Vtuberが世間に出始めてから約8年が経ち、今ではYouTubeでVtuberが活動している姿が当たり前になってきました。
それだけ一般化してきたからこそ「今からでもVtuberを始めたい」と考える方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、専門的な知識が無くても無料でVtuberのアバターを作成できるサービス「VRoid Studio」について詳しく解説します。
作成したアバターをOBS Studioに反映する方法についても解説するので、VRoid Studioを使って無料でVtuberデビューしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
VRoid Studioは、pixivが開発した3Dアバターを作成できるソフトです。
複数のプリセットから好みのアイテムを組み合わせることで、オリジナリティの高い3Dアバターを簡単に作成できるのが特徴です。
作成したアバターは、OBS Studioに読み込ませて配信で使用したり、VRChatに登録して遊べるので、とにかく気軽に配信したい・VR体験がしたい方には最適なソフトだと言えます。
モデリングのスキルも必要ないので、オンラインゲームでキャラクタークリエイトをした経験がある方なら、誰でもすぐに使いこなせるでしょう。
VRoid Studiでは、前述の通り簡単に3dアバターを作成できる他、VRoid Hubに作成したアバターをアップロードして、他ユーザーと共有することも可能です。
作成したアバターは商用利用が可能なため、配信での使用からゲーム制作での使用まで幅広く活用できます。
pixivが提供しているグッズ絵施策サービス「pixivFACTORY」を活用すれば、グッズ制作もおこなえます。
無料で利用できる3Dアバター作成ソフトの中では、かなり自由度が高いサービスだと言えるでしょう。
VRoid Studioを快適に動かすための参考PCスペックは、次の通りです。
項目 | 推奨スペック |
---|---|
OS | Windows 10/11 |
CPU | Intel Core i9 第9世代以上相当 |
メモリ | 16GB RAM以上 |
グラフィック | Intel Iris Graphics 630以上相当 |
ストレージの空き容量 | 10GB |
※OSは64ビットプロセッサが必要なので、注意が必要です。
項目 | 推奨スペック |
---|---|
OS | macOS 11以上 |
CPU | Apple M1シリーズ相当 |
メモリ | 16GB RAM以上 |
ストレージの空き容量 | 10GB |
※こちらもOSには64ビットプロセッサが必要なので、注意が必要です。
Vtuberとして配信をおこなう場合は、PCとVRoid Studio以外にも機材が必要です。
こちらでは、配信のために最低限必要な機材を紹介します。
Vtuber配信をおこないたいのであれば、コンデンサーマイクかダイナミックマイクのどちらかを用意しましょう。
すでに部屋の配信環境が整っている場合(防音室が入っているなど)はコンデンサーマイクを、そうではない場合はオーディオインターフェース+ダイナミックマイクの組み合わせをおすすめします。
ただ、オーディオインターフェースの価格相場は1~2万円なので、音質にこだわるよりもまず「配信できる環境を整えたい」という場合は、コンデンサーマイクの購入を検討しましょう。
Vtuberは実写ではないので、WEBカメラのスペックにこだわる必要はありません。
表情がアバターに反映されるのなら、1,000~3,000円のWEBカメラでも使用可能です。
予算を抑えたいのであれば、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンでも代用できるので、最初はスマートフォンを活用してみることをおすすめします。
より詳しく配信機材について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
Vtuberとして配信するなら、まずはアバター作成のための「VRoid Studio」と、トラッキング設定のための「VSeeFace」と、配信ソフトの「OBS Studio」をインストールする必要があります。
こちらで手順を解説するので、まだソフトをインストールしていない方はこれら3つを全てインストールしましょう。
まずは、アバターを作成するためにVRoid Studioをインストールしましょう。
こちらの公式サイトから、STEAM版か使用しているPCのOSに合ったバージョンを選択してクリックします。
後はダウンロードしたファイルを展開し、セットアップを完了しましょう。
続いて、VRoid Studioで作成したアバターのトラッキング設定をおこなう「VSeeFace」をインストールします。
こちらも公式サイトから「ダウンロード」をクリックしてください。
ダウンロードが完了したらzipファイルを開き、VSeeFace.exeを全て展開したうえで、もう一度「VSeeFace.exe」をクリックします。
言語の設定を日本語に変更し、チュートリアルを読み終われば、一旦は完了です。
後は、配信ソフトのOBS Studioをインストールすれば、配信に必要なソフトは一旦揃います。
こちらの公式サイトを開き、自分のPCや環境に合ったバージョンをダウンロードしましょう。
ポップアップは全て「Next」を選択し、最後に「Install」をクリックすれば完了です。
より詳しい内容は、以下の記事にまとめているので、参考にしてみてください。
続いて、VRoid Studioを開いて利用規約に同意した後、新規作成をクリックします。
男性か女性かを選択したら、すでに登録されている「顔」「髪型」「体型」「衣装」「アクセサリー」などを選び、自分好みのアバターを作成しましょう。
VRoid Studioではただアイテムを選ぶだけでなく、肌の色や身長の高さ、目の位置などを詳細に設定できるので、ぜひ細部までこだわってみてください。
すべての反映が完了したら「ルック」をクリックし、全体の輪郭の調整をおこないます。輪郭が濃いと配信時にアバターが不自然に見えることがあるので、細目にすることをおすすめします。
