VTuberとして活動するためには、適切なPCスペックが不可欠です。
しかし、具体的な基準を知らないまま購入してしまい後悔する事例は珍しくありません。性能が足りないと配信中にアプリケーションが頻繁にクラッシュし、せっかくの配信企画が台無しになってしまいます。
本記事では、有名配信者が実際に使用しているPC構成を分析し、CPUやGPU、メモリといった各パーツの選定ポイントをわかりやすく解説します。
さらに、回線速度やOBS設定など、配信品質を左右する周辺要素についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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PCスペックとは、パソコンの性能を示す構成要素のことです。
VTuber配信では、CPU、GPU、メモリ、ストレージの4つのスペックが重要視されます。
CPUはパソコン全体の処理速度を決定し、配信ソフトの動作に直結するパーツです。GPUは映像処理を専門に担当し、Live2Dモデルの描画やゲーム画面のエンコードを高速化します。
メモリは複数ソフトを同時起動するための作業領域で、32GB以上がおすすめです。ストレージは録画データや配信ソフトを保存する容量で、SSD 1TB以上を基準にすると安心できます。
それぞれの要素をバランス良く選ぶことで、安定した配信環境を構築可能です。
CastCraftを今すぐダウンロード有名VTuberのPCスペックを知ることで、自身の配信レベルに合った構成を選定しやすくなります。
人気配信者の実例を参考にすれば、無駄な出費を抑えつつ安定した動作で活動可能です。ここでは、各所属グループの代表的なVTuberが使用しているPC構成を紹介します。
VTuberごとの配信スタイルや用途に応じた異なるスペック選択肢を把握すれば、自分がこれから始める配信種別に合うPCスペックを選びやすくなります。
にじさんじ所属VTuberの構成例では、高負荷なゲーム配信に対応したハイスペックPCが主流です。
安定した配信品質を確保するために優れた性能を備えており、ゲーム実況や長時間配信をこなすため、各パーツのバランスが重視されます。
代表的なライバーの最新使用PCスペックは、次のとおりです。
| VTuber名 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ |
|---|---|---|---|---|
| 葛葉 | Intel Core i9-13900K | NVIDIA GeForce RTX 4090 | 32GB | SSD 4TB |
| 叶(かなえ) | Intel Core i9-13900KS | NVIDIA GeForce RTX 4090 | 64GB | SSD 2TB |
| 本間ひまわり | Intel Core i9-12900K | NVIDIA GeForce RTX 3080 | 64GB | SSD 1TB以上(推定) |
具体的な構成例を知ることで、似た活動を目指す際の目安となります。自身の配信計画に合わせて、参考にしてみてください。
ただし、それぞれ2021年~2023年に確認された情報となるので、最新のパーツで合わせる場合は、CPUやGPUのベンチマークスコアを確認したうえで、似た数値のものを選びましょう。
ホロライブ所属VTuberの構成例は、多様な配信形式に対応した高性能PCが特徴です。
歌枠や雑談からゲーム配信まで幅広い活動を支えるため、安定動作が求められるCPUとGPUのハイエンドモデルが選ばれています。
| VTuber名 | CPU | GPU | メモリ | ストレージ |
|---|---|---|---|---|
| 兎田ぺこら | AMD Ryzen 9 5950X | ZOTAC GeForce RTX 3080 Trinity | 64GB | 3TB |
| 白上フブキ | Intel Core i9-13900F | GeForce RTX 4080 | 64GB | SSD 2TB以上 |
| さくらみこ | AMD Ryzen 9 7950X | GeForce RTX 4090 | 64GB | SSD 2TB + HDD 8TB |
共通する傾向として、CPUはCore i9シリーズやRyzen 5000シリーズなどのハイエンドモデルが採用され、高負荷処理に対応しています。
GPUはRTX 4070やRTX 4080などの最新ハイエンドGPUを搭載し、高解像度・高フレームレートのレンダリングが可能です。
メモリは32GB~64GBを搭載し、複数アプリケーション・配信ソフトの同時運用に対応しています。
個人勢VTuberの構成例を知ることで、予算に合わせた現実的なPC選びが可能になります。
企業勢と異なり自己資金で機材を揃えるため、コストパフォーマンスを重視して選択しているでしょう。
