OBSにキャプチャーボードの音が入らないときに確認するべき設定9選

最終更新 2025-04-08
OBSにキャプチャーボードの音が入らない

目次

キャプチャーボードの音声が入らない原因を突き止める

OBSでキャプチャーボードの音声が入らないときは、配線ミスや設定ミスなど、いくつかの原因が考えられます。
まずは1つずつ確認し、どこに問題があるのかを特定することが大切です。

本記事では、OBSでキャプチャーボードを使って配信する際に発生しやすい「音声が出ない」「聞こえない」といったトラブルを、OBSの設定を中心に解決する方法をご紹介します。

OBSの設定を確認する前に

キャプチャーボードの付属ソフトで確認

多くのキャプチャーボードには、映像や音声を配信・録画できる専用の付属ソフトが用意されています。
付属ソフトを使って、キャプチャーボードからの音声が正常に聞こえるか確認しましょう。

付属ソフトで音声が聞こえる場合は、OBS側の設定に問題がある可能性が高いです。
逆に、音声が聞こえない場合は、キャプチャーボード本体やHDMIケーブルなどの接続に原因があると考えられます。

ゲーム機からヘッドホンを外す

ゲーム機にヘッドホンを接続すると、音声が本体から出力されなくなり、キャプチャーボード経由でPCやOBSに音が届かなくなります。
配信に音声を載せるには、ヘッドホンはPC側に接続するようにしましょう。

OBSで見直すべき設定9選

1:レベルメーターで音量調整

OBSでは、音声ミキサー内のレベルメーターを使って音が入力されているかを確認できます。
メーターが全く動かない場合は、音が入っていない証拠です。まずはメーターが反応するかを確認し、反応があれば適切な音量に調整しましょう。
01-レベルメーターで音量調節

2:映像キャプチャデバイス設定

キャプチャーボードをOBSに取り込む際は、「映像キャプチャデバイス」の設定が正しく行われているかが非常に重要です。特に音声に関する設定を見直すことで、トラブルの原因を特定・解消しやすくなります。以下の3つのポイントを確認しましょう。

2-1:デバイス

「映像キャプチャデバイス」のソースを追加または選択し、[プロパティ]を開いたら、最初に「デバイス」欄を確認します。
ここには使用しているキャプチャーボードの名前が表示されている必要があります。
02-デバイス
もし別のデバイスが選ばれていたり、そもそも選択されていない場合は、正しいキャプチャーボードを選びましょう。
複数のデバイスを接続していると間違ったものが選ばれていることもあるため、注意が必要です。

2-2:音声出力モード

「音声出力モード」は、OBSがキャプチャーボードから音声をどのように扱うかを決める設定です。
基本的には「音声のみをキャプチャ」に設定していれば問題ありません。
使用しているキャプチャーボードによっては「音声のみをキャプチャ」が正しく動作しないこともあります。その場合は「デスクトップ音声出力(WaveOut)」を試してみましょう。
03-出力モード

2-3:カスタム音声デバイス

一部のキャプチャーボードでは、映像と音声が別々のデバイスとして認識される場合があります。
そのような場合は、「カスタム音声デバイスを使用する」にチェックを入れ、ドロップダウンから正しい音声デバイス(例:HDMI Audioやデバイス名に“Audio”が含まれているものなど)を選択します。
04-カスタム音声デバイス

3:デスクトップ音声デバイス設定

OBSの「設定」→「音声」内にある「デスクトップ音声」は、PC上で再生される音(ゲーム音や映像音声など)を取り込むための設定です。
キャプチャーボードの音声出力がPCに流れている場合、この項目で正しい出力先(スピーカーやヘッドホン)を選ぶ必要があります。
05-デスクトップ音声デバイス設定

4:音声モニタリング設定

音声は出ているのに配信側では無音、という場合は「音声モニタリング」の設定を確認しましょう。
音声ミキサー内の歯車アイコンから「オーディオの詳細プロパティ」を開きます。
06-音声ミキサー内の歯車アイコン
該当する音声ソースの「音声モニタリング」を「モニターと出力」に設定すると、音声を自分で確認しつつ配信にも流せます。 07-音声モニタリング
「モニターのみ」や「出力しない」になっていると、視聴者には音が届かなくなるので注意が必要です。

5:音声トラック設定

OBSでは、録画や配信に使う音声トラックを設定できます。設定ミスにより、音声は流れているのに録画や配信に乗らないことがあります。
「設定」→「出力」→「配信」や「録画」タブ内で使用する音声トラック(デフォルトはトラック1)にチェックが入っているか確認しましょう。
08-音声トラック
「オーディオの詳細プロパティ」で各ソースが正しいトラックに割り当てられているかも重要です。
09-オーディオの詳細プロパティ

6:音声ミキサー設定

OBSの音声ミキサーには、シーン内で使用されているすべての音声ソースが表示されます。音量がミュートになっていたり、音量バーが極端に下がっていないかを確認しましょう。
10-音声ミキサー設定
また、不要な音声ソースが混ざっていないかもチェックすると、ノイズの原因を防げます。

7:モニタリングデバイス設定

ゲーム音が自分に聞こえない場合、OBSの「モニタリングデバイス」の設定を見直しましょう。
「設定」→「音声」→「モニタリングデバイス」で、使用中のヘッドホンやスピーカーが正しく選ばれているかを確認します。
11-モニタリングデバイス
間違ったデバイスだと、音声ミキサーのレベルメーターが動いていても、自分には音が聞こえないという状態になります。
基本的には「既定」でもOKですが、特定の出力デバイスを指定した方が安定する場合もあります。

