OBSで「画面が暗い」「色が薄い」「白っぽい」と感じる場合、多くは機材の故障ではなく設定ミスが原因です。色空間や色範囲、HDR設定などが少しズレるだけで、映像の印象は大きく変わります。設定を1つずつ正しく見直せば、ほとんどのケースは解決可能です。
本記事では、OBSで色がおかしくなる主な原因と、おすすめの設定について解説します。
CastCraftを今すぐダウンロード色空間とは「どの範囲・基準で色を表現するか」を決めたルールのことです。OBSとモニター、キャプチャーボード、ソース側でこの色空間が一致していないと、画面が暗くなったり、灰色っぽくなったりと不自然な色味になります。OBSの色がおかしいと感じたら、まず色空間が統一されているかを確認することが重要です。
色範囲(RGBレンジ)とは、黒から白までをどこまでの数値で表現するかの設定です。「リミテッド」は映像向けの標準設定、「フル」はPC向けの広い表現範囲を指します。設定が入力側とOBS側でズレると、黒が潰れて暗くなったり、白が飛んでしまったり、全体的に色が薄く見える原因になります。
OBSで最も色ズレを起こしやすい原因が、HDR設定のON/OFFが混在している状態です。HDRは明るさや色の表現範囲を広げる高度な仕組みですが、その分設定項目が多く、仕組みを理解せずに有効化すると色が灰色っぽくなったり、不自然に暗く見えることがあります。
OBSの色空間は、「設定 → 詳細設定 → 映像」から変更できます。
基本は「Rec.709」を選びましょう。Rec.709はSDR映像の標準規格で、多くのモニターや配信環境と一致するため、色ズレが起こりにくくなります。一方、「Rec.2100(PQ)」はHDR用の色空間のため、HDRモニターを使っていない環境で選ぶと画面が灰色っぽく、薄く表示されます。HDRモニターを使っていない人は、PQを選ばないようにしましょう。
色空間はOBS本体だけでなく、ソースごとにも個別の設定が存在します。ここを見落とすと、OBS全体の設定が正しくても「暗い」「白っぽい」「色が濃すぎる」といった症状が出やすくなります。
ここでは、「映像キャプチャデバイス」「ゲームキャプチャ」「画面キャプチャ」のおすすめ設定を紹介します。
OBS画面のソースセクションで対象のソースをダブルクリックすると設定画面を開きます。
「色空間」を「既定」または「Rec.709」にするのが基本です。HDRモニター・HDR対応キャプチャーボード・HDR出力をすべて使用している場合のみ「Rec.2100(PQ)」を選びます。SDR環境でPQを選ぶと、コントラストや彩度が不自然になります。
初期設定のままで問題ありません。HDR対応ゲームをHDRで配信する場合のみ、「RGB10A2 色空間」を「Rec.2100(PQ)」にします。誤設定すると色が濃くなりすぎたり、暗く見えます。
HDRモニター使用時にSDR配信を行う場合のみ「SDRを強制する」にチェックを入れます。設定を間違えると、画面全体が暗くなる原因になります。
OBSの色範囲(RGBレンジ)は、「設定 → 詳細設定 → 映像」から変更できます。
通常の配信・録画では「リミテッド」を選びましょう。映像規格に合わせた設定で、多くの配信サービスやキャプチャ機器と相性が良く、色ズレが起こりにくくなっています。
初心者がよくやってしまうのが、「高画質そう」という理由で「フル」を選んでしまうケースです。フルを使うと、黒が浮いて色が薄く見えたり、逆に白飛びする原因になります。
HDR配信を行う場合のみ、構成によってフルを使うことがありますが、SDR配信では基本的に選ぶ必要はありません。
色範囲(RGBレンジ)は、入力側(ゲーム機・GPU)とOBS側が一致していないと色ズレが発生します。ゲーム機が「フル」、OBSが「リミテッド」のままだと色が薄くなり、逆にOBSだけフルにすると黒つぶれや白飛びの原因になります。
Switch・Switch2・PS5・Xboxなどのゲーム機は、映像出力設定でRGBレンジを「自動」または「リミテッド」に統一するのが安全です。GPU(NVIDIA・AMD)側もドライバ設定で変更できるため、キャプチャーボード使用時は必ず確認しましょう。
2PC配信構成では、ゲームPCが「フル」、配信用PCのOBSが「リミテッド」になるミスが起きやすいため、入力側とOBSのレンジを揃えることが重要です。
HDR対応キャプチャーボードを使っている場合、色がおかしくなりやすい原因の多くはHDR設定の混在です。ゲーム機やPC、キャプチャーボード、OBSのどこか一部だけがHDRになっていると、映像が暗い・灰色っぽい・色が薄いといった症状が出やすくなります。
