OBSの「自動構成ウィザード」とは、使用する目的(配信・録画)ごとにインターネットの速度テストを行い、解像度やフレームレートなどを自動で最適に設定してくれる便利な機能です。
本記事では、OBSの「自動構成ウィザード」の使用方法からサーバーに接続できないときの対処法、配信や録画におすすめの設定について詳しく解説します。
OBSを起動後、上部ツールバーの「ツール」をクリックし、プルダウンメニューから「自動構成ウィザード」を選択します。
自動構成ウィザードが起動すると、最初に使用目的を選択します。配信を最適化したい場合は「配信のために最適化し…」を選択し、録画に最適化する場合は「録画のために最適化し…」を選択します。
「仮想カメラのみ使用する」を選択することで、OBSを仮想カメラとして設定し、Zoomなどのビデオ会議ソフトで使用できるようになります。
選択が完了したら「次へ」をクリックしましょう。
次に映像設定の画面が表示されます。解像度やフレームレートの初期設定が確認できますが、この段階では設定をそのままにして「次へ」をクリックしてください。
後のステップで、インターネット速度やPC性能に基づく推奨設定が自動で選択されます。
配信に最適化する場合には、次に配信情報の入力画面が表示されます。ここでは、配信を行うプラットフォーム(YouTube、Twitchなど)の情報を入力します。
配信情報の入力が完了したら「次へ」をクリックします。
次の画面では、推奨とされる設定が表示されます。
※ 配信の場合は帯域幅テストを行うため、表示に数分かかることがあります。
「設定を適用」をクリックすることで、推奨設定が適用されます。
インターネット接続が一時的に切れている、または不安定な可能性があります。
他のデバイスでウェブサイトを開いてインターネット接続が正常か確認してみましょう。接続が不安定な場合はルーターの再起動や有線接続の利用を検討してください。
セキュリティソフトやファイアウォールがOBSの通信をブロックしている可能性があります。
セキュリティソフトを無効にしても問題が解決しない場合は、ファイアウォールの設定を開き、OBSが通信を許可されているか確認しましょう。
使用している配信サービス(YouTubeやTwitchなど)のサーバー障害が発生している可能性があります。
各プラットフォームの公式サイトなどでサーバー障害が発生していないか確認しましょう。
YouTubeで初めてライブ配信を行う場合、アカウントのライブ配信機能が有効になっていないと接続エラーが発生します。
YouTubeの「ライブ配信を開始」から「有効にする」をクリックして、ライブ配信を有効化しましょう。
配信サービスから取得したストリームキーが間違っていると接続できません。
ダッシュボードで正しいストリームキーをコピーしてOBSに再入力してみましょう。
古いバージョンのOBSでは、接続に失敗することがあります。
公式サイトから最新バージョンのOBSをインストールしましょう。
OBSで配信や録画を行う際の設定は、使用するプラットフォームやPCのスペックに応じて調整する必要がありますが、一般的におすすめの設定は以下の通りです。
項目 | 設定値 |
---|---|
解像度 | 1920x1080 または 1280x720 |
ビットレート | 1920x1080 60fps: 6000~8000 Kbps 1280x720 60fps: 4500~6000 Kbps |
レート制御 | CBR |
キーフレーム間隔 | 2秒 |
フレームレート | 60fps |
エンコーダ | NVIDIA NVENC H.264 または x264 |
縮小フィルタ | Lanczos |
今回は、OBSの「自動構成ウィザード」について具体的な使い方やトラブル時の対処法などを解説しました。「自動構成ウィザード」は、使用しているPCのスペックや通信環境に応じて自動で最適な設定をしてくれる便利な機能です。設定に困った際は、ぜひ活用してみてください。
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