Twitchのレイドマナーには、挨拶をするといった一般的なマナーもあれば、自己宣伝目的を避けるようなレイドならではのマナーもあります。
レイドのマナーを知らないまま実施すると、相手の配信を妨げたり、コミュニティから反感を買ったりするリスクも少なくありません。
本記事では、Twitchのレイドのマナーを、送る側・受ける側の両視点から徹底解説します。加えて、レイドの基本から具体的なやり方、拒否方法やローカルルールまで網羅的にまとめました。
配信者同士のつながりを広げる第一歩として、ぜひ参考にしてください。
Twitchのレイドとは、自分のチャンネルの視聴者をまとめて別の配信者のチャンネルへ送る公式機能です。
配信終了時などに利用するのが標準的で、終了の挨拶とともに「このあとはこの人を見てね」と視聴者を引き継ぐ導線として使われています。
レイドを実行すると、視聴者側に参加確認メッセージと約30秒前後のカウントダウンが表示され、参加を選んだ視聴者のみがレイド先へ自動移動する仕組みです。
配信者同士のつながりを作り、新たなリスナーとの交流機会を増やすTwitch独自の支援機能として活用されています。
配信に深く関わっているCastCraftが、レイドのマナーからやり方まで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
レイドを送る側が意識したいマナーは、相手とのつながりを大切にし、迷惑をかけない配慮です。
送り先の状況を考えず一方的にレイドすると、トラブルや印象悪化につながります。具体的なマナーは次のとおりです。
良好な関係を築くために、4つのポイントを確認してみましょう。
レイドを送る前には、相手の配信を5分程度視聴して雰囲気を確認しましょう。
事前確認をせずにレイドすると、視聴者層が合わずに移動した方が楽しめなかったり、相手の配信スタイルとの相性が悪かったりするためです。
マナー違反をしないためにも、次のような内容を確認したうえでレイドを送りましょう。
Twitch公式の配信マネージャーでは、レイド開始前に相手チャンネルをプレビューできる仕様なので、中身を確認してから送れます。
初めての相手なら、通常の視聴者としてチャットで挨拶し、リアクションを見ておくと安全度を判断しやすくなります。事前確認を済ませてから、相手にも自分の視聴者にも喜ばれるレイドを送りましょう。
レイドを送るときは、相手がボス戦やトーナメント戦など忙しいタイミングを避けましょう。
レイドされると、配信者は挨拶への返信や歓迎メッセージの送出で短時間に大きな負荷がかかるので、戦闘の難所と重なるとプレイにも配信対応にも支障が出やすくなります。
レイドされた側の作法として、レイド元への感謝や視聴者への挨拶、簡単な自己紹介を求められるのが一般的です。手が離せない場面ではこうした対応が難しく、相手を困らせてしまいます。
配信状況を5分程度チェックし、少し余裕がありそうなタイミングを見計らってください。配信終了直前も、送り出した視聴者が行き場を失うことから避けたい状況の一つです。
相手が落ち着いて受け入れられる瞬間を選ぶことで、双方にとって気持ちのよいレイドになります。
自分の宣伝だけを目的としたレイドは、相手や視聴者を利用していると捉えられやすいため、避けましょう。
レイドは視聴者にほかのチャンネルを紹介し、コミュニティ同士をつなぐための機能なので、自分のチャンネルを売り込む手段にすると嫌悪感を抱かれてしまいます。
たとえば、レイド先で頼まれてもいないのに自分の配信内容やフォロワー数を語り始める行為は、不快に感じられがちです。
Twitch公式でも、レイド到着時の自己紹介は手短かつ誠実に留めることが推奨されており、過度な宣伝トークは望ましくないとされています。レイド先での会話は次の点を意識してください。
理想は、お互いが純粋に配信を楽しみ、コメントで盛り上げ合う関係です。自己宣伝を前面に出すと、せっかく築けるはずの配信者同士の信頼を損ねかねません。純粋な交流を意識してレイドを送りましょう。
レイド先には、自分と同じか近い規模の配信者を選びましょう。
同規模へのレイドは、相手側に「視聴者が大幅に増えた」という体感を与えやすく、相互支援の関係を築きやすいです。
たとえば平均視聴者数10人の配信者に10人でレイドした場合、相手の視聴者数は約2倍に膨れ上がり、インパクトの大きな喜ばれるレイドになります。
また、同じゲームや視聴者層が近い相手を選べば、お互いにレイドを送り合う助け合いの関係構築にも役立つでしょう。
対して、視聴者10人ほどの配信者が500人規模の配信者へレイドしても、流入した視聴者が相手側に埋もれてしまい、効果は薄くなりがちです。
