この記事では、無料で高性能な配信ソフトであるOBSを使用して、Discordの音声を配信に含める方法、またその音声を配信から除外する方法について詳しく解説します。これによって、コラボ配信での音声を良くし、視聴者獲得につながるでしょう。
Discordの通話音声をOBSの配信上に流すためには、OBS側の設定とDiscord側の設定を変更する必要があります。まずはOBSの設定についてご紹介します。
まず、OBSのメイン画面下部にある「設定」を開きます。
設定を開いたら、ポップアップされた設定メニューから「音声」を選択します。
設定メニューの「音声」を開いたら、「グローバル音声デバイス」の欄にある「デスクトップ音声」を「既定」に変更しましょう。
次は「マイク音声」の設定を変更しましょう。「グローバル音声デバイス」の欄にある「マイク音声」をクリックし、使うマイクを設定します。
この時、マイク音声が赤く表示されていると、設定が反映されておらず、音声が入らない場合があるので、注意しましょう。
OBSの設定に合わせて、Discordも設定を変更しましょう。基本的な設定はほとんど変わりません。
まずはDiscordを開いて、画面左下のユーザー名の横にある歯車アイコンをクリックしましょう。
ユーザー設定メニューを開いたら、「音声・ビデオ」を選択します。
ここで、入力デバイスと出力デバイスをOBSの設定に合わせるように設定します。「入力デバイス」を使用するマイクに、「出力デバイス」をDefaultに変更しましょう。
これらの設定を施すことで、OBSの配信中に通話中の音声が出るようになります。
Discordでの画面共有時の音声もOBSに取り込む方法は、基本的に通話音声を取り込む設定と同じです。まずは設定メニュー内の「配信モード」セクションで、配信モードを有効化しましょう。
次にDiscordのホーム画面の左下から 「画面を共有する」をクリックし、画面共有を開始します。
表示されたウィンドウの右下にある「ポップアウト」を選択して、新しいウィンドウを開きます。
これにより、共有したいDiscordの画面のみが表示されるようになります。次に、この画面をOBSに取り込む設定を行います。まずはOBSの「ソース」にある「+」ボタンをクリックし、「ウィンドウキャプチャ」を選択します。
先ほど設定したDiscordの画面をウィンドウキャプチャで選択します。
これで、Discordの画面共有がOBSに表示されるようになります。
Discordで画面共有を行う際、各ウィンドウごとに音量設定が可能です。
配信したい画面のウィンドウがミュート設定になっていないか、必ず確認してください。画面共有の設定ウィンドウ内で、音声のアイコンがミュートされている場合は、クリックしてミュートを解除します。これが原因で音声がOBSに取り込まれないことがよくありますので、事前のチェックが非常に重要です。
Discordでは共有しているウィンドウが「ゲーム」として認識されていないと、画面共有の音声がうまく取り込めない場合があります。これは、Discordが「ゲーム」のウィンドウからの音声を優先的に扱うためです。共有するウィンドウをゲームとして認識させるためには、Discordの設定画面から「登録済みのゲーム」を開きます。
OBSが見つからない場合、「ゲームが見つかりませんか?追加する!」の「追加する!」をクリックし、OBSを選択し、ゲームに追加します。
これにより、そのOBSのウィンドウがゲームとして認識され、音声が正常に取り込まれるようになります。
OBSでのライブ配信において、特定のアプリケーションの音声を独立してコントロールする必要がある場合、「アプリケーション音声キャプチャ」の機能が非常に役立ちます。この機能を使用すると、例えばDiscordの音声だけを配信から除外するなど、細かいオーディオ管理が可能になります。
アプリケーション音声キャプチャの機能を使うにはOBSのバージョンを28.0以降にする必要があります。古いバージョンを使っている方はアップデートしましょう。アップデートする方法はOBSのホーム画面の上部分にある、「ヘルプ」にカーソルを合わせ、「更新を確認」をクリックします。
この操作の後自動でバージョンの確認が行われ、更新が必要かどうか表示されます。
無事にアップデートが完了したら、アプリケーション音声キャプチャを追加しましょう。「ソース」の「+」ボタンをクリックし、「アプリケーション音声キャプチャ(ベータ)」を選択します。
ここで、キャプチャする音声のアプリケーションを指定できます。先ほどのDiscordの通話を指定します。
