Twitchに字幕を付ける方法を解説!自動翻訳字幕表示も紹介

最終更新 2024-09-13
50-サイズと位置の調整

目次

Twitchの字幕表示方法はさまざま

Twitchでは、字幕を表示させる方法として、クローズオプション機能やOBSの拡張機能、外部ツールなど、さまざまな方法があります。

本記事では、Twitchの配信に字幕を付ける方法を複数解説するとともに、マイク音声を違う言語に翻訳したうえで字幕表示する方法も合わせて紹介します。

Twitchの字幕表示の種類

クローズドキャプション

クローズドキャプションとは、映像や音声を字幕として表示する機能です。
視聴者がON・OFFを自由に切り替えられるのが特徴で、音声を文字情報として表示してくれるため、聴覚に障害のある方や音を出したくない人もコンテンツを楽しむことができます。

クローズドキャプションは、TwitchやOBSの拡張機能を使うことで利用できます。

Twitchの拡張機能

Twitchの拡張機能を使ったクローズドキャプションは、簡単に設定できるため、はじめてクローズドキャプションを使う人やすぐに使いたい人におすすめです。

OBSの拡張機能(プラグイン)

OBSの拡張機能を使ったクローズドキャプションは、Twitchよりも設定が少し難しくなりますが、カスタマイズの幅が広く、字幕のスタイルや位置など、より細かい調整が可能です。

OBSの拡張機能には日本語に対応しているものがありません。日本語の字幕を使いたい場合はTwitchの拡張機能や他の方法を利用しましょう。

字幕表示ツール

字幕表示ツールとして代表的なものに「ゆかりねっとコネクターNEO」と「音声認識字幕ちゃん」があります。

ゆかりねっとコネクターNEO

01-ゆかりねっとコネクターNEO
「ゆかりねっとコネクターNEO」では、高い精度の音声認識で、配信者が話す内容を素早く字幕に変換できるのが特徴です。
見やすいデザインにカスタマイズも可能で、配信の雰囲気に合わせた字幕を表示することができます。

音声認識字幕ちゃん

02-音声認識字幕ちゃん
「音声認識字幕ちゃん」は、シンプルで使いやすい字幕表示ツールです。比較的軽量で、PCへの負担が少なく、初心者の人でも簡単に設定できます。
複雑な操作が不要で正確に音声を字幕に変換できるため、だれでも気軽に使い始められるのが特徴です。

拡張機能を使ったクローズドキャプション設定手順

Twitchの拡張機能「Stream Closed Captioner」を使って、クローズドキャプションを設定する方法を解説します。

手順1:拡張機能をクリック

Twitchのクリエイターダッシュボードにログインし、左側メニューの「拡張機能」をクリックします。
03-拡張機能をクリック

手順2:拡張機能を検索

拡張機能ライブラリで「Stream Closed Captioner」と入力し、該当する拡張機能を選択します。
04-拡張機能を検索

手順3:拡張機能をインストール

拡張機能の概要ページから「インストール」ボタンをクリックして拡張機能を追加します。
05-拡張機能を追加

手順4:拡張機能を有効化

インストールが完了したら「アクティベート」から設置場所を選んで有効化します。
設置場所は、視聴者が自由にサイズや場所などを変更できるように「オーバーレイ」を選びましょう。
06-拡張機能の有効化1

「完了」をクリックして拡張機能のインストールと有効化は終了です。
07-拡張機能の有効化2

手順5:アカウント登録

ブラウザで「Stream Closed Captionerダッシュボードページ」にアクセスします。Twitchアカウントにログインし、ウェブサイトがあなたをチャンネルの所有者として認識できるようにします。
08-アカウント登録

手順6:言語設定を行う

ダッシュボードから「キャプション設定」をクリックします。
09-言語設定
「翻訳設定(Translation Settings)」と「キャプション設定(Caption Settings)」で日本語を選択します。
10-日本語を選択
選択後に、「保存(save)」をクリックして設定を保存します。

