VOICEVOXとはテキストを読み上げる無料ソフトウェアになります。配信時のコメント読み上げにも利用でき、声質やイントネーションの詳細な調整も可能なため、多彩なアレンジを加えることができます。
ロボットのような無機質な声とは違った、少女のような声や男性の声でコメントの読み上げを行なっている配信を見たことがありませんか?まさにそのような使い方ができるソフトウェアです。特にずんだもんというキャラクターの声での読み上げが有名で、大手の配信者さんでも利用している方がいます。
本記事ではVOICEVOXのインストール方法から実際の使い方まで解説させていただきます。商用・非商用問わず無料のため収益化している方も安心して使えますので、是非本記事を参考に利用してみてください!
まずは下記公式サイトにアクセスしていただき、ダウンロードボタンからソフトウェアのダウンロードを行います。
VOICEVOX公式サイト
PCのOSやGPUに合わせて選択を行い、「インストーラー」を選択してダウンロードしましょう。
次はダウンロードした「VOICEVOX.Web.Setup.0.14.10.exe」(Windows版の場合)を起動してください。
「VOICEVOXセットアップウィザード」というウィンドウが開き、「次へ」をクリックしていただくとそのままインストールが進行します。
実際に配信で使用する前に、必ず利用規約に目を通しておきましょう。
VOICEVOXの利用規約
VOICEVOXは無料のソフトウェアではありますが、あくまで「規約に準じた利用に対して無料で提供してもらっているもの」という意識を持っておくことが重要です。
クレジット表記が必要であったり、知らないまま使用禁止やなにかしらの措置があった場合のリスクを考えると、読んでおいて損はないはずです。
まずはVOICEVOXに入力したテキストを読み上げる方法を解説しながら、各ボタンなどの説明をしていきます。
①読み上げたいテキストを入力します。
②入力したテキストを再生(停止)します。
③入力欄を追加します。
➃クリックしてそれぞれの読み上げキャラを変更することができます。
⑤テキスト欄を削除します。(テキスト欄にマウスカーソルを合わせないとゴミ箱は表示されません)
⑥文字通り、作業を1つ戻したり、それを再度やり直すボタンです。
⑦アクセントなど、調整する項目を切り替える欄です。
⑧連続再生を押すと、選択したテキストから下へ連続再生されます。隣の停止を押すと途中で再生停止されます。
「設定」の「キー割り当て」で変更することが可能です。以下に代表的なショートカットキーを紹介します。
・Space:音声を再生/停止
・上下キー:上下のテキスト欄に移動
・Ctrl + Z:元に戻す
・Ctrl + Y:やり直す
・Shift + Enter:テキスト欄を追加
・Shift + Delete:テキスト欄を消去
・Ctrl + S:プロジェクトの保存
・Ctrl + E:音声を書き出し
・Esc:テキスト欄からカーソルを外す
・1:アクセント欄を表示
・2:イントネーション欄を表示
・3:長さ欄を表示
・Ctrl + G:全体のイントネーションをリセット
・R:選択中のイントネーションをリセット
入力欄を追加して複数行にした場合、通常の再生ボタンでは選択した文のみ読み上げられます。
連続再生を押すと、選択したテキストから下へ連続再生されます。隣の停止を押すと途中で再生停止されます。
文頭のキャラアイコンをクリックすることで、読み上げキャラを変更でき、文章ごとに異なるキャラで読み上げを行う事ができます。
文頭のキャラをドラッグすることでテキストの順番を入れ替えることができるので、会話のような連続再生が可能です。
「設定」から「オプション」をクリックします。
下にスクロールすると「実験的機能」という項目がありますので、その中の「疑問文を自動調整」をオンにします。
文末に「?」がある場合、自動で語尾が上がるようになります。小さな違いに思えるかもしれませんが、再生してみると自然さが増し、かなり印象が変わると思います。
アクセント欄で文字と文字の間をクリックすることで、単語の分離、結合を行う事ができます。一つの単語が二つに分離してしまっていたり、逆に繋がってしまっていた場合に使う修正方法です。
文字自体をクリックすることで、読み仮名の変更ができます。漢字、ひらがなでも入力可能ですが、どちらも自動でカタカナに自動変換されるため、漢字での入力は変換ミスで二度手間になる恐れがあるのでおすすめできません。
アクセント欄で読みの上にあるバーをスライドさせることで、アクセントの位置を変更し、全体の抑揚を変えることができます。
イントネーション欄に表示を切り替え、文字ごとに音の高さを細かく変更することもできます。
「か行」や「さ行」など、場合によって無声化という音声の調整ができない状態になっていることがあります。音程調節バー自体がグレーになっているので、そちらを調整したい場合は文字をクリックする事で変更できるようになります。
イントネーション欄の上端を上にドラッグすることで欄自体を拡げ、より細かい調整も可能になります。
文章エリアの右側のスライドバーを調節することで、複数の項目を調整することができます。
各文章ごとの変更になるので、調節前にどの文章を選択しているか必ず確認しましょう。
キャラクターによっては複数のスタイルがあり、変更することができます。
文頭のアイコンから選択できるキャラクターの右に「>」マークが表示されている場合は、そこにカーソルを重ねると選択肢が表示されます。「あまあま」「つんつん」など、希望のスタイルをクリックで変更しましょう。
「長さ」欄で文字ごとの音の長さを変更することができます。文字の上にあるバーを上にあげることで長く、下げることで短くできます。
少しわかりにくいですが、バーの左側が母音で右側が子音になるので、個別に調節が可能です。
