OBSの「エンコードが高負荷です」と表示されるときの対処法

最終更新 2024-09-17
エンコードが高負荷です

目次

原因はPCのスペック不足

OBSで「エンコードが高負荷です」とエラーが表示される場合、OBSの設定に対して使用しているPCのスペックが不足していることが原因です。

本記事では、OBSで「エンコードが高負荷です」とエラーが表示される理由や対処法について詳しく解説します。

「エンコードが高負荷です」エラーとは?

OBSで「エンコードが高負荷です」というエラーは、PCの処理能力が足りず、映像や音声の変換作業(エンコード)がうまくいかない状態のときに表示されます。
エラーの原因としては、PCのスペック不足や高解像度の映像を扱っていること、フレームレートが高すぎること、他のアプリが動いていて負荷がかかっていることが挙げられます。

エンコードが高負荷になると、映像がカクついたり遅延したりするほか、画質の低下も起こり、配信や録画の質が悪くなります。解決するには、PCにかかる負担を軽減するために、解像度やフレームレートの設定を見直すか、ハードウェアの性能を向上させることが必要です。

OBS「エンコードが高負荷です」エラーの対処方法

対処法1:解像度を調整する

高解像度の映像は処理に多くのリソースを必要とするため、解像度を下げることでCPUやGPUへの負担が軽減されます。

手順1:OBSの「設定」を開く

OBS画面右下の「設定」をクリックします。

01-設定を開く

手順2:「映像」を選択

設定画面が開いたら、左側のメニューから「映像」を選択します。
02-映像を選択

手順3:出力(スケーリング)解像度を下げる

「出力(スケーリング)解像度」の項目で、解像度を下げます(例:1920x1080から1280x720など)。

03-出力解像度を下げる

対処法2:フレームレートを落とす

フレームレート(FPS)が高いほど、PCはより多くのフレームを処理するため、下げることでエンコード処理が軽くなります。

手順1:OBSの「設定」を開く

OBS画面右下の「設定」をクリックします。
04-設定を開く

手順2:「映像」を選択

設定画面が開いたら、左側のメニューから「映像」を選択します。
05-映像を選択

手順3:「FPS共通値」を下げる

「FPS共通値」の項目から、フレームレートを下げます(例:60から30など)。

06-FPS共通値

対処法3:プリセットを変更する

エンコーダのプリセット変更することで、映像の質は少し下がりますが、CPUやGPUの負荷を減らすことができます。

手順1:OBSの「設定」を開く

OBS画面右下の「設定」をクリックします。

07-設定を開く

手順2:「出力」を選択

設定画面が開いたら、左側のメニューから「出力」を選択します。

08-出力を選択

手順3:プリセットを変更

「エンコーダ設定」の項目から「プリセット」を変更します(例:P5:Slow(高品質)からP4:Medium(中品質)など)。
09-プリセットを変更

対処法4:不要なアプリを閉じる

他のアプリがCPUやメモリを消費していると、OBSに使えるリソースが減少します。不要なアプリを閉じることで、OBSのパフォーマンスが向上します。

手順1:タスクマネージャーを開く

ショートカットキー(Ctrl + Shift + Esc)を押してタスクマネージャーを開きます。

手順2:「プロセス」タブを開く

「プロセス」タブを開き、負荷がかかっている不要なアプリを確認します。

10-不要なアプリを確認

手順3:タスクの終了

不要なアプリを選択して右クリックを押します。
「タスクの終了」をクリックしてアプリを終了します。

11-タスクの終了

Macの場合はアクティビティモニタからアプリを終了します。(Finder > アプリケーション > ユーティリティ > アクティビティモニタ)

