配信者の多くはコメントを見逃さないために棒読みちゃんと呼ばれるコメント読み上げソフトを使用しています。
棒読みちゃんは非常に便利ですが、読み上げるときの音声がロボットのように機械的な印象です。
そこで、VOICEVOXと呼ばれるソフトを棒読みちゃんに連携させると、ずんだもんをはじめとしたさまざまなキャラクターの音声で読み上げられます。
まるで人間が読み上げているような読み上げ機能を活用して、配信を盛り上げましょう。
VOICEVOXは約20体のキャラクターから声を選べるほか、イントネーションの細かい設定が可能な無料ソフトです。
子どもっぽく高い声で人気のキャラクターである「ずんだもん」は商用利用も可能なキャラクターのため、配信の収益化にも活用できます。
イントネーションの設定は文章ごとに設定できることに加え、一語ずつ変えることも可能です。
イントネーションを熟知すれば、関西弁でコメントを読ませることもできるので、チャレンジしてみてください。
本記事では、棒読みちゃんにずんだもんの声を追加する方法を解説します。
また、ずんだもんの読み上げ機能のカスタマイズ方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
VOICEVOXと棒読みちゃんの連携の流れは、次のとおりです。
VOICEVOXと棒読みちゃんで配信コメントを読み上げさせるためには、さまざまな設定が必要です。
また、両者を連携するためにほかのツールを使用します。
本記事では上記の流れに沿って手順を解説するので、読み飛ばしに注意しましょう。
すでに棒読みちゃんを導入済みの方も、設定方法を確認してみてください。
棒読みちゃん自体を導入する手順は、下記のようなものです。
注意点として、配信でコメントを読み上げさせるためにはコメビュの導入等が必要です。
本記事では、コメビュとしてCastCraftを導入することを想定しています。
下記の記事で棒読みちゃんを配信コメントと連携させる方法について詳しくご説明しています。
棒読みちゃんに続き、VOICEVOXを導入しましょう。
VOICEVOXの導入手順は、次のとおりです。
VOICEVOXは簡単に導入できるので、早速手順に沿ってインストールしましょう。
まずは公式サイトから、VOICEVOXをダウンロードしましょう。
公式サイトで下にスクロールすると、VOICEVOXで使用できるキャラクターのサンプル音声が確認できます。
公式サイトの右上にあるダウンロードボタンか、ずんだもんをクリックしてダウンロードページに移動しましょう。
利用規約を確認の上、ダウンロードボタンをクリックしてください。
ダウンロードする際は、自分の使用しているパソコンのOSやGPUに合わせてソフトをダウンロードしましょう。
GPUが搭載されているパソコンであれば、GPUモードのほうが快適に動作します。
続いて、ダウンロードしたファイルを起動してパソコンにインストールしましょう。
ダウンロードしたファイルからインストーラを起動し、表示された案内に沿ってインストールしましょう。
インストールが完了したら、次のステップに進んでください。
続いて、VOICEVOXを起動して利用規約を確認しましょう。
同意して使用開始するとサンプルボイスの一覧画面になりますが、完了をクリックしてホーム画面を表示させてください。
プライバシーポリシーが表示されますが、「許可」をクリックして進みましょう。
基本画面に移動すると、ずんだもんではないキャラクターが表示されている場合がありますが、アイコンをクリックすれば一覧からずんだもんを選択できます。
VOICEVOXは、文章を入力して再生ボタンをクリックすれば選択したキャラクターの声で再生されます。
右下の「+」ボタンから登録する文章を追加可能です。
文章を入力して、VOICEVOXを試してみましょう。
VOICEVOXと棒読みちゃんを連携するためには、SAPI For VOICEVOXが必要です。
本来VOICEVOXは、入力した文章を音声で再生させるためのソフトであるため、コメント読み上げ機能は備わっていません。
そのため、SAPI For VOICEVOXを使用して棒読みちゃんと連携させることで、投稿されたコメントを読み上げさせる必要があります。
SAPI For VOICEVOXで棒読みちゃんを連携させる手順は、次のとおりです。
まずはSAPI For VOICEVOXをダウンロードページからダウンロードしてください。
SAPI For VOICEVOXには32bit版と64bit版が用意されていますが、棒読みちゃんと連携させるためには、自分のパソコンに合わせずに必ず32bit版を使用してください。
zipファイル(圧縮ファイル)がダウンロードされるので、任意のフォルダ内で解凍してください。
解凍したフォルダの中にあるインストーラを起動し、SAPI For VOICEVOXをインストールしてください。
インストーラを起動すると、Windowsのファイアウォールにブロックされる場合があります。
「詳細設定」をクリックして実行ボタンを表示させましょう。
その後、実行ボタンをクリックすれば、インストールを続行できます。
SAPI For VOICEVOXは外部のフリーソフトです。ご自身の責任のもと導入を判断されてください。
SAPI For VOICEVOXをインストールしたら、起動して次のステップに進みましょう。
棒読みちゃんと連携させるためには、SAPI For VOICEVOXにずんだもんを追加する必要があります。
SAPI For VOICEVOXを起動して「登録する話者とスタイルを選択」をクリックしましょう。
VOICEVOXの起動を確認するポップアップが表示されるので、VOICEVOXを起動して「VOICEVOXを起動した」ボタンをクリックしてください。
キャラクターが一覧表示されるので、ずんだもんを選択して「追加」ボタンをクリックしましょう。
追加した声が棒読みちゃんで選択できるようになります。
追加した声は、右側に表示されます。