配信を盛り上げる効果を最大化するためにも、規模感の近い配信者を意識して選んでください。
レイドを受ける側が意識したいマナーは、レイド元への感謝と視聴者への歓迎です。次の項目を実践してみてください。
突然多くの視聴者が訪れても、丁寧な対応を心がけることで好印象につながります。
レイドを受けたら、最初にレイド元の配信者名を呼んでお礼を伝えましょう。視聴者を送り出してくれた配信者への感謝が、レイド文化における基本のマナーです。
Twitch公式ヘルプでも、レイドを受けた配信者に対し「ストリーマーとRaiderに、参加してくれたことのお礼を言いましょう」と明示されています。
実際の伝え方としては「〇〇さん、レイドありがとうございます」というように、配信者名+お礼の形式で声に出すのがおすすめです。視聴者全体に聞こえる形で、名前を読み上げましょう。
海外のRedditコミュニティでも、レイド元への明確な感謝はネットワーキング上の期待値とされ、感謝を怠ると「自己中心的」と受け取られかねません。レイド元の名前を呼び、誠実にお礼を伝える対応から始めてください。
レイド視聴者へ歓迎の挨拶をするときは、来てくれた全員に向けて明確に「いらっしゃい」「ゆっくりしていってね」と呼びかけましょう。
レイド主だけでなく、一緒に訪れた視聴者へも歓迎の意を示すことで、無言レイドの気まずい空気を和らげられます。Twitch公式ヘルプでも、Raiderたちへの感謝とチャットでの交流を促すよう推奨されています。
レイド視聴者の挨拶が一斉に流れてくるので、全員へ完璧に返そうとし過ぎなくても問題ありません。簡素なレスポンスでも、温かく迎え入れる姿勢が伝われば十分です。
来てくれた視聴者へ明確な歓迎の挨拶を投げかけ、和やかな雰囲気をつくりましょう。
Twitchアフィリエイトまたはパートナーチャンネルの場合は、歓迎の挨拶を終えたあとにshoutout機能でレイド元の配信者を紹介しましょう。
shoutout機能は、チャットで「/shoutout チャンネル名」と入力する公式コマンドです。Twitchアフィリエイトまたはパートナーチャンネルのみが使用でき、フォローボタン付きのカードがチャット内に表示されます。
視聴者がその場でレイド元をフォローしやすい導線が生まれるので、紹介効果も高まります。しかし、コマンドはライブ配信中のみ有効で、2分に1回まで、同じ配信者の紹介は1時間に1回までというクールダウンに注意してください。
レイドを受けたら、自分の配信ジャンルや雰囲気を手短に自己紹介しましょう。
初めて訪れた視聴者に「どんな配信者なのか」を短時間で理解してもらい、滞在やフォローにつなげるための大切な対応です。
Twitch公式ヘルプも、Raiderたちへ手短かつ誠実に、自分がどんなチャンネルを運営しているかを説明するよう案内しています。自己紹介に盛り込みたい要素は、次のとおりです。
ただし長文や過度なアピールは避け、数十秒程度のコンパクトな自己紹介を心がけてください。歓迎の挨拶とセットで軽く伝えることで、来てくれた視聴者に覚えてもらいやすくなります。
Twitchのレイドには公式ルールとは別に、コミュニティ内で大切にされている暗黙のマナーが存在します。
古参の配信者ほど意識する文化なので、トラブルを避けつつ良好な関係を築くために覚えておきましょう。主な暗黙ルールは次のとおりです。
それぞれの意味と背景を確認してみましょう。
接点のない突然のレイドは避け、コミュニティ上のつながりがあるチャンネルを選びましょう。
ランダムな相手へのレイドは「博打」とされ、自分の評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。
RedditのTwitchコミュニティでは、自分が所属するコミュニティ内の方や、普段から交流のある方を優先してレイドする慣行が一般的とされています。
また、接点がない場合でも、同じゲームカテゴリや似た雰囲気のチャンネルを数分間確認してから選びましょう。
レイドを拒否設定にしている配信者も存在するため、まったく接点のない相手への唐突なレイドは控え、何らかのつながりがある相手を選んでください。
視聴者が0〜1人程度のときは、レイドではなく挨拶訪問にするのが好ましいマナーです。
視聴者が自分しかいない状態でレイドを送っても、実質的には自分がほかの配信者へ移動するだけで、紹介や送客の効果がほとんどありません。
日本語圏の視聴者の間でも、最低限数人の視聴者がいる状態でレイドするのが望ましいとされ、満たない場合は普通の視聴者として訪問するほうが、好印象だと指摘されています。
