OBSで声がこもる場合、原因の多くはマイクや機材の故障ではなく、「設定」にあります。
ノイズ抑制や入力レベルの調整が適切でないと、ノイズだけでなく声の成分まで削られてしまい、こもった音になりやすいです。
本記事では、声がこもる原因を4つに整理し、それぞれの症状に応じた改善方法とおすすめ設定を解説します。
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RNNoiseは、機械学習を使ってノイズを判別し、自動で不要な音を抑える機能です。
精度は高い一方、声が小さい場合や低音寄りの声、マイクから離れている環境では、声と環境音の違いが分かりにくくなります。
声と環境音の差が小さいため、声の一部までノイズと判断され、音がこもったり、語尾が不自然に弱くなったりすることがあります。
Speexのノイズ抑制は、抑制レベルを上げすぎると、ノイズだけでなく声の成分まで削れてしまうことがあります。
声の聞き取りやすさに関わる中高音が削られるため、音が丸くなり、こもった印象になりやすくなります。
マイク入力が小さい、または口元からの距離が遠い状態では、声と環境音の差が小さくなります。
声と環境音の差が小さいため、ノイズ抑制が声まで巻き込みやすく、本来残すべき音まで削られてしまう状態です。
声がこもったり薄くなったりするほか、音量が不安定になるなど、不自然に聞こえやすくなります。
ノイズ抑制とノイズゲートを併用すると、音量の変化によって声が途切れることがあります。
ノイズ抑制は環境音を減らす処理ですが、その過程で声の音量もわずかに下がることがあります。声の音量が下がることで、一定以下の音をカットするノイズゲートが反応し、ゲートが閉じてしまう仕組みです。
役割が異なる2つを同時に使うと、声までカットされ、語尾や小さい声が途切れやすくなります。
OBSで声のこもりを防ぐには、まずノイズ抑制の設定を適切な強さに調整することが重要です。
一般的には、自然な音質を保ちやすい「RNNoise」を選び、違和感が出る場合のみSpeexに切り替えるのがおすすめです。Speexを使用する場合は、抑制レベルを強くしすぎず、軽めにかけるようにしましょう。
| 方式 | おすすめ設定値 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| RNNoise(推奨) | 設定不要 | ・自動調整で自然な音質 |
| Speex(弱め) | 0 ~ -5 dB | ・軽いノイズ向け ・こもりにくい |
| Speex(中〜強) | -10 ~ -20 dB | ・ノイズが多い環境向け ・強すぎるとこもる |
| Speex(強すぎ) | -20 dB以下 | ・非推奨 ・声が不自然になる |
マイク入力が小さいと抑制が強くかかりやすいため、先に入力レベルを適正に調整しておくことも大切です。
ここで紹介した設定はあくまで初期調整の目安です。声のこもり方によっては、見出し「症状別:ノイズ抑制で「声がこもる」ときの直し方」で解説するような、個別の調整が必要になる場合もあります。
OBSでは、音声ミキサーのフィルタ機能からノイズ抑制を設定できます。以下の手順で設定を行いましょう。
OBS画面下部の「音声ミキサー」から、マイクを探します。対象のマイクの「︙」ボタンをクリックし、「フィルタ」を選択します。
フィルタ画面左下の「+」ボタンをクリックし、「ノイズ抑制」を追加します。
追加したノイズ抑制の設定画面で、「方式」から「RNNoise」または「Speex」を選択します。「Speex」を使用する場合は、dB値を変更することで抑制の強さを調整できます。
設定後は、実際に声を出して音質を確認しながら微調整しましょう。
ノイズ抑制を強くかけすぎたり、RNNoiseやSpeexの特性が環境に合っていない場合、声全体がこもって聞こえることがあります。Speexで強い抑制をかけている場合や、RNNoiseが声をうまく判別できていない環境では起こりやすい症状です。
抑制レベルを下げる、または方式を切り替えるといった「弱める方向での調整」が有効です。現在の設定を少しずつ緩めながら、自然な声に近づくポイントを探していきましょう。
話し終わりは声量が下がりやすく、以下のような状態が起きやすくなります。
RNNoiseの使用を見直す、またはノイズゲートの開放しきい値を下げるといった調整が有効です。語尾までしっかり音が残るかを確認しながら、少しずつ設定を調整していきましょう。
マイクの入力レベルが低いと、声と環境音の差が小さくなります。
この状態では、ノイズ抑制によって小さい声まで削られやすくなり、ささやき声や弱い発声が消えてしまうことがあります。
ノイズ抑制の設定を見直す前に、マイク音量や口元との距離を調整することが重要です。入力レベルを適正に保ち、声がしっかり拾われる状態を作りましょう。
ノイズゲートは、一定の音量を超えたときに音を通す仕組みです。開放しきい値が高すぎたり、動作開始が遅かったりすると、喋り始めの音がカットされてしまうことがあります。
開放しきい値を下げる、または動作開始時間を短くすることで改善できます。実際に声を出しながら、自然に聞こえるタイミングに調整しましょう。
ノイズ抑制を強くかけすぎたり、RNNoise使用時にCPU負荷が高くなっている場合、音声処理が追いつかず、ブツブツと途切れることがあります。スペックが低いPCや、他のアプリを同時に使用している場合に起こりやすい症状です。
ノイズ抑制の強さを弱める、またはRNNoiseからSpeexに切り替えるなど、負荷を下げる調整が有効です。動作が安定する設定を探しながら調整しましょう。
状況によって音がこもったり改善したりする場合、CPU負荷の変動やサンプルレートの不一致など、環境や音声設定のズレが原因の可能性があります。
OBS・OS・オーディオデバイスのサンプルレートを統一し、不要なアプリを停止するなどして負荷を安定させることが有効です。環境を整えることで、音質のばらつきを抑えられます。
マイクが遠い、口元から外れている、指向性が合っていない場合、環境音を拾いやすくなり、ノイズ抑制で声が削られてこもりやすくなります。
マイクを口元から10〜15cm程度の距離に近づけ、正面に向けて設置しましょう。また、周囲の音を拾いにくい単一指向性のマイクを使用すると、声をクリアに録音しやすくなります。
適切な距離・角度・指向性を意識することで、こもりにくいクリアな音質になります。
エアコンやPCファン、部屋の反響音などのノイズが大きい環境では、設定だけで完全に抑えるのは難しく、ノイズ抑制を強くするほど声がこもりやすくなります。
ノイズから距離を取る、マイクやPCの設置場所を見直すといった対策が効果的です。それでも改善しない場合は、カーテンやラグを使った吸音、壁の反射を抑えるなどの対策を行いましょう。
物理的な環境を整えることで、自然でクリアな音質に近づきます。
今回は、OBSのノイズ抑制で声がこもる原因と直し方を解説しました。声のこもりは設定ミスで起きることが多く、ノイズ抑制の強さや入力レベルの調整で改善できます。快適な環境を整えて、クリアな音質で配信しましょう。
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