すべて追加したら「OK」ボタンをクリックして終了しましょう。
棒読みちゃんによる読み上げをずんだもんにするためには、棒読みちゃんにて設定しなければなりません。
設定方法は非常に簡単なため、棒読みちゃんを起動して設定しましょう。
棒読みちゃんを起動し、声質をクリックしてみてください。
SAPI For VOICEVOXによる連携が成功していれば、声質のプルダウンメニュー内にずんだもんの声が追加されています。
追加した声を選択すれば、棒読みちゃんの設定も完了です。
VOICEVOXと棒読みちゃんの連携は完了しましたが、配信する際にトラブルが起こることも少なくありません。
とくにVOICEVOX、棒読みちゃん、コメビュのいずれかの起動忘れによる失敗例が多くあります。
トラブルの事象と原因を次のようにまとめました。
それぞれのトラブルを防ぐ方法は、必ず配信前に確認することが挙げられますが、便利な機能が付いているコメビュである「CastCraft」の使用がおすすめです。
CastCraftは、棒読みちゃんとVOICEVOXの両方を自動起動させられるので、それぞれ設定しましょう。
棒読みちゃんを起動し、設定ボタンからCastCraftと連携させましょう。
設定メニュー内のアプリケーション連携を選択し、「Socket連携」にあるTrueの番号をコピーしましょう。
続いて、CastCraftを起動して左上の設定ボタンから「棒読みちゃん連携」タブのポート番号に貼り付けてください。
また、「CastCraft起動時に棒読みちゃんを起動する」にチェックを入れ、棒読みちゃんのexeファイルのパスを貼り付けましょう。
保存すれば、棒読みちゃんの自動起動は完了です。
パスは、棒読みちゃんのexeファイル上で右クリックするとコピーできます。
コピーしたパスは「””」で囲われているので、貼り付けた際は必ず「””」を削除しましょう。
VOICEVOXの自動起動も、棒読みちゃんと同じくパスを貼り付けるのみです。
VOICEVOXのexeファイルのパスをコピーして、CastCraftの設定から「他のアプリの自動起動」タブに貼り付けてください。
一度すべて閉じた状態でCastCraftを起動し、棒読みちゃんとVOICEVOXが起動すれば完了です。
三つのソフトを立ち上げた状態で、CastCraftでコメント取得することでずんだもんボイスでコメントを読み上げさせることができます。
CastCraftは、棒読みちゃんで読み上げるコメント内容を独自にカスタマイズ可能です。
ずんだもんと棒読みちゃんを連携しているので、そのままずんだもんの読み上げ方に反映されます。
CastCraftの設定から「棒読みちゃん連携」タブで設定しましょう。
上記画像のように設定すればずんだもんが「○○さんが××とコメントしました」と読み上げます。
{NAME}と{MESSAGE}を消すとコメント投稿者の名前とコメント内容が読み上げられなくなるため、消さないように注意しましょう。
棒読みちゃんには、 コマンドを通じて視聴者が配信中のコメントを通じて棒読みちゃんを操作・命令できる機能(タグ機能) があります。
視聴者ができる棒読みちゃんへの命令には、下記のような種類があります。
VOICEVOXと連携した状態で棒読みちゃんのタグ機能を設定することで、ずんだもんの声を視聴者に操作させる遊びができます。
今回は、VOICEVOXと棒読みちゃんを連携させる手順について解説しました。
VOICEVOXは、ずんだもんをはじめとした約20体のキャラクターから選べるほか、声色も選択できる高性能な音声ソフトです。
棒読みちゃんと連携させることで、ロボットのようなコメント読み上げ機能をまるで人間が話しているように変更できます。
ほかの配信者と差をつけたい方やコメントの読み上げ機能を充実させたい方は、ぜひ活用してみてください。
また、起動忘れを防ぐ機能が備わっているコメビュであるCastCraftでは、コメントの読み上げや連携だけでなく、配信画面に表示させるエフェクトも充実しています。
自分ならではの配信環境をつくり、配信者として次のレベルに進みましょう。
配信で視聴者のコミュニティ形成をうまく行うことで、日常の配信をより面白いものにすることができます。
そのような観点で最もおすすめな配信ツールがCastCraftです。
大きく分けて、
の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。
機能 | 目的 |
---|---|
YouTube/Twitchコメビュ | 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート |
Screen | 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする |
収益化 | 視聴者を大事にする形で収益化する |
CastCraftのYouTube/Twitchコメビュで視聴者ごとにコメントを蓄積することで視聴者全員を覚えて、配信中のダッシュボードで分かりやすく情報を表示することで、視聴者が常連化していくためのやり取りをサポートします。
特定の条件に当てはまった視聴者やコメントに対して、Chatbotやリッチな画面演出で視聴者をインタラクティブに楽しませる仕組みも作ることができます。
さらに、視聴者を大事に定着させながらも配信活動のための収益を上げる仕組みも提供しています。
CastCraftは上記のような機能により、配信者(ゲーム配信者やVtuber)が視聴者との関係を深めることを手助けします。
導入している配信者さんの事例としては、
等がいらっしゃいます。
導入されたチャンネルの総登録者数は1.3億人を超えており、これまで120万回以上の配信で使われています。
CastCraftを活用すれば、視聴者との関係をより良いものに進化させ、あなたの配信コミュニティをより濃いものにできます。
日々の配信をより楽しくするために、ぜひ導入を検討されてみてください。