OBSのブラウザソースとは、OBSに特定のWebページのURLを入力することで、OBS内に直接Webページを取り込み、ソースとして利用することができる機能です。
ブラウザソースは使い道が非常に多く、単にOBS内にWebページを表示するだけではなく、OBSと外部ツールを連携する際や、コメント欄を表示させる際にも必要になる場合があります。
本記事ではブラウザソースの設定から、OBS内でブラウザを操作する方法、映らないときの対処法についても解説します。
画像も交えながら初心者の方も分かりやすいように解説していますので、ブラウザソースの基礎的な使い方を知りたい方はぜひご覧ください。
まずはOBSを起動し、画面左下に表示されている「ソース」ドックの「+」ボタンをクリックします。
画面に「ソース」ドックが表示されていない場合は、画面上部のメニューバーから選択して追加してください。
次に、表示されているソースの一覧から「ブラウザ」を選択し、クリックします。
すると、「ソースを作成/選択」が表示されるため、「新規作成」に名前を入力して「OK」をクリックします。
この時、複数のブラウザをソースとして読み込む予定がある場合は、分かりやすい名前に変更しておきましょう。
後から変更することもできますが、先に決めておくことで複数のソースの管理がしやすくなります。
「(ソース名)のプロパティ」が開くため、開きたいWebページのURLをコピーし、「URL」に貼り付けます。
これでブラウザソースの追加は完了です。
次に、「ブラウザのプロパティ」の各項目について解説します。
インターネット上のWebページのURLではなく、PCに保存されているhtmlなどのファイルを読み込んで、ブラウザソースとして利用します。
WebページのURLを指定することで、そのWebページを読み込んでOBS上に表示します。
WebページをOBS上に表示する際の幅を設定します。
最小値は1、最大値は8192です。
WebページをOBS上に表示する際の高さを設定します。
最小値は1、最大値は8192です。
有効にすることで、OBSの「音声ミキサー」ドッグにブラウザソースが表示され、音声を調節できるようになります。
OBS上にWebページを表示する際のフレームレートをカスタムすることができます。
カスタムフレームレートの値を1から60までの間で設定することができます。
「カスタムフレームレートを使用する」を有効にしていない場合、このオプションは表示されません。
表示されるWebページにカスタムCSSを適応することができます。
「ソース」ドックでブラウザソースを非表示にした時など、表示されていないブラウザを自動的にシャットダウンします。
シーンがアクティブになった時に、自動的にWebページを更新して最新のものに切り替えます。
OBS上で開いているWebページに与えられる権限の設定を変更することができます。
OBS上で開いているWebページを直ちに更新し、読み込み直すことができます。
上記の操作ではOBS内でWebページを表示することができますが、そのままではクリックやスクロールなどの操作をすることができません。
Webページを表示するだけであれば問題ありませんが、ログインなどの操作を行う場合は「対話」という操作を行う必要があります。
「対話」を行う場合は、「ソース」ドックから新規に追加したブラウザソースを右クリックし、「対話(操作)」を選択します。
「(シーン名)との相互作用」が表示されるため、ここからブラウザソースを操作することができるようになります。
OBS上でブラウザソースが非表示の状態でも操作は可能なため、配信などで操作を映したくない場合は非表示のまま操作すると良いでしょう。
ただし、この機能で表示されるブラウザはあくまでも補助的なもので、URLバーなどが表示されていないため、通常のブラウザと同じように使うことはできません。
ブラウザソース内でのログインの際にのみ使用するなど、OBS内で行う操作は最小限に留めておいた方が良いでしょう。
頻繁に操作するWebページをキャプチャしてOBSに表示したい、という場合は別の方法でブラウザをキャプチャすることをおすすめします。
ブラウザソース以外でブラウザをキャプチャする方法として、「ウィンドウキャプチャ」ソースで直接キャプチャする方法があります。
配信中にブラウザを操作しながら視聴者に見せたい場合、こちらの方法の方が一般的かもしれません。
まずは、OBSの画面左下に表示されている「ソース」ドックの「+」ボタンをクリックします。
次に、表示されているソースの一覧から「ウィンドウキャプチャ」を選択し、クリックします。
すると、「ソースを作成/選択」が表示されるため、「新規作成」に名前を入力して「OK」をクリックします。
ブラウザソースと同様に、複数のソースを使用する予定がある場合は、分かりやすい名前に変更しておくと良いでしょう。
「(ソース名)のプロパティ」が開くため、「ウィンドウキャプチャ」で表示したいブラウザを選択します。
音声も取り込みたい場合は「音声をキャプチャ(ベータ版)」、操作するカーソルもキャプチャしたい場合は「カーソルをキャプチャする」にもチェックを入れましょう。
ブラウザが映らない場合は、「ブラウザソースのハードウェアアクセラレーションを有効にする」のチェックを外すことで解決する場合があります。
まずはOBS左上の「ファイル」をクリックし、「設定」を選択。
すると「設定」が表示されるため、「詳細設定」を選択して移動します。
下までスクロールし、「ソース」に表示されている「ブラウザソースのハードウェアアクセラレーションを有効にする」のチェックを外します。
注意)ハードウェアアクセラレーションはCPUとGPUで処理を分担する機能であるため、オフにするとCPU使用率が高くなる場合があり、普段からチェックを外しておくのはおすすめできません。低負荷のWebページのみを表示する場合や、ブラウザソースが映らない場合にのみチェックを外すようにしましょう。
ブラウザソースの使い方を理解していると、OBS配信でブラウザを映すことができるだけでなく、htmlで保存されているオブジェクトの表示や、ブラウザソースを利用したOBSと外部ツールの連携なども簡単に行うことができます。ただし、ブラウザソースはOBS上に少ない手順でWebページを表示することができますが、頻繁に操作を行うブラウザを表示する用途には向いていないため、ウィンドウキャプチャとの使い分けも重要です。当記事で解説したブラウザソースの操作を活用し、配信画面を整えましょう。
配信で視聴者のコミュニティ形成をうまく行うことで、日常の配信をより面白いものにすることができます。
そのような観点で最もおすすめな配信ツールがCastCraftです。
大きく分けて、
の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。
機能 | 目的 |
---|---|
YouTube/Twitchコメビュ | 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート |
Screen | 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする |
収益化 | 視聴者を大事にする形で収益化する |
CastCraftのYouTube/Twitchコメビュで視聴者ごとにコメントを蓄積することで視聴者全員を覚えて、配信中のダッシュボードで分かりやすく情報を表示することで、視聴者が常連化していくためのやり取りをサポートします。
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