズの18型を誇るゲーミングノートPCです。
メモリが16GBなのでゲーム配信も行うVtuberや重たいゲームをプレイするストリーマーにはやや不向きかもしれませんが、画面やキーボードの大きさはノートパソコンにとってかなり重要なので配信者にも人気のゲーミングノートPCのようです。
とにかく操作の快適さを求める方にオススメと言えるでしょう。
CPU | GPU | メモリ | ストレージ容量 | リフレッシュレート | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7 14650 | GeForce RTX 4070 | 16GB | 1TB | 165 Hz | 約33万円 |
LEVEL-15FX165-i7-RM4Xは、サイズが15.6型と紹介した中では最もコンパクトなノートパソコンです。
ゲームに機能を振ったゲーミングノートPCにはスペックでかなわないものの、ビジネスで使用するPCと比較すれば十分に配信向けの機能が搭載されています。
普段使い(学校で使用・仕事と併用)することも視野に入れている方にはオススメできるノートパソコンです。
CPU | GPU | メモリ | ストレージ容量 | リフレッシュレート | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
Core i7 14650 | GeForce RTX 4060 | 16GB | 500GB | 144 Hz | 約20万円 |
言うまでもないですが、ノートパソコンはデスクトップPCと比べて安価で購入できます。
本体だけで比較すれば2つのパソコンの価格差は少ないですが、デスクトップPCはそこからさらにキーボードやモニターを購入しなければなりません。
ゲーム配信のことを考えるのであればキーボードやモニターも2万円以上の高スペックなものを選びたくなってしまいます。そうすると最初からキーボードもモニターも付いているノートパソコンの方が安くなることは明白です。
初期費用を抑えたい方にとっては嬉しいメリットではないでしょうか。
ノートPCであれば持ち運びが容易なため、仕事を兼ねる場合や移動先からの配信など、さまざまなシーンに合わせて場所を変えられるというメリットがあります。
他にもデスクトップPCに比べて小さいことから、スペースを占領しないというメリットもあります。
デスクトップPCはハイスペックな分大きく重たい点がデメリットになりやすいため、スペースを占領したくない方やPCを持って移動したい方は断然ノートパソコンがオススメです。
反対にノートパソコンのデメリットとしては、後からカスタマイズがしにくいのでスペックが購入時から固定されるという点が挙げられます。
デスクトップPCは場合によっては自分で好きなパーツを選んで組むことも可能であり、たとえば高性能なGPUが発売されたら後から付け替えることもできるため、デスクトップPCの方がノートパソコンに比べて長く使えるとも言えるでしょう。
カスタマイズ性に重きを置く方にはノートパソコンは向いていないかもしれません。
ここは昔から言われている通りなのですが、性能面でノートパソコンはデスクトップPCにかないません。
たとえ同じCPUやGPUを搭載していても、全てが一体になっているノートパソコンと、モニターやキーボードが別になっているデスクトップPCでは処理速度が圧倒的に違います。
また、熱処理に関しても薄型の狭い空間で行うノートパソコンに比べると、デスクトップPCの方が排熱性能が高いことは一目瞭然です。
あくまで本記事で紹介しているのは配信活動が“可能な”ノートパソコンなので、有名配信者と同じほどの高スペックを求めるのであればデスクトップPCの方が良いと言わざるを得ません。
なので配信用のPCを選ぶ際は、自分にとって何がメリット足り得るかを十分に考慮するようにしましょう。
ディスプレイやキーボードが一体になっているとはいえ、ノートパソコンでも配信のためにはオプションを購入しなければなりません。
主に必要となるのはマイクやヘッドフォン(イヤホンでも可)です。
特にマイクは声で活動する配信者にとっては必要不可欠なものです。
ノートパソコンでの配信ではマイクの位置がパソコン本体と近くなりやすく、冷却ファンの音などを拾いがちなので、一方向からの音(声)だけを拾いやすい性質を持つ単一指向性マイクを選ぶようにしましょう。
雑談配信や歌枠配信、ゲーム配信に関わらず、全ての配信において配信ソフトは必ず必要になってきます。
ただしこちらは費用をかける必要はありません。
「どうしても特定の配信ソフトが良い!」というこだわりが特にない方は、多くの有名ストリーマーが使っている無料の配信ソフトOBS Studioを使うようにしましょう。
OBS Studioは無料では考えられないほど高機能かつ拡張機能(プラグイン)が充実しており、日本語で書かれた解説記事も多いため配信初心者にはうってつけの配信ソフトです。
OBSについて詳細を知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
今回は配信にオススメのノートPCについて紹介してきました。遂にノートパソコンでも十分なクオリティで配信ができるようになったため、今後は今まで以上に配信業界に参入していく人が増えていくことが予想されます。皆さんもぜひこの機会に配信向けのノートパソコンを購入し、配信に挑戦してみましょう!
配信内ので視聴者のコミュニティと向き合うことで、配信をより良いものにできます。
視聴者と向き合うために最もおすすめな配信ツールがCastCraftです。
CastCraftの機能を一部ご紹介します。
このような機能により、配信者が視聴者との関係を深めることができます。
『こんなに便利なツールは他に無いので、配信者のみんなは1回騙されたと思って使ってみてほしい!!!』
『導入していたおかげでアンチの対策に非常に役立ちました。いつも本当に色々と助けられている機能があり、感謝しております。』
『知り合いの配信者が遊びに来てくれた時も見逃しにくいので、大変助かっています。』
『CastCraft様にはどれだけお世話になっているかわかりません!配信生活をもっと楽しいものにしてくださってありがとうございます。』
CastCraftが導入されているチャンネルの総登録者数は1.3億人を超えており、これまで130万回以上の配信で使われています。
日々の配信にCastCraftを導入して、より楽しい配信コミュニティを作っていきましょう。