活動実績に応じて段階的にアップグレードする方が多く、デビュー時は低スペックから始める傾向があります。
| 構成レベル | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 価格帯目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 最小構成 | Core i5-13400F | RTX 4060 12GB | 16GB | SSD 500GB以上 | 15万円程度 |
| 推奨構成 | Core i7-12700以上 | RTX 3070以上 | 32GB | SSD 1TB以上 | 25~35万円 |
| ハイエンド | Core i7-14700以上 | RTX 4070 Ti以上 | 32~64GB | SSD 2TB以上 | 40万円以上 |
ノートPC志向の方には、Intel Core Ultra 7 258V(静音性重視)またはAMD Ryzen AI 9 HX 370(性能重視)にメモリ32GBの構成がおすすめされます。
2024年以降の内蔵GPUは高性能化したため、高負荷ゲームを遊ばない限りグラボ不要の選択肢も現実的です。
VTuber配信に必要なPCスペック要件を把握すれば、安定した配信活動を実現できます。
それぞれのスペックの判断基準を解説するので、参考にしてみてください。
配信スタイルに合わせて段階的に性能を選ぶことで、効率的な投資が実現できます。
| 筆者の配信用PC構成例 | | --- | --- | | CPU | Intel Core i7-14700(2.10GHz) | | GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER | | メモリ | 64GB | | ストレージ | 2TB | | 価格 | 56万円(キーボード・マウス・モニター2枚含む) |
VTuber配信ではCPUがエンコードやモデル処理を担うため、高性能モデルを選びましょう。
コア数とクロック速度が高いものを基準にすると、複数タスクをスムーズにこなせます。最低限の配信をクリアするには6コア以上のCPUが必要です。
一方、ゲーム併用時は8コア以上がおすすめされます。ベンチマークスコアで性能を比較しましょう。
適切なCPUを選択すれば、CPU不足による配信トラブルを防げます。配信内容や予算に合わせて、最適なCPUを選択してください。
VTuber配信のGPUは、モデル描画とNVENCエンコードを担います。
VRAM容量(とくに12GB以上)が充分で、高い演算性能を持つモデルを選べば、高解像度で配信可能です。
最低限の2D配信にはGTX 1660 Superで十分ですが、3Dやゲーム時はRTX 3060以上が推奨されることから、今後の活動を考慮するとRTX 40シリーズ以上がおすすめです。
適切なGPU選択により、配信品質を大幅に向上させることができます。配信形式に合わせて、最適なGPUを選びましょう。
メモリとストレージの実用構成を整えると、システム全体の速度が向上し、安定性が高まります。
VTuber配信ではメモリが同時処理を、ストレージが読み込み速度を決定づけるので、適切なものを選びましょう。
容量と速度のバランスを取ることで、遅延を最小限に抑えられます。最低限スペックは16GBメモリと512GB SSDですが、推奨は32GBメモリと1TB SSDです。
また、スロットに余りがあるPCを購入すれば、配信規模や利用目的に応じて、段階的に拡張できます。
配信スタイルに合ったPCスペックを選ぶことで、無理のない活動が続けられます。
過剰スペックは予算オーバーになりやすいため、実際の配信内容に応じた適正規模のスペックを選択しましょう。ここでは、各スタイル別の最適構成を紹介します。
自身の活動規模や配信内容に適したスペックを参考にして、効率的で持続可能な配信環境を実現しましょう。
PCを選ぶ際は、GPUを意識した構成を選びましょう。予算が少ない場合でも、NVIDIA NVENCハードウェアエンコード機能により、CPU負荷を軽減した効率的な配信が実現できます。
価格は、15万円程度で揃えられる設計です。ただし、プリビルドPC購入の場合、メモリやストレージのカスタマイズで多少の価格変動が生じる可能性があります。
同時進行のエンコードを考慮したバランスを意識して選んでみてください。フルHD 60fps配信を実現するにはRTX 40シリーズ以上が必要で、CPUも8コア以上を確保しましょう。
価格は、25~30万円程度で揃えられます。選択するパーツのグレードや販売店により価格は変動する可能性があります。
配信するゲームタイトルの推奨スペックに合わせて調整してください。
3Dモデル配信はリアルタイムレンダリングとエンコードを同時進行するため、ハイエンド構成が必須です。
処理落ちなく動作させるには最上位クラスのパーツが求められます。VRChat連携やUnity背景を扱う場合、ハイスペックGPUと大容量メモリが不可欠で、CPUも多コアモデルを選びましょう。