Discordのテキストチャットをボイスチャンネルで読み上げてくれるbotの導入方法を紹介します。
以下ページから、招待リンクをクリックします。複数ありますが、どれを選んでも問題ありません。
DiscordでVOICEROIDやVOICEVOXのキャラクターが読み上げてくれるbot
「サーバーを選択」から利用したいサーバーを選び、「はい」をクリックしてください。
次にbotに与える権限設定のページが表示されます。「アプリコマンドを使う」のチェックを外すと、コマンドでのbot呼び出しなどができなくなるので、外さないように注意しましょう。
読み上げ音を出したいボイスチャンネルに接続し、読み上げたいテキストチャンネルに「/join」と入力してください。botが入室してくれば成功です。
「/help」と入力すると、利用できるコマンドの一覧が表示されます。
「/setvoice」で読み上げキャラを変更したり、「/setspeed」で読み上げスピードを変更したり、様々なコマンドが使えます。
読み上げを辞めてbotを退出させたい場合は「/disconnect」と入力しましょう。
棒読みちゃんとVOICEVOXを連携することで、配信のコメントをVOICEVOXのキャラで読み上げることができます。
SAPI For VOICEVOXを以下ページからダウンロードします。
棒読みちゃん連携のためには、32bit版をダウンロードしてください。
ダウンロードしたzipファイルを任意の場所で展開し、展開後のフォルダ内のインストーラを起動してください。
この時点で「WindowsによってPCが保護されました」と警告文が出た場合は、「詳細情報」をクリックして、表示された実行ボタンをクリックしましょう。
SAPI For VOICEVOXについても沢山の人が利用しているソフトですが、導入による不利益は自己責任となるので注意しましょう。
SAPI For VOICEVOXを起動し、「登録する話者とスタイルを選択」をクリックします。
VOICEVOXの起動確認が表示されますので、VOICEVOXを起動して「VOICEVOXを起動した」をクリックしてください。
左側から任意のキャラクターを選択し、「追加」をクリックします。
右側に移動したキャラクターは読み上げで利用できるようになります。追加が完了したら「OK」をクリックしてウインドウを閉じましょう。
最後に棒読みちゃんでの設定が必要になります。棒読みちゃんを起動し、声質をクリックしてください。
連携が成功していれば、選択肢にずんだもんなどVOICEVOXのキャラが追加されているはずです。そちらを選択して、設定の完了になります。
オススメのコメントビューアとして本記事で名前を挙げている「CastCraft」を紹介します。
CastCraftの自動起動機能によって、VOICEVOXと棒読みちゃんの起動忘れを防ぐことができます。
「音が出ない」「読み上げの声質が違う」など、色々設定を見直した結果、単なる起動忘れだった!!実際に配信を続けてみると、シンプルな起動忘れでのトラブルは意外と多いです。
トラブル防止に加えて毎回の配信の準備もシンプルにできるので、設定必須と言っても過言ではないでしょう。
CastCraftの設定で、読み上げのカスタマイズも行なうことができます。
Aさんが〇〇とコメントした場合、「Aさんが〇〇って言ってるよ」と読み上げるように設定したり、アイデア次第で色々なカスタマイズができる機能になります。
コメントの量によっては読み上げに時間がかかりすぎてしまう場合もありますが、個性を出せる一つの要素として一度試してみてください。
今回ご紹介したVOICEVOXは、配信をカスタムするにはシンプルでとても良いツールだと言えます。設定が済んでしまえばあとは起動して配信する以外の作業がほぼ無いからです。使い方をマスターして、個性的な配信で記憶に残る配信者を目指しましょう!
配信で視聴者のコミュニティ形成をうまく行うことで、日常の配信をより面白いものにすることができます。
そのような観点で最もおすすめな配信ツールがCastCraftです。
大きく分けて、
の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。
機能 | 目的 |
---|---|
YouTube/Twitchコメビュ | 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート |
Screen | 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする |
収益化 | 視聴者を大事にする形で収益化する |
CastCraftのYouTube/Twitchコメビュで視聴者ごとにコメントを蓄積することで視聴者全員を覚えて、配信中のダッシュボードで分かりやすく情報を表示することで、視聴者が常連化していくためのやり取りをサポートします。
特定の条件に当てはまった視聴者やコメントに対して、Chatbotやリッチな画面演出で視聴者をインタラクティブに楽しませる仕組みも作ることができます。
さらに、視聴者を大事に定着させながらも配信活動のための収益を上げる仕組みも提供しています。
CastCraftは上記のような機能により、配信者(ゲーム配信者やVtuber)が視聴者との関係を深めることを手助けします。
導入している配信者さんの事例としては、
等がいらっしゃいます。
導入されたチャンネルの総登録者数は1.3億人を超えており、これまで120万回以上の配信で使われています。
CastCraftを活用すれば、視聴者との関係をより良いものに進化させ、あなたの配信コミュニティをより濃いものにできます。
日々の配信をより楽しくするために、ぜひ導入を検討されてみてください。