8:音声フィルター設定

OBSではノイズ抑制や音量調整のために音声フィルターを使用できますが、設定を誤ると音が極端に小さくなったり、まったく聞こえなくなることがあります。
特に「ノイズゲート」や「ゲイン」の設定が強すぎると、必要な音までカットされることがあるので注意が必要です。

また、「ノイズ抑制」をデスクトップ音声や映像キャプチャデバイスに適用してしまうと、ゲーム音が消える原因になる場合もあります。
音が聞こえにくいと感じたら、音声ミキサーの歯車アイコンから「フィルタ」を開き一時的にフィルターを無効化して確認してみましょう。
12-音声フィルター

9:プッシュトーク設定

OBSでは、指定したキーを押している間だけ音声を入力する「プッシュトーク」機能があります。有効になっていると、キーを押していない間は音声が配信に乗らなくなります。 「設定」→「音声」にある「ホットキー」セクションでプッシュトークのチェックを外しておきましょう。
13-プッシュトーク設定

ゲーム音が自分にだけ聞こえないときの対処法

配信にはゲーム音が入っているのに、配信者自身には聞こえない場合、OBSの「音声出力モード」と「音声モニタリング設定」を正しく設定することで解決できます。

まず「音声出力モード」は、映像キャプチャデバイスのプロパティから設定できます。ここで「音声のみをキャプチャ」または「デスクトップ音声出力(WaveOut)」を選ぶと、ゲーム音をPC側で聞くことができます。
14-出力モード

次に「音声モニタリング設定」は、ミキサー内の歯車アイコンから「オーディオの詳細プロパティ」を開き、該当ソースの「音声モニタリング」を「モニターと出力」に変更します。
15-音声モニタリング
これで、自分のヘッドホンにもゲーム音が聞こえるようになります。

OBSの設定で解決しない場合は?

Windowsの音量ミキサー設定

OBSの設定を見直しても音が聞こえない場合は、Windows側の音量ミキサー設定も確認してみましょう。

タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックし、「音量ミキサーを開く」を選びます。
16-音量ミキサーを開く
アプリごとの音量設定が表示されます。
OBSの音量がゼロになっていたり、ミュートになっていると、配信に音が乗らない場合があります。
17-OBSの音量

競合するソフトを終了

OBSに音声が入らない原因として、他のソフトとキャプチャーボードが競合している可能性があります。
たとえば、キャプチャーボードの付属ソフトや他のキャプチャーソフトを同時に起動していると、音声デバイスがそちらに占有され、OBSでは音を取得できなくなることがあります。

また、Discordなどの通話ソフトが音声デバイスを使っている場合も、同様にトラブルが起こることがあります。
OBSを使用するときは、これらのソフトを一度終了してから起動するのが安心です。

キャプチャーボードのドライバーを再インストール

キャプチャーボードのドライバーに不具合があったり、古いバージョンを使用していると、音声が正常に認識されないことがあります。
その場合は、キャプチャーボードのメーカー公式サイトから最新のドライバーをダウンロードし、再インストールすることでトラブルが解消される可能性があります。
長く使っている場合やWindowsの更新後は、一度見直してみると良いでしょう。

キャプチャーボードの音声トラブルを解決して快適に配信しよう!

今回は、OBSでキャプチャーボードを使用して配信する際に起こりがちな音声トラブルの原因と解決方法を解説しました。音声トラブルにはさまざまな原因がありますが、1つずつ確認していけば必ず解決できます。この記事を参考に、快適な配信環境を整えていきましょう。

OBSでのYouTube/Twitch配信におすすめのツール

配信内ので視聴者のコミュニティと向き合うことで、配信をより良いものにできます。
視聴者と向き合うために最もおすすめな配信ツールがCastCraftです。

CastCraftの機能を一部ご紹介します。

配信中のコメント管理ダッシュボード

  • 視聴者ごとの情報をためて、視聴者全員を覚えられる
  • 初見や常連を一目で判断できる
  • スパチャ・ビッツ等を読み上げたかどうか管理できる

CRM候補1

画面演出の「Screen」

  • 視聴者の特定のコメント・投げ銭に応じたエフェクトを画面に出せる
  • コメントを画面に横流しできる
  • 設定した画像やGIFで自由に画面演出が作れる

文字スタンプ

このような機能により、配信者が視聴者との関係を深めることができます。

CastCraftのダウンロードページ(利用無料)

CastCraftを利用する配信者さんの声

ぺこPさん

『こんなに便利なツールは他に無いので、配信者のみんなは1回騙されたと思って使ってみてほしい!!!』

MeeChanneLさん

『導入していたおかげでアンチの対策に非常に役立ちました。いつも本当に色々と助けられている機能があり、感謝しております。』

九条林檎さん

『知り合いの配信者が遊びに来てくれた時も見逃しにくいので、大変助かっています。』

ゆっきん【博多弁猫Vtuber】さん

『CastCraft様にはどれだけお世話になっているかわかりません!配信生活をもっと楽しいものにしてくださってありがとうございます。』

日々の配信をより良く

CastCraftが導入されているチャンネルの総登録者数は1.6億人を超えており、これまで164万回以上の配信で使われています。
日々の配信にCastCraftを導入して、より楽しい配信コミュニティを作っていきましょう。

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