VRoid Studioで作成したキャラクターでVtuberを始める方法

最終更新 2025-07-31
VRoid StuidoでVTuberを始める

目次

VRoid Studioで誰でも無料でVTuberデビューできる

Vtuberが世間に出始めてから約8年が経ち、今ではYouTubeでVtuberが活動している姿が当たり前になってきました。

それだけ一般化してきたからこそ「今からでもVtuberを始めたい」と考える方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、専門的な知識が無くても無料でVtuberのアバターを作成できるサービス「VRoid Studio」について詳しく解説します。

作成したアバターをOBS Studioに反映する方法についても解説するので、VRoid Studioを使って無料でVtuberデビューしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

VRoid Studioとは?

VRoid Studioの概要

画像1:VRoid Studio
VRoid Studioは、pixivが開発した3Dアバターを作成できるソフトです。

複数のプリセットから好みのアイテムを組み合わせることで、オリジナリティの高い3Dアバターを簡単に作成できるのが特徴です。

作成したアバターは、OBS Studioに読み込ませて配信で使用したり、VRChatに登録して遊べるので、とにかく気軽に配信したい・VR体験がしたい方には最適なソフトだと言えます。

モデリングのスキルも必要ないので、オンラインゲームでキャラクタークリエイトをした経験がある方なら、誰でもすぐに使いこなせるでしょう。

VRoid Studioでできること

画像2:VRoid Studio 共有可能
VRoid Studiでは、前述の通り簡単に3dアバターを作成できる他、VRoid Hubに作成したアバターをアップロードして、他ユーザーと共有することも可能です。

作成したアバターは商用利用が可能なため、配信での使用からゲーム制作での使用まで幅広く活用できます。

pixivが提供しているグッズ絵施策サービス「pixivFACTORY」を活用すれば、グッズ制作もおこなえます。

無料で利用できる3Dアバター作成ソフトの中では、かなり自由度が高いサービスだと言えるでしょう。

VRoid Studioの推奨スペック

VRoid Studioを快適に動かすための参考PCスペックは、次の通りです。

Windowsの場合

項目 推奨スペック
OS Windows 10/11
CPU Intel Core i9 第9世代以上相当
メモリ 16GB RAM以上
グラフィック Intel Iris Graphics 630以上相当
ストレージの空き容量 10GB

※OSは64ビットプロセッサが必要なので、注意が必要です。

Macの場合

項目 推奨スペック
OS macOS 11以上
CPU Apple M1シリーズ相当
メモリ 16GB RAM以上
ストレージの空き容量 10GB

※こちらもOSには64ビットプロセッサが必要なので、注意が必要です。

VTuber配信に必要な機材

Vtuberとして配信をおこなう場合は、PCとVRoid Studio以外にも機材が必要です。

こちらでは、配信のために最低限必要な機材を紹介します。

マイク

Vtuber配信をおこないたいのであれば、コンデンサーマイクダイナミックマイクのどちらかを用意しましょう。

すでに部屋の配信環境が整っている場合(防音室が入っているなど)はコンデンサーマイクを、そうではない場合はオーディオインターフェース+ダイナミックマイクの組み合わせをおすすめします。

ただ、オーディオインターフェースの価格相場は1~2万円なので、音質にこだわるよりもまず「配信できる環境を整えたい」という場合は、コンデンサーマイクの購入を検討しましょう。

カメラ

Vtuberは実写ではないので、WEBカメラのスペックにこだわる必要はありません。

表情がアバターに反映されるのなら、1,000~3,000円のWEBカメラでも使用可能です。

予算を抑えたいのであれば、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンでも代用できるので、最初はスマートフォンを活用してみることをおすすめします。

より詳しく配信機材について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

Vtuberに必要な配信機材は?有名Vtuberが使っているものはどれ?