対処法5:プロセス優先順位を上げる

OBSのプロセス優先度を上げることで、PCが他のタスクよりもOBSの処理を優先して行うようになり、エンコードがスムーズになります。

手順1:タスクマネージャーを開く

ショートカットキー(Ctrl + shift + Esc)を押してタスクマネージャーを開きます。

手順2:「詳細」タブを開く

「詳細」タブを開き、「obs64.exe」を探します。
12-詳細タブを開く

手順3:優先度を変更

「obs64.exe」を右クリックし、「優先度の設定」を選択、優先度を「通常以上」に設定します。
13-優先度を変更

対処法6:ストレージを整理する

ストレージ容量が不足していると、映像の録画やキャッシュ処理が遅くなります。空き容量を増やすことで、録画や配信が安定します。

手順1:エクスプローラーを開く

エクスプローラーを開き、録画先のドライブを選択します。

手順2:プロパティを開く

選択したドライブを右クリックして「プロパティ」を開きます。
14-プロパティを開く

手順3:ディスクのクリーンアップ

「全般」タブから「ディスクのクリーンアップ」を選択します。
15-ディスクのクリーンアップ

ファイルを削除したくない場合は、外付けハードディスクにファイルを移動して空き容量を確保しましょう。

Macの場合は、「Finder」から不要なファイルやアプリの削除が可能です。

対処法7:ハードウェアを更新する

古いハードウェアや低スペックのGPUやCPUでは、OBSのエンコード処理が追いつかないことがあります。新しいハードウェアに更新することで、処理能力が向上します。

OBSの推奨スペックを確認し、必要に応じてハードウェアを更新しましょう。

OBSのシステム要件(Windows)

16-OBSシステム要件1
STEAM OBS Studioストアページより引用

OBSのシステム要件(Mac)

17-OBSシステム要件2
STEAM OBS Studioストアページより引用

対処法8:ゲームモードを変更する(Windows)

Windowsのゲームモードは一部のゲーム向けに最適化されていますが、OBSのようなソフトウェアには逆に影響を与えることがあります。オフにすることで、安定したパフォーマンスが得られます。

手順1:設定から「ゲーム」を選択

設定を開き、一覧から「ゲーム」を選択します。
18-ゲームを選択

ゲームモードをオフにする

「ゲームモード」をオフに変更します。
19-ゲームモードをオフ

OBSの「エンコードが高負荷です」エラーに関するよくあるご質問

「エンコードが高負荷です」エラーが発生する原因は?

「エンコードが高負荷です」エラーが発生する主な原因として、CPUの使用率が高すぎることや、PCのストレージ容量が不足していることが挙げられます。
特に高解像度や高フレームレートの映像を扱うと、CPUやメモリに負担がかかりやすくなります。
また、ストレージがいっぱいだと、データの書き込み速度が遅くなり、エンコード処理に遅延が発生します。

OBSの負荷を軽減するにはどうすればいいですか?

OBSの負荷を軽減するには、まず解像度やフレームレートを下げることが効果的です。高解像度や高フレームレートの映像は多くの処理能力を必要とするため、設定を低くすることでPCの負荷を軽減できます。

また、エンコーダ設定を見直し、より軽いエンコーダ(x264やNVENCなど)に変更するのも有効です。

OBSが重いときの対処法|配信・録画のカクつきをなくすために

OBSでおすすめのエンコード設定は?

OBSでおすすめのエンコード設定は、ソフトウェアエンコーダ(x264)とハードウェアエンコーダの2つです。
x264はCPUを使って映像をエンコードするため、柔軟な設定が可能ですが、CPUに負荷がかかりやすくなります。一方、NVIDIAのNVENCやAMDのVCEなどのハードウェアエンコーダは、GPUを利用するため、CPU負荷を軽減しながら高画質の配信や録画ができます。PCのスペックに応じて、適切なエンコーダを選択しましょう。

OBSのエンコーダー設定方法|プラットフォーム別おすすめ設定もご紹介

OBSのおすすめ設定を解説|簡単設定で高画質、高音質を実現する

「エンコードが高負荷です」エラーを無くして快適に録画しよう!

今回は、OBSで「エンコードが高負荷です」とエラーが出る原因や対処法について解説しました。「エンコードが高負荷です」エラーは、PCスペック見直しやOBS設定の調整で解決できます。適切な対処法を行い、快適にOBSを利用しましょう。

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