手順7:字幕を開始

ダッシュボードに戻り「クリックして字幕を開始」を選択します。
11-字幕を開始1
マイクに話しかけると字幕が表示されます。
12-字幕を開始2

手順8:配信を開始

字幕を開始した状態で配信を開始します。マイクに話しかけると配信画面に字幕が表示されます。
13-配信を開始1
字幕が表示されない場合は、字幕がOFFになっている可能性があります。
クローズドキャプションのアイコンをクリックして字幕をONに切り替えましょう。
14-配信を開始2

OBSとゆかりねっとコネクターNEOを使ったクローズドキャプション設定手順

手順1: WebSocket設定を有効にする(OBS)

OBS上部のメニューから「ツール → WebSocketサーバー設定」を選択し、プラグイン設定の「WebSocketサーバーを有効にする」にチェックを入れます。
15-WebSocket設定1
次にサーバー設定から「認証を有効にする」にチェックを入れます。
パスワードを作成する場合は「パスワードを生成」から作成可能です。
16-WebSocket設定2

手順2:テキストソースを追加する(OBS)

OBSのメイン画面ソースセクションから「+」ボタンをクリックし、「テキスト(GDI+)」を選択します。
17-テキストソースを追加

手順3:ブラグインを有効化(ゆかりねっとコネクターNEO)

ゆかりねっとコネクターNEOを起動し、メニューから「プラグイン一覧」を選択して「OBS WevSocket5 連携 v2.7」を有効にします。
18-プラグインの有効化

手順4:OBSと接続(ゆかりねっとコネクターNEO)

上部のメニューから「OBS WevSocket5 連携 v2.7」をクリックして設定を開きます。
「接続Connect to」にOBS(WebSocket サーバー設定)で設定したサーバーポートとサーバーパスワードを入力します。
19-OBSと接続

1.-サーバーポートを入力 2.-サーバーパスワードを入力 3.-クリックして接続

「Connect-接続」をクリックし、下に「接続しました」と表示されれば完了です。
OBSで「接続情報を表示」をクリックすることで、パスワードなどの詳細を確認できます。

20-詳細情報を表示

手順5:転送先を設定(ゆかりねっとコネクターNEO)

「OBS WevSocket5 連携 v2.7」設定の「送信先 Send to」にある「母国語 Native」にOBSに追加したテキストソースを設定します。

21-転送先の設定

設定後に「OK」をクリックして設定を保存します。

手順6:ツールから「字幕」を選択する(OBS)

OBS上部のメニューから「ツール」をクリックし、「字幕(実験的)」を選択します。

22-字幕を選択

手順7: 字幕を有効にする(OBS)

「有効にする」にチェックを入れます。他の選択オプションはデフォルトのままで「OK」をクリックしましょう。

23-字幕を有効にする

手順8:クローズドキャプションにチェック(ゆかりねっとコネクターNEO)

「OBS WevSocket5 連携 v2.7」設定の「クローズドキャプション機能へ送る(P)」にチェックを入れます。
24-クローズドキャプションにチェック
以上で設定は終了です。Twitchで「CCボタン」をクリックすると字幕が表示されます。

OBSと音声認識字幕ちゃんによる字幕表示の設定手順

手順1:公式サイトにアクセス

ブラウザ(Google Chrome のみ)から「音声認識字幕ちゃん公式サイト」にアクセスします。

Google Chromeで音声認識字幕ちゃんを2つ開いてしまうと正常に動作しません。1度Chromeをすべて閉じて、再度開きなおしましょう。

手順2:マイクの設定

URL横にある「マイク」アイコンをクリックして、使用しているマイクを設定します。
25-マイクの設定
正しく認識されていれば、マイクで話したときに字幕が表示されます。
26-マイクの認識