VRoid Studioで作成したアバターを配信で使う方法

STEP1:必要なツールをインストール

Vtuberとして配信するなら、まずはアバター作成のための「VRoid Studio」と、トラッキング設定のための「VSeeFace」と、配信ソフトの「OBS Studio」をインストールする必要があります。

こちらで手順を解説するので、まだソフトをインストールしていない方はこれら3つを全てインストールしましょう。

VRoid Studioのインストール手順

まずは、アバターを作成するためにVRoid Studioをインストールしましょう。

こちらの公式サイトから、STEAM版か使用しているPCのOSに合ったバージョンを選択してクリックします。

後はダウンロードしたファイルを展開し、セットアップを完了しましょう。

画像3:VRoid Studioのインストール方法

VSeeFaceのインストール手順

続いて、VRoid Studioで作成したアバターのトラッキング設定をおこなう「VSeeFace」をインストールします。

こちらも公式サイトから「ダウンロード」をクリックしてください。

ダウンロードが完了したらzipファイルを開き、VSeeFace.exeを全て展開したうえで、もう一度「VSeeFace.exe」をクリックします。

言語の設定を日本語に変更し、チュートリアルを読み終われば、一旦は完了です。

画像4:VSeeFaceのインストール方法

OBS Studioのインストール手順

後は、配信ソフトのOBS Studioをインストールすれば、配信に必要なソフトは一旦揃います。

こちらの公式サイトを開き、自分のPCや環境に合ったバージョンをダウンロードしましょう。

ポップアップは全て「Next」を選択し、最後に「Install」をクリックすれば完了です。
画像5:OBS Studioのインストール方法

より詳しい内容は、以下の記事にまとめているので、参考にしてみてください。

【OBS Studioの使い方】初めてOBSを使う方にも!OBSの初期設定から配信・録画を行う方法を解説

STEP2:VRoid Studioで3Dアバターを作成

続いて、VRoid Studioを開いて利用規約に同意した後、新規作成をクリックします。
画像6:利用規約に同意する

男性か女性かを選択したら、すでに登録されている「顔」「髪型」「体型」「衣装」「アクセサリー」などを選び、自分好みのアバターを作成しましょう。
画像7:VRoid Studio アイテム選び

VRoid Studioではただアイテムを選ぶだけでなく、肌の色や身長の高さ、目の位置などを詳細に設定できるので、ぜひ細部までこだわってみてください。
画像8:身長の高さ選びなど

すべての反映が完了したら「ルック」をクリックし、全体の輪郭の調整をおこないます。輪郭が濃いと配信時にアバターが不自然に見えることがあるので、細目にすることをおすすめします。
画像9:アウトライン

ここまで調整が完了したら、右上のエクスポートボタンから「VRMエクスポート」をクリックして、アバター作成は完了です。
画像10:VRMエクスポート

STEP3:作成したアバターをVSeeFaceに登録

アバターをVRMでエクスポートできたら、出力したVRMファイルをVSeeFaceに取り込みます。

VSeeFaceを開いたら「アバターを登録する」をクリックし、アバターを読み込ませましょう。

その後、登録したアバターをクリックし、ウェブカメラやカメラの設定をおこないましょう。

フレームレートやトラッキング品質は高いに越したことはありませんが、PCのスペックによっては動きがカクつく原因になりかねないので、動作が悪くなる場合はフレームレートとトラッキング品質を下げてみましょう。
画像11:VSeeface アバター登録

STEP4:アバターの設定

「スタート」から「設定」をクリックすれば設定画面が開くので、そこから個別に詳細設定をおこないましょう。
画像12:設定を選択

一般設定

一般設定では、目の周りの細かい設定がおこなえます。

最初から全てを完璧に設定するのは難しいので、まずは「まばたきの感度」や「眉毛の感度」などを調整しておきましょう。

この辺りの感度が高すぎると、配信中に何度もまばたきをすることになり、ノイズになりかねません。

まばたきの動きを連動させないために、自動まばたきをONにするのも効果的です。
画像13:一般設定

表情設定

表情設定では、通常時の表情の状態や、笑った時、怒った時などの表情設定ができます。

設定しなくても配信は可能ですが、人気を獲得したいのであれば、表情は豊かな方が良いでしょう。 画像14:表情設定

照明設定

証明設定は、アバターにあたるライトの色を変更できます。

特定のシーンを想定した配信で使える機能ですが、普段の雑談配信で使用すると違和感が強くなるので、普段は設定しなくても問題ありません。
画像15:照明設定

後処理設定

後処理設定には、ブルームのように光を拡散させる機能や、レンズにゆがみを生じさせたようなエフェクト、色彩調整などの高度な設定が含まれています。

最初のうちは使うことがないかもしれませんが、エフェクトを使用したい場合は、後処理設定の項目を1つずつ試してみてはいかがでしょうか。
画像16:後処理設定

Leap Motion設定

Leap Motionを使用して手の動きなども反映させる場合は、Leap Motion設定をおこないましょう。これを正しくおこなわないと、思わぬ挙動をするときがあります。

