VTube Studioは、Live2Dモデルを使った配信・動画制作に広く利用されているトラッキングソフトです。YouTubeやTwitchで活動する多くのVTuberが、配信画面へのモデル表示やトラッキングにVTube Studioを活用しています。
VTube Studioは無料でも試せますが、商用利用する場合は条件があります。個人であっても、スーパーチャット・収益化済みYouTube・配信活動での収益化など、商用目的で利用する場合は、iOS/Android版の有料版、またはSteam版の有料DLCなど、少なくとも1つの有料版・有料DLCを購入する必要があります。
また、ウォーターマークを非表示にして使う場合も、有料版または有料DLCの購入が必要です。
そこで本記事では、VTube Studioの商用利用のルールや、課金で利用しやすくなる機能について解説します。
VTube Studioは商用利用自体が禁止されているわけではありません。
ただし、個人がVTube Studioを商用利用する場合、たとえば以下のような用途では、少なくとも1つの有料版または有料DLCを購入する必要があります。
つまり、PC版VTube Studioを無料のまま商用利用できる、という理解は正しくありません。
無料版は動作確認や非商用での利用には便利ですが、収益化された配信活動で使う場合は、Steam版DLCやスマホ版の有料版など、いずれかの有料版・有料DLCを購入しておきましょう。
無料版のVTube Studioでは、配信画面上にミニキャラのウォーターマークが表示されます。
このウォーターマークは、有料DLCなどを購入することで非表示にできます。
また、OBSでウォーターマーク部分を切り取るなど、実質的にウォーターマークなしで使用する場合も、有料版または有料DLCの購入が必要です。
スマホ版VTube Studioは、iPhoneやAndroidスマホをトラッキング用カメラとして使える点が大きな特徴です。
商用利用する場合は、スマホ版の有料版、またはSteam版の有料DLCなど、少なくとも1つの有料版・有料DLCを購入する必要があります。
また、スマホ版の無料利用には接続時間などの制限がある場合があります。長時間の配信で使う予定がある場合は、事前にアプリ内の購入内容や制限を確認しておきましょう。
スマホ版VTube Studioは、単体でライブ配信を行うためのアプリというより、PC版VTube Studioと連携して、高精度なトラッキング用カメラとして使う用途が中心です。
すでにWebカメラで十分にトラッキングできている場合は必須ではありませんが、より滑らかな表情認識を求める場合は、スマホ版の利用を検討する価値があります。
個人ではなく会社としてVTube Studioを使う場合は、別途注意が必要です。
VTube StudioのEULAでは、前会計年度の総収入が20万米ドル相当を超える会社には、会社ライセンスが必要とされています。
また、VTuber事務所についても、前会計年度の総収入が20万米ドル相当を超える場合は、会社ライセンスの購入が必要です。
ここでいうVTuber事務所とは、直接または間接的に収益を生むVTuberを1名または複数名管理することを主な事業モデルとする会社を指します。
会社として複数人でVTube Studioを利用する場合や、VTuber事務所として運用する場合は、個人利用とは条件が異なるため、必ず公式のライセンス条件を確認しましょう。
VTube StudioにはLive2D Cubism SDKが含まれています。
そのため、VTube Studioを事業の主たる要素として利用し、そのアプリまたはアプリで制作されたコンテンツによって直接・間接的に生じる年間売上が2,000万円を超える場合、Live2D Inc.との別途出版許諾契約およびライセンス費の支払いが必要になる場合があります。
特に、VTuber配信事業を行う会社や事務所は注意が必要です。
一方で、商品宣伝動画の配信などに用いる場合は、この「事業の主たる要素として用いる場合」には含まれないとされています。
該当する可能性がある場合や判断に迷う場合は、VTube Studio側だけでなく、Live2D側のライセンス条件も確認しましょう。
本項目では、VTube Studioに課金することで利用しやすくなる機能について解説します。
個人がVTube Studioを商用利用する場合は、少なくとも1つの有料版または有料DLCの購入が必要です。