挨拶訪問では、次のような行動を心がけましょう。
相手の配信を尊重する姿勢を示せば、無理にレイドを送るよりも良い関係を築けます。視聴者が0〜1人のうちは、レイドよりも挨拶訪問を選んでみてください。
海外圏でレイド後にすぐいなくなる場合は、チャットへ「raid and run」と添えるのが慣習です。
raid and runとは、レイドを送った直後に配信から離脱する行為を指す英語圏の慣用表現で、レイドしてすぐにいなくなるマナー違反とならないために送る一言です。
また、レイド元の配信者がすでにいなくなっていることをレイド先へ明確に伝え、質問や会話を振っても返事がない状況を避ける意味もあります。
時間に余裕があるなら数分残って軽く会話するほうが印象は良いものの、すぐ離脱する際でも一言残しておきましょう。
Twitchでレイドを送る方法は、配信マネージャーから操作する方法と、チャットコマンドを入力する方法の2種類です。どちらも数クリックや短い入力で完了するので、初心者でも迷わず実践できます。
レイドの送信からキャンセルまでの操作手順を解説するので、自分に合った方法を確認してみましょう。
配信マネージャーからレイドする手順は、クリエイターダッシュボードのクイックアクションを操作するのみで完了します。
チャットコマンドを手入力する必要がなく、画面上のボタンとレイド先の選択でレイドを開始できることから、初心者にも扱いやすい方法です。
クイックアクションに「チャンネルをRaid」が表示されていない場合は、「+」ボタンから追加しましょう。レイド先は検索とフィルター機能を使い、チャンネル名やカテゴリ、タグで絞り込めます。
レイド先がオフラインだと実行できないので、配信中のチャンネルを選んでください。ボタンを押すだけで手軽にレイドできる方法なので、まず覚えておきましょう。
チャットコマンドでレイドを送る方法は、チャット欄に「/raid+チャンネル名」を入力してEnterを押すのみです。
配信マネージャーを開く必要がなく、チャット欄への入力だけで完結するため、素早くレイドを始めたい場面で重宝します。入力場所は配信マネージャーのチャット欄でも、実際の配信ページのチャット欄でもOKです。
注意点として、チャンネル名のスペルミスがあるとレイドは実行されません。事前にレイド先チャンネル名をコピーしておくと、入力ミスを防げます。手軽さを活かしつつ、レイド先の確認だけは忘れずにおこないましょう。
レイドを開始した直後に取り消したい場合は、チャットに/unraidと入力するか、画面上部に表示されるレイド用バナーの 「Cancel」ボタンをクリックしてキャンセルしましょう。
カウントダウンの90秒以内であればいつでも取り消すことができます。送り先を間違えたり、相手の状況が変わったりした際に役立ちます。
キャンセルが完了するとレイドは成立せず、視聴者がほかのチャンネルへ移動することはありません。間違えた際も焦らず対応してください。
Twitchのレイドには、送る側と受ける側それぞれにメリットとデメリットが存在します。
レイドは視聴者同士の交流を生む便利な機能ですが、状況により向き不向きが分かれることから、両面を理解したうえで活用しましょう。
送る側のメリットは認知度向上とネットワーキング、デメリットは視聴者の流出です。
レイドの通知はレイド先のチャットに自分のチャンネルへのリンクとして表示されるため、事実上の無料広告として機能します。
面識のない配信者へ自分を認知してもらう営業のような役割があり、コラボや交流のきっかけにもなります。
継続的にレイドを送ると、お返しのレイドを受ける可能性が高まり、フォロワーや同時視聴者数の増加につながるチャンスも生まれるでしょう。
一方で、送り出した視聴者がレイド先に定着し、自分の配信へ戻ってこなくなるリスクがあります。育ててきた常連を失う可能性があることから、流出を許容できるか検討が必要です。
しかし、Redditの意見では視聴者が少ない配信者にとってはリスク以上のリターンがあると評価されています。メリットとデメリットを理解したうえで、レイドを活用してみましょう。
レイドを受ける側のメリットは新規視聴者の獲得、デメリットは常連の流出リスクです。
レイドを受けると、その瞬間の同時視聴者数が増えやすく、新規視聴者にチャンネルを知ってもらう機会になります。
レイド経由で来訪した方が定着すれば、フォロワーや常連の増加が期待でき、配信者同士のネットワーク拡大にもつながります。主なメリットとデメリットは次のとおりです。
