pixivFANBOXとFantiaの違いは？それぞれのメリット・デメリットも解説
目次
pixivFANBOXとFantiaは似たサービス
pixivFANBOXとFantiaは、クリエイターが作品を公開し、ファンからサポートを受けられるプラットフォームです。
pixivFANBOXは、イラストやマンガの共有サイトであるpixivに連携したサービスで、クリエイターが月額会員制で支援を受けられるシステムを提供しています。
一方、Fantiaは月額や一回払いでクリエイターを支援し、特典として限定コンテンツへのアクセスや直接交流の機会を得られます。
配信を主な活動にしているクリエイターにとって、こうしたプラットフォームは広告収益以外の収入源となります。収入源を複数に分散することで、金銭的な不安が解消され、配信活動に集中できるでしょう。このサイトではpixivFANBOXとFantiaの違いとそれぞれの特長、向いているユーザーをご紹介します。
pixivFANBOXとFantiaの違い
pixivFANBOXとFantiaは、クリエイターが作品を公開しファンから支援を受けるプラットフォームですが、運営会社や特徴に違いがあります。
pixivFANBOXはピクシブ株式会社が運営し、主にイラストレーター、マンガ家、小説家がよく使用します。
対してFantiaは株式会社虎の穴が運営し、イラストレーターやマンガ家だけでなく、コスプレイヤーやモデル、YouTuberなど幅広いクリエイターが使用しています。
詳細な違いを以下の表で比較しました。
| pixivFANBOX | Fantia | |
|---|---|---|
| 運営会社 | ピクシブ株式会社 | 株式会社虎の穴 |
| 対象クリエイター | イラストレーター、マンガ家、Vtuber | イラストレーター、マンガ家、コスプレイヤー、モデル、YouTuber |
| 支援方法 | 月額プラン | 月額支援、プロジェクト単位支援、一回限りの支援 |
| コンテンツの種類 | イラスト、マンガ、動画、音楽、小説 | イラスト、マンガ、写真集、動画、ブログポスト |
| 連携サービス | pixiv | 無し |
| ユーザー数 | 920万人 | 1000万人 |
| クリエイター数 | 15万人 | 10万人 |
バックナンバーの購読
pixivFANBOXでは、サポーターになることで過去の投稿（バックナンバー）に無料でアクセス可能です。元々、バックナンバーは有料でしたが、2018年から無料になりました。一方、Fantiaではバックナンバーにアクセスするためには、その月の料金を支払う必要があります。Fantiaの場合、支援している期間内でのみコンテンツにアクセス可能であり、特定の月のコンテンツを見たい場合、その月の料金を支払うことになります。これは、pixivFANBOXとFantiaのシステムの大きな違いであり、ユーザーが過去のコンテンツにどのようにアクセスできるかを決定する重要な要素です。
支援をやめた際の再登録料金
pixivFANBOXとFantiaでは、支援の停止や再開に関するポリシーが異なります。pixivFANBOXでは、一度支援を停止しても再登録時に追加料金は発生しません。また、支援を停止してもその月の終わりまでコンテンツを閲覧できます。
一方、Fantiaでは再登録時に特別な再登録料金は発生しないものの、支援を停止すると直ちにコンテンツの閲覧ができなくなります。Fantiaでは支援を停止した瞬間からクリエイターのコンテンツへのアクセス権が失われるため、気になるコンテンツがある場合は、月末まで待ってから支援を停止するとよいでしょう。
公開範囲の設定
pixivFANBOXでは、全ての人に閲覧可能な「全体公開」のコンテンツとクリエイターが設定した月額コースに加入していないと、閲覧できない「限定公開」があります。クリエイター側が自由に公開範囲を設定でき、有料コンテンツの閲覧には対応する支援プランの購入が必要です。月額コースに加入していなければ、月額課金が必要なコンテンツは見れません。
一方、Fantiaも「全体公開」と「限定公開」の設定が可能です。ですが、Fantiaには、クリエイターが月額コースを設定していても、さらに課金しなければ閲覧できない有料ファンの中でも限定コンテンツがあります。これにより、コアなファンにコンテンツを届けることができ、大きな収益に繋げられます。
pixivFANBOXのメリット・デメリット
pixivFANBOXのメリット
pixivFANBOXは、配信者にとって、利用しやすいプラットフォームです。pixivFANBOXを利用するメリットについてご紹介します。
メリット1：バックナンバーが無料