手順3:OBSにウィンドウキャプチャを追加

OBSを起動し、ソースにウィンドウキャプチャを追加します。
27-ウィンドウキャプチャを追加

手順4:ソースの名前を入力

ソースの名前を入力して「OK」をクリックします。
28-ソースの名前を入力

手順5:音声認識字幕ちゃんを表示する

プロパティ画面のウィンドウでGoogle Chromeで開いた「音声認識字幕ちゃん」を選択します。
29-OBSに表示する
「OK」をクリックしてプロパティ画面を閉じましょう。

手順6:サイズを調整

OBSのプレビュー画面で「Altキー」を押しながらウィンドウの赤枠にある8つの四角い部分をドラッグすることでサイズの調整が可能です。
30-字幕のサイズ調整
字幕の部分だけが表示されるように調整します。 調整が終わったら、ウィンドウをドラッグして場所を移動しておきましょう。
31-位置の調整

手順7:フィルタを選択

ソースに追加したウィンドウキャプチャを右クリックして、一覧から「フィルタ」を選択します。
32-フィルタを追加

手順8:クロマキーを追加

エフェクトフィルタの下にある「+」ボタンをクリックして、一覧から「クロマキー」を選択します。
33-クロマキーを追加
「閉じる」をクリックしてフィルタ画面を閉じ、プレビュー画面で字幕の背景が消えていることを確認します。
34-字幕の確認
以上で設定は完了です。
フォントやサイズ、言語などは音声認識字幕ちゃんの設定画面から変更できます。
35-設定画面

Twitchの音声を自動翻訳して字幕表示する方法

ゆかりねっとコネクターNEOで翻訳表示する

手順1:「翻訳の設定」をクリック(ゆかりねっとコネクターNEO)

ゆかりねっとコネクターNEOを起動し、共通設定項目から「翻訳の設定」をクリックします。
36-翻訳の設定
翻訳して表示する言語と、エンジンを指定しましょう。
最大4つまで同時翻訳が可能です。
37-言語の選択

手順2:テキストソースを追加(OBS)

OBSに「テキスト(GDI+)」ソースを追加します。
38-テキストソースを追加
テキストソース(字幕と翻訳)の名前が同じになっていると正常に表示されないため、ソースを追加する際は、別々の名前を設定しておきましょう。

手順3:プラグイン設定を開く(ゆかりねっとコネクターNEO)

「プラグイン一覧」で有効済みの「OBS WebSocket5 連携 v2.7h」の設定画面を開きます。
「送信先Send to」の「翻訳」にOBSで翻訳用に作成したテキストソースを設定します。
39-テキストソースを設定
「OK」をクリックして設定を保存しましょう。

手順4:字幕が表示されるかテスト(ゆかりねっとコネクターNEO・OBS)

ゆかりねっとコネクターNEOの上部メニューから「音声認識画面(マイクのアイコン)」をクリックして、「Start」を選択します。
40-音声認識画面
マイクに話しかけてみてください。OBSのプレビュー画面に字幕と翻訳が表示されれば完了です。

41-プレビュー画面

OBS字幕付き配信|OBSで配信中に字幕を表示させる方法を画像付きで解説!

Google Chrome×音声認識字幕ちゃんで翻訳表示する

手順1:キーを取得する

Google Apps Scriptにアクセスし、「新しいプロジェクト」をクリックします。

42-新しいプロジェクトをクリック

手順2:コードを入力

コードの入力画面が表示されるので、以下のコードを入力します。

function doGet(e) {
  const params = e.parameter;
  var translatedText = LanguageApp.translate(params.text, params.source, params.target);
  const output = ContentService.createTextOutput();
  output.setMimeType(ContentService.MimeType.JSON);
  output.setContent(translatedText);
  return output;
}