HDRは設定項目が多く構成も複雑なため、原因特定が難しいのが特徴です。色がおかしいと感じたら、一度HDR出力をOFFにしてSDRで正常表示されるか確認することで、問題の切り分けがスムーズに行えます。
HDR対応キャプチャーボードを使って色がおかしい場合は、一度OBSをSDR設定に統一して切り分けることが重要です。HDR設定が一部でも残っていると色ズレの原因になるため、まずは確実に動作するSDR環境へ戻します。
「設定 → 詳細設定 → 映像」を開きます。
カラーフォーマットは「NV12」を選びます。NV12はSDR配信で最も互換性が高く、配信サービスとの相性も安定しています。
色空間は「Rec.709」に設定します。HDR用のRec.2100(PQ)が残っていると、画面が灰色っぽくなる原因になります。
色範囲は「リミテッド」に戻します。SDR配信ではこれが基本で、フルのままだと色が薄く見えることがあります。
OBSでHDR配信を行うには、キャプチャーボードが「HDR録画対応」であることが必須です。「HDRパススルー対応」はモニター表示用で、OBSにHDR映像が入らない機種もあるため注意が必要です。
HDR録画対応キャプチャーボードを使用している場合は、ゲーム機やPCのHDR出力をONにし、OBSの色空間を「Rec.2100(PQ)」に設定します。HDR配信では、すべての機器とOBSの設定をHDRに統一することが重要で、どこか一部でもSDRのままだと色ズレや暗さが発生します。
HDR映像をそのままSDR環境で視聴すると、画面が暗い・色が薄いといった問題が発生します。これは、HDRの映像情報をSDR側で正しく表示できないためです。配信者側では正常に見えていても、多くの視聴者には見づらい映像が届いてしまいます。
この状態が続くと違和感から視聴者の離脱につながります。HDR配信を行いながらSDR視聴者にも正しく見せるには、トーンマッピングによるHDR→SDR変換が必須です。
HDR映像をSDR視聴者に正しく届けるには、ソースごとにトーンマッピングを設定します。
OBSのソース一覧から、HDR映像を取り込んでいるソース(映像キャプチャ・ゲームキャプチャなど)を右クリックし、「フィルタ」を選択します。
フィルタ画面の「エフェクトフィルタ」欄で「+」をクリックし、「HDRトーンマッピング(上書き)」を追加します。
追加したHDRトーンマッピングで、用途に合った方式を選択します。基本的には既定設定のままで問題ありません。ここでHDR→SDR変換が行われ、SDR視聴者にも自然な明るさと色で表示されます。
OBSで手早く映像の印象を整えたい場合は、色補正フィルタが便利です。色空間や色範囲を正しく設定したうえで、微調整として使うのがポイントです。
調整したいソースを右クリックし、「フィルタ → [+] → 色補正」を追加します。
| 項目 | 効果 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ガンマ | 中間の明るさを調整 | 暗部を自然に明るくしたいとき |
| コントラスト | 明暗差を強調 | 映像にメリハリを出したいとき |
| 輝度 | 全体の明るさを調整 | 画面が暗いと感じる場合 |
| 彩度 | 色の鮮やかさを調整 | 色が地味・薄いと感じる場合 |
| 色相シフト | 色味を回転させて変更 | 色被り補正・演出用 |
| 不透明度 | 映像の透け具合を調整 | 画面合成・演出用 |
| 色の乗算 | 色を掛けて暗くする | 演出向け(通常は不要) |
| 色の加算 | 色を加えて明るくする | 演出向け(白飛び注意) |
OBSでLUTを使用している場合、色が派手になりすぎたり、コントラストが不自然になることがあります。LUTは映像の色味を大きく変える効果があるため、色ズレの原因になっていても気づきにくい点が注意ポイントです。色がおかしいと感じたら、まずはLUTを一度OFFにして、標準の状態で正しく表示されるかを確認しましょう。
今回は、OBSで色が崩れる主な原因と、その対処となる設定方法を解説しました。色の設定は項目が多く、はじめのうちは混乱しやすい部分です。まずは基本設定を正しく整え、記事を参考に一つずつ確認していきましょう。
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