pixivFANBOXでは、クリエイターが設定した月額コースに加入することで、そのコースに含まれる過去のコンテンツを追加料金なしでアクセスできます。例えば、有名なイラストレーターが過去に描いた特別なイラストや、小説家が連載していた短編集を、新しく加入したファンはもちろん、長年のサポーターも同様に楽しめます。pixivFANBOXでは過去にさかのぼってコンテンツを楽しめるため、ファンはクリエイターの成長や進化を追体験でき、より深い理解と繋がりを感じられるでしょう。さらに、過去の作品が再評価され、継続的な収益源となる可能性を秘めています。このシステムにより、ユーザーは一度に多くのコンテンツを楽しむことができ、クリエイターの作品に深く感動することでしょう。
メリット2：ユーザー数・クリエイター数が多い
pixivFANBOXは、ユーザー数とクリエイター数が多いことも大きなメリットです。2023年にpixivFANBOXのユーザー数は920万人、クリエイター数は15万人と多くの人が利用しているプラットフォームです。そのため、ユーザーは様々なジャンルやスタイルから自分の好みにぴったり合うクリエイターを見つけやすくなっています。クリエイターも、大規模なユーザーが存在することで、自身の作品を支援してくれる可能性のある多くのファンにアクセスできるというメリットがあります。特に新規クリエイターにとっては、pixivFANBOXを利用することで、迅速に自分のファンを獲得し、支援者を見つけるチャンスが広がるでしょう。既存のファンだけでなく、新しい視聴者層にも繋がりやすいため、クリエイターの知名度向上と収益の増加に繋がります。
pixivFANBOXのデメリット
pixivFANBOXのデメリットの一つは、多くのクリエイターが存在するため、特に知名度の低いクリエイターは目立ちにくく、支援を集めることが困難になりがちです。pixivFANBOXでは既にファンベースを持つ有名クリエイターが多くを占めており、これらのクリエイターが大きな注目を集めています。その結果、新規や無名のクリエイターが見過ごされやすく、初心者が自分の作品をアピールし、支援者を獲得するためには、さらなる努力やマーケティング戦略が必要です。こうした環境では、新たに参入するクリエイターにとっては大きな挑戦となり、参加してみたものの、なかなか収益に繋がらないということになりかねません。
Fantiaのメリット・デメリット
Fantiaのメリット
Fantiaは成人向けのコンテンツが豊富なプラットフォームです。そのため、pixivFANBOXに比べてユーザーの属性に違いがあり、コンテンツの需要も変わります。ここからはFantiaのメリットについてご紹介します。
メリット1：男性利用者が多い
Fantiaは利用者層が男性に多いことが特徴で、これが男性向けコンテンツを提供するクリエイターにとって大きなメリットとなります。特に、ゲームやアニメ、成人向けコンテンツなど、男性ユーザーをターゲットにしたジャンルに特化しているクリエイターは、Fantiaを使用することで効率的に自分の作品に適した視聴者を見つけられます。加えて、Fantiaは成人向けコンテンツの配信にも寛容であり、これらの作品を探しているユーザーや、そうした作品を制作・配信したいクリエイターにとって理想的なプラットフォームです。安全かつ合法的な環境で成人向け作品を扱え、クリエイターは自分の創作活動を制限されることなく、ニッチな市場でも収益を得られます。
メリット2：有料コンテンツの公開範囲
Fantiaのメリットの2つ目のメリットは、有料コンテンツの中でも公開範囲を設定できる点です。クリエイターは作品の一部をプレビューとして公開し、ユーザーは内容を一部閲覧できる設定にできます。この機能は、興味を引くための機能として役立ち、ユーザーがコンテンツの全貌を閲覧したいと感じさせることで、月額コースへの登録を促せます。この途中まで無料で閲覧できる仕組みは、特に新規ユーザーを引き付けたり、自身の作品を広く紹介したいクリエイターにとって有効な販売戦略となり得ます。このようにFantiaは、クリエイターが自分の作品をより効果的にマーケティングできるプラットフォームです。
Fantiaのデメリット
Fantiaには、バックナンバーが有料であることや、クリエイターランキングに関連するデメリットがあります。バックナンバーの購入に別途料金が必要なため、新規サポーターが過去のコンテンツにアクセスする際のハードルが高いです。これは、クリエイターにとって追加収入の機会ではあるものの、ユーザーがクリエイターへの興味を損なう可能性もあります。また、退会通知をオフに設定していない場合、支援者が離れるたびに通知が来るため、クリエイターのモチベーションを下げる要因になります。定期的にユーザーが減ったことを通知されることは、精神的な負担になるでしょう。さらに、Fantiaにはクリエイターランキングがあり、その結果がクリエイターにとってプレッシャーになり、モチベーションを下げる要因になる可能性があります。
配信者にとっておすすめなのはpixivFANBOX？Fantia？
結論：自分に合う方を選ぶ
