OBSで「エンコードが高負荷です」とエラーが表示される場合、OBSの設定に対して使用しているPCのスペックが不足していることが原因です。
本記事では、OBSで「エンコードが高負荷です」とエラーが表示される理由や対処法について詳しく解説します。
OBSで「エンコードが高負荷です」というエラーは、PCの処理能力が足りず、映像や音声の変換作業(エンコード)がうまくいかない状態のときに表示されます。
エラーの原因としては、PCのスペック不足や高解像度の映像を扱っていること、フレームレートが高すぎること、他のアプリが動いていて負荷がかかっていることが挙げられます。
エンコードが高負荷になると、映像がカクついたり遅延したりするほか、画質の低下も起こり、配信や録画の質が悪くなります。解決するには、PCにかかる負担を軽減するために、解像度やフレームレートの設定を見直すか、ハードウェアの性能を向上させることが必要です。
高解像度の映像は処理に多くのリソースを必要とするため、解像度を下げることでCPUやGPUへの負担が軽減されます。
OBS画面右下の「設定」をクリックします。
設定画面が開いたら、左側のメニューから「映像」を選択します。
「出力(スケーリング)解像度」の項目で、解像度を下げます(例:1920x1080から1280x720など)。
フレームレート(FPS)が高いほど、PCはより多くのフレームを処理するため、下げることでエンコード処理が軽くなります。
OBS画面右下の「設定」をクリックします。
設定画面が開いたら、左側のメニューから「映像」を選択します。
「FPS共通値」の項目から、フレームレートを下げます(例:60から30など)。
エンコーダのプリセット変更することで、映像の質は少し下がりますが、CPUやGPUの負荷を減らすことができます。
OBS画面右下の「設定」をクリックします。
設定画面が開いたら、左側のメニューから「出力」を選択します。
「エンコーダ設定」の項目から「プリセット」を変更します(例:P5:Slow(高品質)からP4:Medium(中品質)など)。
他のアプリがCPUやメモリを消費していると、OBSに使えるリソースが減少します。不要なアプリを閉じることで、OBSのパフォーマンスが向上します。
ショートカットキー(Ctrl + Shift + Esc)を押してタスクマネージャーを開きます。
「プロセス」タブを開き、負荷がかかっている不要なアプリを確認します。
不要なアプリを選択して右クリックを押します。
「タスクの終了」をクリックしてアプリを終了します。
Macの場合はアクティビティモニタからアプリを終了します。(Finder > アプリケーション > ユーティリティ > アクティビティモニタ)
OBSのプロセス優先度を上げることで、PCが他のタスクよりもOBSの処理を優先して行うようになり、エンコードがスムーズになります。
ショートカットキー(Ctrl + shift + Esc)を押してタスクマネージャーを開きます。
「詳細」タブを開き、「obs64.exe」を探します。
「obs64.exe」を右クリックし、「優先度の設定」を選択、優先度を「通常以上」に設定します。
ストレージ容量が不足していると、映像の録画やキャッシュ処理が遅くなります。空き容量を増やすことで、録画や配信が安定します。
エクスプローラーを開き、録画先のドライブを選択します。
選択したドライブを右クリックして「プロパティ」を開きます。
「全般」タブから「ディスクのクリーンアップ」を選択します。
ファイルを削除したくない場合は、外付けハードディスクにファイルを移動して空き容量を確保しましょう。
Macの場合は、「Finder」から不要なファイルやアプリの削除が可能です。
古いハードウェアや低スペックのGPUやCPUでは、OBSのエンコード処理が追いつかないことがあります。新しいハードウェアに更新することで、処理能力が向上します。
OBSの推奨スペックを確認し、必要に応じてハードウェアを更新しましょう。
Windowsのゲームモードは一部のゲーム向けに最適化されていますが、OBSのようなソフトウェアには逆に影響を与えることがあります。オフにすることで、安定したパフォーマンスが得られます。
設定を開き、一覧から「ゲーム」を選択します。
「ゲームモード」をオフに変更します。
「エンコードが高負荷です」エラーが発生する主な原因として、CPUの使用率が高すぎることや、PCのストレージ容量が不足していることが挙げられます。
特に高解像度や高フレームレートの映像を扱うと、CPUやメモリに負担がかかりやすくなります。
また、ストレージがいっぱいだと、データの書き込み速度が遅くなり、エンコード処理に遅延が発生します。
OBSの負荷を軽減するには、まず解像度やフレームレートを下げることが効果的です。高解像度や高フレームレートの映像は多くの処理能力を必要とするため、設定を低くすることでPCの負荷を軽減できます。
また、エンコーダ設定を見直し、より軽いエンコーダ(x264やNVENCなど)に変更するのも有効です。
OBSでおすすめのエンコード設定は、ソフトウェアエンコーダ(x264)とハードウェアエンコーダの2つです。
x264はCPUを使って映像をエンコードするため、柔軟な設定が可能ですが、CPUに負荷がかかりやすくなります。一方、NVIDIAのNVENCやAMDのVCEなどのハードウェアエンコーダは、GPUを利用するため、CPU負荷を軽減しながら高画質の配信や録画ができます。PCのスペックに応じて、適切なエンコーダを選択しましょう。
今回は、OBSで「エンコードが高負荷です」とエラーが出る原因や対処法について解説しました。「エンコードが高負荷です」エラーは、PCスペック見直しやOBS設定の調整で解決できます。適切な対処法を行い、快適にOBSを利用しましょう。
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