Discordのアプリケーションを指定することで、通話の音声だけを乗せることが可能です。他でゲームをしている際はゲーム音が聞こえなくなり、通話の音声だけが配信画面に流れるようになります。アプリケーション音声キャプチャを使用することで、OBSでの配信において精密な音声管理が実現できます。特にゲーム配信や歌配信の場合、他の音声が聞こえてしまうと、配信のクオリティが下がってしまうため、アプリケーション音声キャプチャは必須の機能となるでしょう。アプリケーション音声キャプチャの詳しい設定方法は別のページでご紹介しておりますので、気になる方はそちらをチェックしてください。
Voicemeeter Bananaは、高機能な仮想オーディオミキサーソフトです。Voicemeeter Bananaを使用すると、PC上で扱うさまざまなオーディオ入出力を細かくコントロールできます。例えば、OBSで配信する際に、特定のアプリケーションの音声を配信に含めないように設定することが可能です。この機能は、配信中にDiscordなどの通話アプリの音声を配信に含めたくない場合に特に便利です。
Voicemeeter Bananaを公式サイトからダウンロードし、インストールします。
ダウンロードしたら、インストーラを起動し、ソフトをインストールしましょう。
インストール後、Voicemeeter Bananaを開きます。
これによって、様々な設定ができます。
Voicemeeter Bananaの設定をする際はWindowsのオーディオ設定が必要です。「Winキー+R」を押して実行ウィンドウを開き、「mmsys.cpl」と入力し、OKボタンをクリックしてサウンドコントロールパネルを開きましょう。この段階で、「VoiceMeeter~」と表示される新しいデバイスが追加されていることを確認できます。
各デバイスを右クリックして設定メニューを表示させます。再生タブと録音タブの設定は以下の通りです。
再生タブ
録音タブ
Voicemeeter Bananaの設定をDiscordに導入していきましょう。Discordを開き、「ユーザー設定」へ進みます。「音声とビデオ」の設定で、入力デバイスを「Voicemeeter Out A2 (VB-Audio Voicemeeter VAID)」、出力デバイスを「Voicemeeter AUX Input(VB-Audio Voicemeeter VAID)」に変更します。これにより、Discordの通話音声はVoicemeeterを通じて処理されます。
OBSを開き、「設定」に進み、「音声」を選択します。「グローバル音声デバイス」の「マイク音声」を「Voicemeeter Out A1(VB-Audio Voicemeeter VAID)」、「マイク音声2」を「Voicemeeter Out A1(VB-Audio Voicemeeter VAID)」に変更します。また、Discordの音声が配信に含まれないように、デスクトップ音声を「無効」に設定します。
この設定により、Voicemeeter Bananaを活用して、配信に含めたい音声と含めたくない音声を効果的に管理することができます。詳しい説明は別のページで紹介しておりますので、そちらを参考にしてください。
本記事では、OBSを使用してDiscordの音声を配信に取り入れたり、逆に除外したりする方法について詳しく解説しました。初めに、Discordの音声をOBSに取り込む基本設定とその音量調整の方法を紹介し、続いてDiscordの画面共有音声の設定方法とアプリケーション音声キャプチャ機能を利用して、特定のアプリケーション音声だけを配信から除外する高度な管理方法も紹介しました。これらの設定を行った後は実際に配信を開始し、設定が正しく機能しているかを確認することが重要です。何か問題が生じた場合は、この記事の指示に従って再確認し、調整しましょう。音声は配信での楽しみの1つなので、質の良い音声設定は必要不可欠。正しい設定でより多くの視聴者を楽しめる配信を作り上げましょう。
配信で視聴者のコミュニティ形成をうまく行うことで、日常の配信をより面白いものにすることができます。
そのような観点で最もおすすめな配信ツールがCastCraftです。
大きく分けて、
の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。
機能 | 目的 |
---|---|
YouTube/Twitchコメビュ | 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート |
Screen | 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする |
収益化 | 視聴者を大事にする形で収益化する |
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