配信者にとってpixivFANBOXとFantiaのどちらが適しているかは、目的やターゲットにするユーザー、提供するコンテンツの種類によります。pixivFANBOXはイラストやマンガに特化し、過去のコンテンツへのアクセスが簡単なため、既存のpixivユーザーにとっておすすめです。一方、Fantiaは多岐にわたるジャンルと男性向けコンテンツに強く、一部コンテンツを無料公開できる機能を持っています。各サービスのメリットとデメリットを考慮し、自分の作品や目指す方向性に合うプラットフォームを選ぶことが重要です。
pixivFANBOXがおすすめの理由
pixivFANBOXがおすすめの理由は、クリエイターとファンを繋ぐ多様な機能が揃っている点にあります。特に、動画の裏話やグッズの宣伝など、独自のコンテンツをファンに直接届けられるのは大きな魅力です。さらに、過去に公開されたコンテンツへのアクセスが追加料金なしで可能なため、新規ファンも過去の作品を簡単に調べられ、クリエイターの世界観に深く没入できるでしょう。このように、pixivFANBOXは柔軟なコンテンツ配信と過去作品へのアクセスのしやすさで、クリエイターとファンの持続可能な関係を築くのに最適なプラットフォームです。pixivでコンテンツを既に作っている方や多くの客層がファンになってほしい人におすすめです。
Fantiaがおすすめの理由
Fantiaがおすすめの理由は、特に成人向けコンテンツを扱うクリエイターにとっての大きな利点になることです。YouTubeやTwitchなど、主流の配信サイトでは規制が厳しく成人向けコンテンツの配信が困難ですが、Fantiaではそのような内容でも問題ありません。Fantiaを利用することで、クリエイターは自由度の高い表現ができ、ターゲットとする特定の視聴者層に質の高いコンテンツを提供できます。また、Fantiaのランキング機能を活用し、上位にランクインできれば、より多くの視聴者に自身のコンテンツを知ってもらえるチャンスがあります。Fantiaランキングの視認性の高さは、成人向けコンテンツの配信者にとって非常に魅力的な機能です。
pixivFANBOXとFantiaの違いを理解してそれぞれ活用しよう！
pixivFANBOXとFantiaは、それぞれ異なる特徴を持つクリエイター向けプラットフォームです。今回の内容を簡単におさらいすると、pixivFANBOXは幅広いジャンルのクリエイターが利用しやすく、特に既存のファンとの深い関係構築に役立ちます。一方、Fantiaは成人向けコンテンツの配信に特化しており、特定のニッチな視聴者の需要に答えられます。これらの違いを理解し、自身のコンテンツや目的に合ったプラットフォームを選択することで、クリエイターは最大限の効果を期待できます。そして、広告収益とは別の収入源を確保することで、配信やそれ以外の活動でのモチベーションを大きく上げ、新たなコンテンツを作るきっかけになるでしょう。本格的に配信活動をするなら、pixivFANBOXかFantiaの利用を検討しましょう。
YouTubeとTwitchで使える投げ銭ツール「いつでも投げ銭」
CastCraftの「いつでも投げ銭」機能を使えば、YouTube/Twitch視聴者と一緒に楽しみながら収益化できます。
この章ではいつでも投げ銭について詳しく説明していきます。
CastCraft「いつでも投げ銭」を利用するメリット
販売額の9割を毎月受け取れる
毎月、販売した税込額の9割を指定した銀行口座で受け取ることができます。
既読管理機能で、読み逃しを防ぐ
配信中、CastCraftのコメビュ機能で配信で行われた投げ銭の情報をダッシュボード上部に固定しておき、読み上げたかどうかの既読管理ができます。
それだけでなく、CastCraftのコメビュ機能では、
- 視聴者の初見判断
- 全ての視聴者の情報を覚える
- 視聴者にメモやタグをつけて管理
できるなど、視聴者と配信で向き合うための機能が非常に充実しています。
個別メール返信機能で特別な感謝を伝えられる
それぞれの投げ銭に対して、一回だけCastCraftのサーバーからメール個別返信を行えます。配信で伝えきれなかった感謝があるときはメールで伝えましょう。
個別返信するメールにはボイス・動画・画像等の特典をファイル添付できます。
棒読みちゃんに投げ銭のメッセージのみ読み上げさせられる
棒読みちゃん連携で、いつでも投げ銭のメッセージのみを読み上げさせられます。
視聴者の名前のみを読み上げるなど、読み上げ内容のカスタマイズもできます。
エフェクトを使った画面演出
CastCraftの画面演出機能であるScreenと連携することで、条件や金額に応じて画面演出を出し分けることができます（Windowsのみ）。
Screenを起動しなくても、いつでも投げ銭オーバーレイを設定することで、投げ銭時にメッセージを画面に映し出せます（Win、Mac対応）。