そのため、YouTubeやTwitchで収益化している場合、または今後収益化を目指す場合は、早い段階で有料版・有料DLCの購入を済ませておくと安心です。
無料版のまま配信を続けるよりも、ライセンス面の不安を減らした状態で活動できます。
PC版VTube Studioでは、有料DLCを購入することでミニキャラのウォーターマークを非表示にできます。
ウォーターマークが表示されたままだと、配信画面の見た目に影響することがあります。VTuberとして継続的に活動するなら、ウォーターマーク非表示は大きなメリットです。
価格は時期やストアによって変わる可能性があるため、購入前にSteamや各アプリストアで最新価格を確認してください。
VTube Studioには、オンラインマルチプレイヤーコラボ機能「VNet」があります。
VNetを利用すると、Windows・macOS版のVTube Studioで、Steam経由のオンラインコラボ配信が可能になります。
従来は、各VTuberが背景透過した画面を共有し、OBSなどで合成する必要がありました。しかしVNetを使うことで、VTube Studio内でコラボ相手のモデルを表示しやすくなり、コラボ配信の準備がスムーズになります。
ただし、VNetではLive2Dモデルやアイテムなどの素材が暗号化されてコラボ参加者に共有されます。共有素材は通常、相手のPCに保存されるものではありませんが、特殊なツールを使ってファイルを盗まれる可能性はゼロではありません。
そのため、VNetは信頼できる相手とのコラボでのみ利用するようにしましょう。
より詳しいVNet Multiplayer Collabの情報を知りたい方は以下の記事を確認してください。
スマホ版VTube Studioは、PC版VTube Studioと連携して、スマホを高性能なトラッキング用カメラとして使える点が魅力です。
ここでは、スマホ版VTube Studioに課金するメリットを解説します。
近年のスマホはカメラ性能が高く、顔認識にも優れています。
そのため、一般的なWebカメラよりもスマホの方が、顔の向き・目の動き・口の動きなどを認識しやすい場合があります。
Webカメラで表情の認識がうまくいかない場合は、スマホ版VTube Studioをトラッキング用カメラとして試してみる価値があります。
スマホのカメラや顔認識機能を使うことで、PCのWebカメラよりも滑らかなトラッキングが期待できる場合があります。
特に、口の開閉や目線、まばたきなどの表情が自然に反映されると、配信中のアバターの印象もよくなります。
モデルの動きにこだわりたい方は、スマホ版VTube Studioの活用を検討してみましょう。
スマホ版VTube Studioをトラッキング用カメラとして使えば、別途Webカメラを購入せずにVTuber活動を始められる場合があります。
すでにスマホを持っている方であれば、初期費用を抑えながらトラッキング環境を整えやすい点がメリットです。
ただし、快適に使えるかどうかはスマホの機種やPC環境、ネットワーク環境にも左右されます。無料版で動作確認を行い、問題なく使えそうであれば有料版の購入を検討するとよいでしょう。
VTube Studio自体の商用利用条件を満たしていても、VTuberとして活動する場合は、使用するアバター・Live2Dモデル側の利用規約も確認する必要があります。
モデルによっては、配信での使用は可能でも、グッズ化・広告利用・法人利用・収益化配信などが制限されている場合があります。
本項目では、商用利用可能なアバターを入手する方法を解説します。
既に完成しているアバターを購入したい場合は、次に挙げる2つのサイトを確認してみるとよいでしょう。
BOOTHには、すでに作成済みのLive2DモデルやVTuber向けアバターが販売されています。
中には、複数人が使用できる汎用モデルもあります。汎用モデルは費用を抑えやすい一方で、自分と同じ見た目のVTuberが活動している可能性もあります。
オリジナリティを重視する場合は、1点モノのモデルや、購入後に自分専用として使えるモデルを選びましょう。
購入前には、以下の点を必ず確認してください。
nizimaは、Live2DモデルやVTuber向けモデルの販売に強いプラットフォームです。
商用利用可能なモデルも多数ありますが、モデルごとに利用条件は異なります。
価格帯もモデルの作り込み具合によってさまざまです。自分の活動内容や予算に合ったモデルを探してみましょう。
ココナラでは、クリエイターにLive2DモデルやVTuberモデルの制作を依頼できます。