価格は、40万円以上の投資が必要です。自作とプリビルド購入、販売店ごとに価格は変動するので、将来の拡張性も考慮して選んでください。
PCスペック以外でも配信の快適さが左右されます。
回線や冷却、設定最適化を怠ると、PCの性能を十分に活かせません。ここでは、配信品質を大きく左右する重要な周辺要素を解説します。
周辺環境全体も意識すれば、PCの性能が引き出され、結果として視聴者の満足度が大幅に向上します。
インターネット回線の速度を最適化すると、配信の安定性が格段に向上します。
VTuber配信では、アップロード速度が映像品質と配信の安定性を左右するので、安定性の高い光回線を契約しましょう。
遅延や切断を防ぐためには、有線接続がおすすめです。最低でも最大速度が1Gbpsのインターネットを契約し、平均300Mbps以上の上下速度を確保しましょう。
地域によりおすすめのインターネット回線は異なりますが、フレッツ光やドコモ光などの主要なNTT系光回線よりも、独自回線を持つauひかりやNURO光などが混線も少なく、速度が安定しやすいといわれています。
契約前に必ず実測値をチェックし、配信開始前にも再確認してください。
筆者の使用インターネット回線
長時間配信中はCPU・GPUが高温になりやすく、スロットリングが発生するリスクがあるので、適切な冷却で安定動作を維持しましょう。
ケース内気流と冷却器具の選定が大切です。温度モニタリングソフトを活用すると、温度がわかりやすくなります。
十分な熱対策により、長時間でも快適に配信できます。また、室温管理(夏場のエアコン使用、冬場の暖房管理)も忘れずに実践してください。
OBS Studioの最適化設定を施すと、スペックを最大限に引き出せます。
出力解像度を1080p/60fpsに固定し、ビットレートを配信プラットフォームに応じて調整してください(YouTube:6,000~9,000kbps推奨、Twitch:最大6,000kbps)。
ただし、音声ビットレートも含んだ数値に設定しなければならないため、必ず128kbps以上を確保した数値に設定してください。
| 項目 | 設定例 |
|---|---|
| 配信先 | YouTube |
| 出力モード | 詳細 |
| レート制御 | 固定ビットレート(CBR) |
| ビットレート | 7,000kbps |
| キーフレーム | 0 s |
| プリセット | P5: Slow(高品質) |
| チューニング | 高品質 |
| マルチパスモード | 2パス(1/4解像度) |
| プロファイル | high |
| 音声 | 320kbps |
| 解像度・フレームレート | 1920×1080 / FPS整数値120fps |
また、不要なソースやフィルターも最小限に抑えましょう。ハードウェアエンコーダ利用により、CPU使用率を20~30%低減可能です。
テスト配信を繰り返して、CPU使用率が30%以下に保たれていることを確認してください。
確認する際は、左上のメニュー「ドック」から「統計」にチェックを入れると、表示されます。
予算に合わせたPCモデルを選べば、活動レベルに応じた配信が可能です。ここでは、各価格帯の代表モデルを紹介します。
PC本体以外の配信機材や周辺機器の予算も考慮して、選んでみてください。
VTuberとして人気が出てきたら、将来的なメモリ拡張やストレージの追加も考えなければならないので、あらかじめ追加できるモデルの購入がおすすめです。
1440p配信や3D要素追加に対応したモデルを選びましょう。メモリは32GB以上を基準にしてください。
ただし、デフォルトでメモリが32GB搭載されているモデルは少ないことから、カスタマイズオプションにて設定しましょう。
20万円程度のPCをカスタマイズすると、予算内で抑えつつスペック要件を満たした性能のPCを購入できます。
40万円超のモデルで4K配信や複雑3Dを実現でき、最先端パーツで長期使用に耐えます。RTX 50シリーズと最新CPUの組み合わせが強みです。液体冷却により安定動作を確保します。
ただし、過剰スペックになりやすいトップ配信者向けの構成なので、これからVTuberデビューする方には不向きです。
3Dモデルを使用しつつ、高グラフィックのゲームを配信しながら、最大解像度で視聴者に映像を届けたい方におすすめされます。
今回は、VTuberにおすすめのPCスペックについて解説しました。
本記事で紹介した構成例と基準を活用すれば、自分に合ったPC環境を構築できます。有名VTuberの実例から学んだポイントを活かし、配信スタイルに適したスペックを選びましょう。
予算内で最大性能を引き出すためにも、活動規模に合わせたパーツ選定を優先し、回線速度(光回線+有線LAN接続)や熱対策、OBS設定を併せて最適化してみてください。
まずはPCを含む配信環境を整えて、VTuberデビューを果たしましょう。