ここまで調整が完了したら、右上のエクスポートボタンから「VRMエクスポート」をクリックして、アバター作成は完了です。
アバターをVRMでエクスポートできたら、出力したVRMファイルをVSeeFaceに取り込みます。
VSeeFaceを開いたら「アバターを登録する」をクリックし、アバターを読み込ませましょう。
その後、登録したアバターをクリックし、ウェブカメラやカメラの設定をおこないましょう。
フレームレートやトラッキング品質は高いに越したことはありませんが、PCのスペックによっては動きがカクつく原因になりかねないので、動作が悪くなる場合はフレームレートとトラッキング品質を下げてみましょう。
「スタート」から「設定」をクリックすれば設定画面が開くので、そこから個別に詳細設定をおこないましょう。
一般設定では、目の周りの細かい設定がおこなえます。
最初から全てを完璧に設定するのは難しいので、まずは「まばたきの感度」や「眉毛の感度」などを調整しておきましょう。
この辺りの感度が高すぎると、配信中に何度もまばたきをすることになり、ノイズになりかねません。
まばたきの動きを連動させないために、自動まばたきをONにするのも効果的です。
表情設定では、通常時の表情の状態や、笑った時、怒った時などの表情設定ができます。
設定しなくても配信は可能ですが、人気を獲得したいのであれば、表情は豊かな方が良いでしょう。
証明設定は、アバターにあたるライトの色を変更できます。
特定のシーンを想定した配信で使える機能ですが、普段の雑談配信で使用すると違和感が強くなるので、普段は設定しなくても問題ありません。
後処理設定には、ブルームのように光を拡散させる機能や、レンズにゆがみを生じさせたようなエフェクト、色彩調整などの高度な設定が含まれています。
最初のうちは使うことがないかもしれませんが、エフェクトを使用したい場合は、後処理設定の項目を1つずつ試してみてはいかがでしょうか。
Leap Motionを使用して手の動きなども反映させる場合は、Leap Motion設定をおこないましょう。これを正しくおこなわないと、思わぬ挙動をするときがあります。
Leap Motionをつける位置を反映させるだけでいいので、難しい設定は必要ありません。
もしも机上に置かずに首からかけてLeap Motionを使用する場合は、アバターに表示されるプレビューを確認しながら、正しい位置を調整しましょう。
設定したアバターをOBS Studioに反映させるには、まずVSeeFace上で右下の※マークをクリックし、背景を透過させます。
その後、OBS Studioのソースからゲームキャプチャをクリックし、以下の画像通りの設定を施してください。
以上で、取り込みが完了します。
VRoid Studioは、無料で使用できます。
作成できる3Dアバターのクオリティも高く、多くのVtuberがVRoid Studioでアバターを作成して配信活動をおこなっています。
専門知識も必要なく、ゲーム感覚でアバターを作成できるので、まずは気軽にアバターを1体作成してみてはいかがでしょうか。
VRoid Studioはで作成した3Dアバターは商用利用が可能です。
配信での利用やグッズ制作も許可されているので、安心してご利用いただけます。
ただし、第三者の作成した著作物を使用する場合や、ライセンス条件に特別な表記があるデータを使用する場合など、特定の条件では商用利用が認められないパターンもあるので、気になる方はこちらで詳細を確認してください。
VRoid Studioを活用すれば、誰でも無料で3Dアバターを作成できるので、予算が無くてアバター作成をクリエイターに依頼できない方でも、すぐに配信活動を始められます。
予算でVtuber活動を諦めていた人は、ぜひVRoid Studioを活用してみましょう。
視聴者を定着させるためにソフトに期待できることとしては、初見の視聴者を配信に定着させ、常連を積み上げていくような効果です。
そのような観点からおすすめなのがCastCraftです。
大きく分けて、
の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。
機能 | 目的 |
---|---|
コメビュ | 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート |
Screen | 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする |
収益化 | 視聴者を大事にする形で収益化する |
CastCraftでは、初見と常連を一目で判別できるだけでなく、視聴者データを蓄積して視聴者全員を覚えてメモを付けることができます。
ゲーム配信中に来てくれた初見の人が雑談配信のときにまた来てくれたら、その参加実績に気づくことが簡単になり、より新しい視聴者が定着しやすくなります。
さらに、配信で行われた未読スパチャ/未読ビッツ/その他投げ銭などの重要情報をコメントビューアー上部に固定しておき、読み上げたかどうかの既読管理ができます。
CastCraftのScreen機能では、視聴者の行動に応じて画面を盛り上げる演出を盛り込むことができます。
たとえば、下記のようなエフェクトを特定のコメントや視聴者の行動に応じて画面に出現させることができます。
自由自在な文字エフェクトもつくれます。
お手持ちの画像やGIFにもアニメーションを付けてエフェクト化することができます。
また、視聴者を大事にしながら収益化を図ることができます。
上記のような機能により、CastCraftは配信者(ゲーム配信者やVtuber)が視聴者との関係を深めることを手助けします。
導入している配信者さんの事例としては、
等がいらっしゃいます。
導入されたチャンネルの総登録者数は1.6億人を超えており、これまで164万回以上の配信で使われています。
CastCraftを活用すれば、視聴者との関係をより良いものに進化させ、あなたの配信コミュニティをより濃いものにできます。
日々の配信をより楽しくするために、ぜひ導入を検討されてみてください。