一方で、ジャンルや配信スタイルがレイド元と合わない場合、連れてこられた視聴者が離脱しやすくなります。メリットとデメリットを理解したうえで、受け入れ範囲を調整しましょう。
Twitchでレイドを拒否・制限する方法は、設定からの受け入れ範囲変更やユーザーごとの制限など複数あります。
望まないレイドや荒らし対策として有効な手段なので、自分の配信スタイルに合わせて使い分けましょう。それぞれの設定方法を確認し、安心して配信できる環境を整えてみてください。
レイド設定で受け入れ範囲を制限するには、クリエイターダッシュボードの「設定」から「配信」を開き、レイド設定の項目を調整しましょう。
レイド設定は、受け入れる最小視聴者数と最大視聴者数を数値で指定可能です。例として「最小5人・最大100人」と設定すると、1〜4人の少人数レイドや101人以上の大規模レイドは自動的に拒否されます。
視聴者数だけでなく、アカウント作成からの経過日数といった条件を満たす場合のみ許可する詳細設定も用意されています。
あらゆるレイドを受け付けたくない場合は、「すべてのRaidを拒否」にチェックを入れることで完全に無効化が可能です。自分のコミュニティの安全性に合わせて、受け入れ範囲を調整してみてください。
過去にレイドしてきた特定ユーザーだけを個別にブロックしたい場合は、チャットの「最近のRaidを確認」から実行しましょう。
追放されたアカウントは、今後あなたのチャンネルをレイドできなくなります。チャット参加も制限されるので、荒らし行為を繰り返すユーザーへの対策としても有効です。
設定はいつでも変更可能なことから、被害の状況に応じて柔軟に活用してください。
Twitchレイドの豆知識として知っておきたいのは、カウントダウンの仕組みと配信後の操作です。
マナーややり方を覚えたうえで細かな知識を押さえておくと、トラブルを防ぎながらスムーズにレイドを楽しめます。主に知っておきたい豆知識は、次のとおりです。
それぞれ把握して、実践に役立ててください。
カウントダウン後に視聴者が移動するタイミングは、配信者が「今すぐレイド」ボタンを押した瞬間か、制限時間が経過した時点です。
レイドを実行すると、視聴者の画面に紫色のカウントダウンバーが表示され、ゼロになると配信者とレイドに参加した視聴者全員が、自動的にレイド先のチャンネルへジャンプします。
注意したいのが、切り替わるタイミングは視聴者側の配信遅延とは無関係に決まる点です。遅延を考慮しないままレイドすると、挨拶が終わる前に画面が切り替わってしまう現象が起こり得ます。
配信の締めやお礼の言葉を伝えたあと、数秒待ってからレイドを発動させると、視聴者が違和感なく移動できます。
カウントダウンは開始から10秒後に「今すぐレイド」ボタンが有効になる仕様なので、挨拶の長さを意識しながらタイミングを調整してみてください。
レイド後は、配信画面が相手のチャンネルに切り替わったことを確認してから、OBSなどの配信ソフトで配信停止を押しましょう。レイドはあくまで視聴者の送り出し機能であり、配信終了処理とは別物です。
配信ソフトを切り忘れると、自分のストリームは配信中扱いのまま継続し、終了したつもりの私的な会話やデスクトップ画面がそのまま流れ続けるリスクがあります。
チャットがレイド先に切り替わったのを確認し、確実に配信停止を押す習慣をつけましょう。
Twitchのレイドは、マナーを守って活用することで配信者同士のつながりを大きく広げる機能です。
レイドは単なる視聴者の移動ではなく、双方のコミュニティにとってWin-Winな関係を築く手段となります。
事前に相手の配信を5分ほど確認し、同規模の配信者を選び、忙しいタイミングを避ける配慮を重ねれば、自分のチャンネルもレイドしてもらえる可能性が高まるでしょう。
受ける側も名前を呼んでお礼を伝え、shoutoutで紹介すれば、互いの認知が深まりコラボや交流のきっかけにもつながります。
純粋な自己宣伝に終始せず、相手の配信を尊重する姿勢を持ちましょう。マナーを意識したレイドを実践し、配信者同士の良好な関係を築いてください。
自分の配信を見ている視聴者を、別の配信者のライブへまとめて案内するTwitchの公式機能です。配信終了時の導線づくりや交流のきっかけとして使われます。
可能ですが、事前に相手の配信の雰囲気やスタンスを確認してから行うのが安全です。相手の文化やコミュニティに合わないレイドは避けたほうが無難です。
できます。Twitch側の設定で、誰からのレイドを受け付けるかを制限したり、特定条件以外を拒否したりできます。
過度な自己宣伝は避けるのが基本です。まずはレイドのお礼や挨拶を優先し、相手の配信進行を乱さないよう配慮することが大切です。