Leap Motionをつける位置を反映させるだけでいいので、難しい設定は必要ありません。

もしも机上に置かずに首からかけてLeap Motionを使用する場合は、アバターに表示されるプレビューを確認しながら、正しい位置を調整しましょう。
画像17:Leap Motion設定

STEP5:アバターをOBSに取り込む

設定したアバターをOBS Studioに反映させるには、まずVSeeFace上で右下の※マークをクリックし、背景を透過させます。
画像18:透過設定

その後、OBS Studioのソースからゲームキャプチャをクリックし、以下の画像通りの設定を施してください。

  • モードを「特定のウィンドウをキャプチャ」に設定
  • ウィンドウを「VSeeFace.exe」に設定
  • 「透過を許可」にチェック
  • カーソルをキャプチャからチェックを外す

画像19:ソースに反映

以上で、取り込みが完了します。

VRoid Studioに関するよくある質問

VRoid Studioは無料で使える?

VRoid Studioは、無料で使用できます。

作成できる3Dアバターのクオリティも高く、多くのVtuberがVRoid Studioでアバターを作成して配信活動をおこなっています。

専門知識も必要なく、ゲーム感覚でアバターを作成できるので、まずは気軽にアバターを1体作成してみてはいかがでしょうか。

VRoid Studioは商用利用できる?

VRoid Studioはで作成した3Dアバターは商用利用が可能です。

配信での利用やグッズ制作も許可されているので、安心してご利用いただけます。

ただし、第三者の作成した著作物を使用する場合や、ライセンス条件に特別な表記があるデータを使用する場合など、特定の条件では商用利用が認められないパターンもあるので、気になる方はこちらで詳細を確認してください。

VRoid StudioでVTuberをはじめよう!

VRoid Studioを活用すれば、誰でも無料で3Dアバターを作成できるので、予算が無くてアバター作成をクリエイターに依頼できない方でも、すぐに配信活動を始められます。

予算でVtuber活動を諦めていた人は、ぜひVRoid Studioを活用してみましょう。

Vtuberが視聴者を定着させるために

視聴者を定着させるためにソフトに期待できることとしては、初見の視聴者を配信に定着させ、常連を積み上げていくような効果です。

そのような観点からおすすめなのがCastCraftです。

大きく分けて、  

  • 視聴者を覚えるYouTube/Twitchコメビュ
  • 配信画面演出のScreen
  • 収益化のための機能

の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。

機能 目的
コメビュ 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート
Screen 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする
収益化 視聴者を大事にする形で収益化する

コメビュ(視聴者/コメント管理)機能

CastCraftでは、初見と常連を一目で判別できるだけでなく、視聴者データを蓄積して視聴者全員を覚えてメモを付けることができます。
ゲーム配信中に来てくれた初見の人が雑談配信のときにまた来てくれたら、その参加実績に気づくことが簡単になり、より新しい視聴者が定着しやすくなります。

CRM候補1

さらに、配信で行われた未読スパチャ/未読ビッツ/その他投げ銭などの重要情報をコメントビューアー上部に固定しておき、読み上げたかどうかの既読管理ができます。

CastCraftのコメント管理機能

Screen(画面演出)機能

CastCraftのScreen機能では、視聴者の行動に応じて画面を盛り上げる演出を盛り込むことができます。

たとえば、下記のようなエフェクトを特定のコメントや視聴者の行動に応じて画面に出現させることができます。

ペンライト

コメントに反応するエフェクトの設定方法

自由自在な文字エフェクトもつくれます。

文字スタンプ

文字エフェクトの設定方法

お手持ちの画像やGIFにもアニメーションを付けてエフェクト化することができます。

画像スタンプ(GIF)

画像スタンプの設定方法

いつでも投げ銭(収益化)機能

また、視聴者を大事にしながら収益化を図ることができます。

CastCraftの収益化機能

上記のような機能により、CastCraftは配信者(ゲーム配信者やVtuber)が視聴者との関係を深めることを手助けします。

導入実績

導入している配信者さんの事例としては、

等がいらっしゃいます。

導入されたチャンネルの総登録者数は1.6億人を超えており、これまで164万回以上の配信で使われています。

CastCraftを活用すれば、視聴者との関係をより良いものに進化させ、あなたの配信コミュニティをより濃いものにできます。
日々の配信をより楽しくするために、ぜひ導入を検討されてみてください。

CastCraftのダウンロードページ(利用無料)