完成済みモデルを購入するのではなく、自分の希望に合わせてデザインや表情、衣装などを相談できる点がメリットです。
依頼する場合は、制作前に以下の点を確認しておきましょう。
SNSでクリエイターを見つけて直接依頼する方法もありますが、金銭トラブルや納品トラブルが起きる可能性があります。はじめて依頼する場合は、ココナラなどのプラットフォームを通じて依頼すると安心です。
イラストが描ける方は、Live2D用のモデルを自作する方法もあります。
ただし、Live2Dモデルを作るには、通常のイラスト制作に加えて、パーツ分けやモデリング作業が必要です。
表情差分、髪、目、口、体、衣装などを細かく分ける必要があり、イラストが描けるだけでは完成までに時間がかかる場合があります。
費用を抑えたい場合は、イラストだけ自作し、Live2Dモデリングのみを外部に依頼する方法もあります。
アバターを購入する場合も、クリエイターに依頼する場合も、利用規約は必ず確認しましょう。
特に、以下のような活動を予定している場合は注意が必要です。
購入後に「グッズ化できない」「法人利用できない」「広告案件に使えない」と判明すると、活動の幅が制限されてしまいます。
後からトラブルを起こさないためにも、購入前・依頼前に、自分がやりたい活動に使えるかを確認しておきましょう。
VTube Studioは、Live2Dモデルを使ったVTuber活動に便利なトラッキングソフトです。
商用利用も可能ですが、無料のまま無条件に商用利用できるわけではありません。個人であっても、収益化済み配信やスーパーチャットを受け取る配信で使う場合は、少なくとも1つの有料版または有料DLCを購入する必要があります。
また、会社やVTuber事務所として利用する場合は、売上規模によって会社ライセンスが必要になる場合があります。さらに、VTube Studioを事業の主たる要素として利用し、関連年間売上が2,000万円を超える場合は、Live2D Inc.との別途契約が必要になる可能性もあります。
VTube Studioを安心して使うためには、以下の3点を確認しておきましょう。
ルールを確認したうえで環境を整えれば、VTube Studioは個人VTuberにも企業VTuberにも使いやすいソフトです。配信の見た目やトラッキング品質を高めたい方は、有料DLCやスマホ版の活用も検討してみてください。
いいえ。個人でも商用利用するなら、少なくとも 1 つの有料版か有料 DLC の購入が必要です。
少なくとも 1 つの有料版または有料 DLC が必要です。ウォーターマークを消したい場合は `Remove Watermark` などの有料 DLC 購入が必要です。
できます。ただし iOS / Android 版の有料版購入が必要です。
あります。前会計年度の総収入が 20 万米ドル相当を超える会社は会社ライセンスが必要です。
はい。前会計年度の総収入が 20 万米ドル相当を超える VTuber 事務所は会社ライセンスの購入対象です。
いいえ。VTube Studio 本体とは別に、使用するモデルや素材ごとの利用規約確認が必要です。特に同梱モデルや Live2D 素材には個別条件があります。
視聴者を定着させるためにソフトに期待できることとしては、初見の視聴者を配信に定着させ、常連を積み上げていくような効果です。
そのような観点からおすすめなのがCastCraftです。
CastCraftでは、初見と常連を一目で判別できるだけでなく、視聴者データを蓄積して視聴者全員を覚えてメモを付けることができます。
CastCraftのScreen機能では、視聴者のコメントや投げ銭に応じて画面を盛り上げる演出を盛り込むことができたり、自由自在な文字エフェクトもつくれます。
お手持ちの画像やGIFにもアニメーションを付けてエフェクト化することができます。
また、「いつでも投げ銭」という収益化機能では、配信者に9割還元できる他、投げ銭してくれた視聴者に対して個別のお礼の返信や特典ファイル(画像や音声など)を添付することも可能です。
導入している配信者さんの事例としては、
等がいらっしゃいます。
導入されたチャンネルの総登録者数は1.6億人を超えており、これまで260万回以上の配信で使われています。
CastCraftを活用すれば、視聴者との関係をより良いものに進化させ、あなたの配信コミュニティをより濃いものにできます。
日々の配信をより楽しくするために、ぜひ導入を検討されてみてください。