43-コードを入力

記入が終わったら「Ctrl + S」を押してプロジェクトを保存します。

手順3:新しいデプロイを選択

画面右上の「デプロイ」をクリックし、「新しいデプロイ」を選択します。

44-新しいデプロイを選択

手順4:ウェブアプリを選択

「種類の選択」の横にある「歯車」アイコンをクリックし、「ウェブアプリ」を選択します。

45-ウェブアプリを選択

手順5:アクセスユーザーを「全員」に設定

表示された画面で「アクセスできるユーザー」を「全員」に変更します。

46-アクセスできるユーザーを変更

変更したら「デプロイ」をクリックしましょう。

手順6:デプロイIDをコピー

表示された画面で「デプロイID」をコピーします。
47-デプロイIDをコピー

手順7:音声認識字幕ちゃんにアクセス

ブラウザ(Google Chrome のみ)から音声認識字幕ちゃん公式サイトにアクセスします。

手順8:キーの貼り付け

「翻訳用 Google API-KEY」にコピーしたキー(デプロイID)を貼り付けます。
48-デプロイIDを貼り付け

手順9:OBSにソースを追加

OBSで「ウィンドウキャプチャ」ソースを追加します。
プロパティ画面でウィンドウに「音声認識字幕ちゃん」を選択しましょう。
49-ウィンドウキャプチャソースを追加
「OK」をクリックして設定を保存します。

手順10:ウィンドウサイズと位置の調整

OBSのプレビュー画面で「Alt」キーを押しながら赤い4角の部分をドラッグして不要な部分を隠します。
50-サイズと位置の調整
サイズが決まったらドラッグして好きな場所に移動しておきましょう。

手順11:背景を削除

追加した「ウィンドウキャプチャ」ソースを右クリックして「フィルタ」を選択します。
51-フィルタを追加1
エフェクトフィルタの下にある「+」ボタンをクリックして「クロマキー」を追加します。
52-フィルタを追加2
フィルタを追加することで、字幕の緑の部分が削除されます。

マイクに話しかけ、字幕と翻訳が表示されていれば完了です。
53-字幕と翻訳の表示

Twitch配信に字幕を付けて見やすい配信に

今回は、Twitchの配信に字幕を付ける方法や、マイク音声を違う言語に翻訳して表示する方法について解説しました。Twitchの配信に字幕をつける方法は複数あります。自分の好みの表示方法を見つけて、今後のTwitch配信をより見やすくしていきましょう。

OBS配信をより面白くするために

配信で視聴者のコミュニティ形成をうまく行うことで、日常の配信をより面白いものにすることができます。
そのような観点で最もおすすめな配信ツールがCastCraftです。

大きく分けて、  

  • 視聴者を覚えるYouTube/Twitchコメビュ
  • 配信画面演出のScreen
  • 収益化のための機能

の三つの機能があり、それぞれ下記のような目的があります。

機能 目的
YouTube/Twitchコメビュ 視聴者が配信に馴染めるようなやり取りをサポート
Screen 視聴者とのやり取りを視覚的に楽しくする
収益化 視聴者を大事にする形で収益化する

CastCraftのYouTube/Twitchコメビュで視聴者ごとにコメントを蓄積することで視聴者全員を覚えて、配信中のダッシュボードで分かりやすく情報を表示することで、視聴者が常連化していくためのやり取りをサポートします。
CRM候補1

特定の条件に当てはまった視聴者やコメントに対して、Chatbotやリッチな画面演出で視聴者をインタラクティブに楽しませる仕組みも作ることができます。
ペンライト

さらに、視聴者を大事に定着させながらも配信活動のための収益を上げる仕組みも提供しています。
収益管理

CastCraftは上記のような機能により、配信者(ゲーム配信者やVtuber)が視聴者との関係を深めることを手助けします。

導入している配信者さんの事例としては、

等がいらっしゃいます。

導入されたチャンネルの総登録者数は1.3億人を超えており、これまで120万回以上の配信で使われています。

CastCraftを活用すれば、視聴者との関係をより良いものに進化させ、あなたの配信コミュニティをより濃いものにできます。
日々の配信をより楽しくするために、ぜひ導入を検討されてみてください。

CastCraftのダウンロードページ(利用無料)